uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三話Part2

 一体何が起こってるのか? あの日……悪魔が暴れて、それが終息した日から段々と話題も落ち着いて行ってた。界隈では今でも活発に議論がされてるが、一般的には落ち着いてきてたんだ。なにせ毎日何かの話題が上がってる。ニュースとはいつでもどこにでもあるんだ。なにせ世界は広いから。
 
 たった一つの場所で起きたことがいつまでも話題の最前線にある……なんてことはない。それでもあの出来事は持った方だろう。なにせ賞味一か月くらいは色々とテレビでもネットでも語られてた。特集を組む局、インフルエンサーも多かった。草陰草案とかアンゴラ氏には何度も何度もオファーがあったらしい。それに桶狭間忠国へも。
 それに映像ではそこまで活躍してなかったミカン氏とかにもそんな話は来てたらしい。そして最後まで配信してた大川左之助たちのチャンネルにはさばききれないほどのコメントが来てた。あの配信のアーカイブにもそうだし、あれから上げた動画、配信するたびにあの時のコメントがきてた。
 けど不用意に大川左之助たちはそれに触れないようにしてた。最初にそういう声明の動画を出して、後は全スルーである。そこは流石、対応の仕方をわかってる感じだった。一番の当事者で、そして一番ネットに近い彼らが黙ってたし、草陰草案はそもそもが既にVIPみたいな感じで、さらに周囲の警護は厚くなったし、彼女もしゃべらない。アンゴラ氏達も口裏を合わせたようにだんまりだった。
 なので話題も徐々に下火にはなっていってた。このまま「あんなこともあったよね」とか言われるときも来るかもしれない……とか当事者たちは思ってた。でも一度晒された力は、もう深い深い場所にいることはできなくなってたみたいだ。
 
 せっかく下火になってたところにそれは起こった。ある日、それは観測された。アメリカのニューヨーク州のある公園でだ。そこで遊んでた子供だった。元気に走り回ってたその子は突然立ち止まって自身の手を見てた。どうしたのだろうか? と友達が声をかけた。次の瞬間だ。
 その子は炎に包まれた。けど燃え尽きたわけじゃなかった。彼は体中から炎を出すことが出来るようになったんだ。そのせいでその公園は消失した。けど奇跡的に被害者はいなかった。けどその子は泣き叫びながら炎を出しながら歩き続けた。消防隊が無理矢理ホースの水をかけることで気絶させることが出来たが、その映像は沢山ネット上に上がってる。
 さらにそれだけじゃない。至る所で、力の目覚め……それは起きていた。世界は……いや、人類は新たなステージに入ったんだと語るお偉い人がいたとかいなかったとか。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 28

 私はこの船のセキュリティであった蜘蛛たちを得た。まあ実際蜘蛛である必要性はない。私は勉強も兼ねて蜘蛛を別の生き物に変えてみる。G-01の中に色々な生き物の情報があったし、私はとりあえず蜘蛛じゃなくて鳥にしてみた。小さくてかわいい雀の画像を拝借して、ここのセキュリティの存在へと置換させる。すると私の周りに白い雀がパタパタと出てきた。
 
 うんうん、私のビジュアル的には黒い蜘蛛よりも白い鳥でしょう。そして私は手を前に出していうよ。
 
「いってきて」
 
 すると私の周囲から一斉にたくさんの雀が翼をバサバサと羽ばたかせて飛び出していく。彼らに新たな役目を与えておいた。私の目的の記録デバイス。それを見つけさせるのだ。私がいちいち進むより効率いいでしょう。
 セキュリティを通して、いろいろな場所もハッキングしまくれるしね。でもどうやら一応更に強いセキュリティ部分……完全に分離してそうな場所を見つけてるからきっとそこだとは思う。
 無理やりこじ開けても良いんだけど、それをやってしまうと最悪中のデータを消去されるという恐れがね……ある。最終手段だけど、それをやられても困る。まあ実際、この船のデータがどれだけ有益かなんてのはわかんないし、実際G-01はかなり進んだテクノロジーで作られたロボットだから、この船の技術水準的には得られるものは少ないだろうって予測はしてる。
 
