砂漠の一角で聖騎士達が戦ってる。最初は聖騎士達が円陣を組んでそこに魔方陣を展開する。そしてそこに何人かの聖騎士が入っていった。多分だけど、砂の下にある街に入り込むための入り口があの魔方陣だったんだと思う。
そして何人かの聖騎士が魔方陣の中に行ってしばらくすると、なんか砂からゴゴゴゴゴゴゴといって街が上がってきた。何をやったのか? それはわかんない。けどそれと共に、都市核を内包した砂獣ももちろんだけど出てくる。
でもそれを一番大きな聖騎士が一撃で倒してる。
「あの聖騎士の強さは異常だね」
もしかしたら勇者に匹敵とかするかもしれない。実際今の勇者は一つの世界に縛られるような強さではない。だから一つの世界に縛られてるような存在に負ける……なんて考えられないが、あの大きな聖騎士はなんか規格外の強さをしてる。
だって都市核を内包した砂獣はそこらの砂獣とは別格の強さを有してる。それは勇者もそして魔王だって実感してるだろう。もちろんそれでも勇者や魔王の方がつよかったけど、あのでっかい聖騎士はそんな砂獣を一蹴してる。はっきり言って底が見えない。いや、一応ドローン越しに計測はしてるけどね。
あふれ出てるエネルギーを元に総容量を計算してこのくらいの戦闘力があるのではないか? みたいな予測は立てられる。それではやっぱりだけど今の勇者には届かないが、実際これも予測でしかないからね。
きっとなにか隠し玉はあるだろうからね。まあそれにはこっちにもそうだから、実際あのでっかい聖騎士と勇者がぶつかったとしても、勇者が負けることはない。
でも、この世界の人たちがあれに勝つのはかなり絶望的だ。なにか対策を考えないといけない。聖騎士が都市核をとって、何やら儀式をすると、空にある扉の文様が赤から白へと変わった。やっぱりあれは都市核で確定だ。
まだ赤いのはいくつかあるから、やつらはきっとそれを回収して回るんだろう。ならまだ時間はある。けど……
「こっちもいくつか都市核を確保しといた方がいいかな?」
でも場所がわかんないか。いや……でも探しようはある。なにせ砂に埋まった街の都市核は砂獣が取り込んでるから、その波長さえとらえればいいんだ。
それに一回、こっちだって交戦してる。その時のデータを引っ張り出して、それを参考にすれば……それに今は色んな場所にドローンを飛ばしてる。この世界のかなりの場所を網羅してるはずだ。だから以前よりも広範囲の情報を受け取れるのだ。