2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「さてと……まずは接続」 私は肩の収納部屋にあるいくつかの都市核の中から一つをピックアップした。微妙になんか色が違うんだよね。赤だったり青だったり緑だったりさ。どれも球体をしてるのは変わらない。きれいな球体……そしてどうやらよく見ると…… 「中に…
「さてと……まずは接続」 私は肩の収納部屋にあるいくつかの都市核の中から一つをピックアップした。微妙になんか色が違うんだよね。赤だったり青だったり緑だったりさ。どれも球体をしてるのは変わらない。きれいな球体……そしてどうやらよく見ると…… 「中に…
十字傷の男はバウアーと暮らすために、生活を切り詰めていた。その為に、どうやらスマホとかも売ってしまってたらしい。一応何台かまだあるらしいが、それは売るための商品であって、SIMは入ってないということだ。ならWI-FIで良いじゃん……と思うだろう。け…
ドキドキ――そんな鼓動が胸を打つ。彼女の顔は紅潮して、心臓が口から出てきそうな……そんな状態だった。震える唇……震える体。けどそれは恐怖なんかじゃない。 視界はなんかピンクがかってて、その対象以外はぼやけて見える。彼女の視界の先には一人の男性がい…
「はあはあ、バウアー!! バウアー!!」 そんな風に叫びながら、十字傷の男は町中を走ってた。町中を走り回ってすでに息も絶え絶え、そして体中も汗だくだった。 「うえっごほっがはがは……」 いつもは長時間運動をすることなんてない十字傷の男だ。喧嘩っ…
さて、砂獣がうざいから都市核を3つだけしか手にしなかったわけだけど、これって今のアズバインバカラとかそんなのに組み込んだらどうなるんだろうか? って思った。もしかしたら複数の都市核を使ったら、人が住める土地が広くなったりしないだろうか? いや…
「おーよしよし。うまいか?」 皿に出したドックフードを毛並みが汚い犬がわふわふと食べだした。目のところも毛で隠れてしまってるガリガリの犬。そんな犬と十字傷の男は暮らしてた。 「わふっわふ――」 十字傷の男は餌を買う事を優先してるからか、犬用の餌…
「おーよしよし。うまいか?」 皿に出したドックフードを毛並みが汚い犬がわふわふと食べだした。目のところも毛で隠れてしまってるガリガリの犬。そんな犬と十字傷の男は暮らしてた。 「わふっわふ――」 十字傷の男は餌を買う事を優先してるからか、犬用の餌…
なかなかの収穫だったね。私は手に3つの都市核を得てる。G-01ならもっと集めることは難しくなかったが、どうやら向こう……教会も空の扉を監視してるらしい。あれを見てたら、どの都市核が人の手に渡ったのか……それがわかるからね。多分だけど、教会側はちゃん…
「いったい何を……いえ、私のような矮小な存在ではその高尚な考えなど……感服です」 そういって目の前で桶狭間忠国がひざまずく。それに対して野々野足軽はこう思ってた。 (何言ってんだこいつ? きもいな) とね。なにせ野々野足軽にはそんな高尚な考えなん…
「いったい何を……いえ、私のような矮小な存在ではその高尚な考えなど……感服です」 そういって目の前で桶狭間忠国がひざまずく。それに対して野々野足軽はこう思ってた。 (何言ってんだこいつ? きもいな) とね。なにせ野々野足軽にはそんな高尚な考えなん…
「まずは一つ」 私はとりあえずこのまま持ってるのは面倒だから、G-01の空いてるスペースに入れることにした。肩の所に僅かなスペースがある。実際何を入れるためのものなのかわかんないスペースである。 でも十分。なにせ都市核なんてのは人の手で持てるサ…
ある日のことだった。 「いらっしゃいませ~」 そんな声が聞こえたけど、野々野足軽は別に反応なんてしない。まあそれはそうだろう。だってここはコンビニである。客が入ってきたら店員は挨拶をするが、それをわざわざ客が返したりはしないだろう。 なので反…
暴走してるエネルギーの中、私はG-01を進める。その歩みに迷いはない。それに歩きづらそうにする訳でもない。風とかも強いし、前方からの圧力だってある。普通ならそれこそ一歩一歩を踏みしめるようにしてじゃないと進めないだろう。 けどG-01にはそんな様子…
はあはあ…… 「〇〇くん! 〇〇くーーーん!! どこーーー!!」 彼女は暗闇の中を走ってた。荒い息を吐きながら周囲をキョロキョロと見渡しながら、どこかに何かがないか……目を凝らしてる。けど、何も……何もなかった。パシャパシャと水を踏むような足音が聞…
