uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1068

「行くぞお主等あああああ!!」
「「「おう!!」」」
 
 そんな感じで元気に駆けるのは複数人の戦士だ。彼らはなんとなるべく武器を体にくくりつけて、使い捨てる気で砂獣を一撃のもとで葬りされる程の武器を使ってるらしい。
 
 けどそれだけの使い方をしないと、この扉から出てきた化け物には対抗できない……ってのもきっと正しい。先頭を担ってるのはジャル爺さんだ。あの人は若返ってから何時だって戦場の先頭を走ってるといっていい。
 そしてそれに続いてる何人かは魔王が目をかけてた人たちだ。元は賞金稼ぎから、ただの兵卒の下っ端だった人とかもいる。元は力ってヤツを教会から制限かけられた技とか技術しか教えられてなかったこの世界の人々だったが、自分たちがきてからそれは変わった。
 それに魔王は戦闘に関しては単純に天性のものをもってる。そんな魔王に真っ先に鍛えられたのがジャルバジャルだ。そこに居たら、自ずと最近こっち側に寝返った人たちよりも成長してるのは当然だろう。
 そして教会が関与してない自己強化……それにはやっぱり教会関係してないから、伸び率ってやつがかなり変わった。最初にこの世界に普及してた血浄……あれ事態が悪かったわけじゃなく、教会によって一般に広められた血浄はリミッターというか、制限がかけられた。
 それこそ、誰もが一律に均等な強さを出せるような……そんな細工だ。でも自分たちが広めた新たな血浄にはそんなのはない。だからこそ、よりうまくそれを利用できる者が出てきてもおかしくなんてなかった。
 つまりは今、この場面であの扉から出てきた化け物に挑もうとしてる彼らは突出した戦力ということだ。
 
 中心はジャル爺とサーザインシャインインラで英雄と言われてたイケメンな彼だ。彼らは出会ってお互いをより高めてた。この世界の誰よりもうまく力を引き出して使ってる二人と言えるだろう。
 
 縦横無尽に迫ってくる扉から出てきた化け物……その髪の毛は速く、強靭で、そして強力……それは間違いない。皆がそれを実感してる。きっとこれまで相対した砂銃のどれよりも強力だと思ってる。
 
 けどそんな攻撃をあの人たちはなんとか受け流してうまく連携して奴の頭へと迫ってた。それはまさにこの世界の人の確かな輝きだろう。
 
『見てみろ!!』
 
 ――と、彼らはまるでその行動で世界に訴えかけてるようだ。