はあはあ…… 「〇〇くん! 〇〇くーーーん!! どこーーー!!」 彼女は暗闇の中を走ってた。荒い息を吐きながら周囲をキョロキョロと見渡しながら、どこかに何かがないか……目を凝らしてる。けど、何も……何もなかった。パシャパシャと水を踏むような足音が聞…
はあはあ…… 「〇〇くん! 〇〇くーーーん!! どこーーー!!」 彼女は暗闇の中を走ってた。荒い息を吐きながら周囲をキョロキョロと見渡しながら、どこかに何かがないか……目を凝らしてる。けど、何も……何もなかった。パシャパシャと水を踏むような足音が聞…
煙なんてG-01には意味なんてない。多彩なセンサーが一度その反応を記憶してる限り、世界の端くらいに行かないとG-01の探査範囲から逃れるこんなとは不可能だ。まあ今や、この世界のかなりの部分にまでドローンを飛ばしてるから、この世界限定で言うなら、世…
「あれか……」 都市核を内包してる砂獣が現れた。その姿はずんぐりむっくりとしてる。まるで力士のような見た目。そして腕にはまるで昆虫の甲殻のようなそんなのがついてた。顔はとても細長い。キリンの首がそのまま顔になってる……とでもいおうか? そんな感…
「あれか……」 都市核を内包してる砂獣が現れた。その姿はずんぐりむっくりとしてる。まるで力士のような見た目。そして腕にはまるで昆虫の甲殻のようなそんなのがついてた。顔はとても細長い。キリンの首がそのまま顔になってる……とでもいおうか? そんな感…
「ふふふ~」 ぱたぱたと足をベッドで動かしつつ、見てるのは皆で共有で使ってるスマホである。iPhoneとかいう高級な機種ではもちろんない。投げ売りされてた1円機種という奴である。 どうやらここの人たちはスマホを持つなんて夢のまた夢……という感じだった…
「お待たせしました」 目一杯のおしゃれをして、待ち合わせに彼女は現れる。駅前で心持ち注目を集めてた彼……はそんな彼女を見て「全然」とかいってた。 あれからグイグイと彼女は自分をアピールした。スマホなんて持ってないから地道に足で彼の行動を探って…
「お待たせしました」 目一杯のおしゃれをして、待ち合わせに彼女は現れる。駅前で心持ち注目を集めてた彼……はそんな彼女を見て「全然」とかいってた。 あれからグイグイと彼女は自分をアピールした。スマホなんて持ってないから地道に足で彼の行動を探って…
「なるほど……」 ラパンさんの部屋にかつてのこの世界の街の地図とかあったから、それを参考に私は今のこの世界を当てはめて、おおよその無くなった街の場所を割り出すことにした。実際都市核ってなかなかに魅力的なエネルギー源なんだよね。 このまま全てを…
ドキドキ――そんな鼓動が胸を打つ。彼女の顔は紅潮して、心臓が口から出てきそうな……そんな状態だった。震える唇……震える体。けどそれは恐怖なんかじゃない。 視界はなんかピンクがかってて、その対象以外はぼやけて見える。彼女の視界の先には一人の男性がい…
砂漠の一角で聖騎士達が戦ってる。最初は聖騎士達が円陣を組んでそこに魔方陣を展開する。そしてそこに何人かの聖騎士が入っていった。多分だけど、砂の下にある街に入り込むための入り口があの魔方陣だったんだと思う。 そして何人かの聖騎士が魔方陣の中に…
「はい、完成。どうかな?」 そういって手鏡を見せてくれるお姉さん。高校生くらいのそのお姉さんがニコニコしてる。彼女は手鏡を受け取って、自分の顔の前にもっていく。 「う……おぉぉぉお」 それは一体どういう感情なのか。感嘆なのか、期待外れなのか、そ…
「はい、完成。どうかな?」 そういって手鏡を見せてくれるお姉さん。高校生くらいのそのお姉さんがニコニコしてる。彼女は手鏡を受け取って、自分の顔の前にもっていく。 「う……おぉぉぉお」 それは一体どういう感情なのか。感嘆なのか、期待外れなのか、そ…
「やはり教会は我々をただ使い捨てる気……ということですね」 「奴らの狙いは都市核だとするなら……一つだけでも守り切ればなんとかできるかも……」 「それは我々の街を見捨てろと! そういう事ですかな!!」 なんか議論が発熱してる。まあそれはそうだね。す…
「それで、中央が動き出したみたいです」 「そうですか。情報、ありがとうございます」 そういって王様が直々に勇者へと頭を下げる。本来なら勇者はラパンさんにだけいってとっと退場しようとしてたが、まあ当然だけどそんなのは許されるわけがない。 なんか…