 それよりもアイとかが知りたいのはきっとこの船の記録なんだろう。なんでこんなところで難破することになってしまったのか。いくつかのデータが有れば、もしかしたらメタリファーがなんでこんなに船を集めてるのか……それがわかるかもしれない。あと、私達をなんでここに呼んだのか? とかね。
 
「もしかしたらメタリファーは私達もここのコレクションに加える気? って可能性も」
 
 私はそんなふうに考えてブルッと震えた。流石にないと思いたい。だってここには船……というか飛行機的な、何やら人というか生命体を乗せて移動する形状のものしか……いや待てよ。
 
「G-01だって私という生命体を乗せてるじゃん」
 
 私はとんでもない事実に気づいてしまったかもしれない。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章第三話 Part1

YouTubeのチャンネルである配信者がこんな事を言った。
 
「俺はフォースを授かった!」
 
 そんな事を言うのは30代の映画評系チャンネルの人だった。実際その人は今迄も映画を使ってコメディチックな動画も上げてたから、視聴者の反応的には「今度はどんな動画だ?」というただのエンタメを観るためにクリックをするような……そんなテンションだった。
 けど見せられたのはただの冗談のような映像ではなく、その人がただ静かに伝えるものだった。彼はまずその指を二本立てた。そして「ううううん」とうなる。するとその指から、青い光が伸びた。そしてそれを振るとブォンブォンという音が鳴る。
 そして――
 
「これぞ俺のフォースだ!!」
 
 ――とか言ってた。けどもちろん最初はそういう風に編集してるんだろうって思われる。けどその時の配信は生放送だった。それでもリアルタイムで棒を出すくらいは今のPCとかなら出来るかもしれない。
 そういわれたから、彼はさらにやる。まずは上半身をさらした。あまり鍛えてない……いうなればだらしない体だっだ。けど気にしてない。そして彼は背中を見せて丸める。背を丸めることで背骨が浮き出てくる。するとそこからさらに……
 
「ふん!!」
 
 ――と気合を入れると、その背骨の浮き出てる所から光の剣が出てきた。そして「うおおおおおお!」と一人興奮してる。観てる人たちはアホみたいだ――と思っただろう。それにさらに一本まっすぐからVのように二本同じところから生やすとか、三本にするとか、そんなバリエーションがあった。
 それはとてもあほらしい。本当にそれに何の意味があるのか? って感じだ。でも、あほらしいからこそ、こんな事をわざわざ作るか? となった。それにこれは生放送だ。彼は結構激し目にカメラの前で動いてた。これがもしもPCがカメラで認識して、体に光の剣をくっつけてるのなら、激しく動いたら、それこそズレるだろう。
 けど、その剣がずれることはなかった。そして恐れてる事は起こった。彼はずりっと足を滑らせて背中から転んだ。そしたら彼が持ってるお気に入りのグッズやフィギアとかを飾ってる棚。カメラにいい感じに映してたそれが背中の剣でズバッといったのだ。その瞬間――
 
「あああぁぁぁああああぁぁああああ!!」
 
 ――と彼は叫ぶ。けどそれを見てた視聴者達は「え? まさか……」とかなってた。そしてそんな配信……いやそんなあほらしい配信をしてたのはその人くらいだったが、沢山の人が声を上げだしてた。
 
「自分には特別な力がある!!」
 
 ――とさ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 27

 何やらまっくろくて、目が赤い体長50センチくらいの蜘蛛の形をした何かが現れた。ここでこんなのが現れるって……もしかして……
 
「キィーキィー!」
 
 そんな声をあげて威嚇してる? 前足を上げて変なダンスをしてるようにも見えるけど、きっとそんなダンスのお誘いをしてるわけじゃないだろう。そして彼らは蜘蛛の巣を吐いてきた。実際蜘蛛が巣をそのまま吐くわけがない。
 だって普通は糸でしょう。それも口からは吐かないよね? 糸を出すのはおしりの方だったはずだ。けど眼の前の蜘蛛は口から巣を吐いてきた。あの特徴的な形をした蜘蛛の巣である。家の角とかに張ってるあれね。
 あれをそのまま吐いてきたのだ。私はとりあえずふわっと避ける。けどいくつもの巣が飛んでくる。流石に多すぎる。避けるだけでは足りそうにない。私は周囲にエネルギーを集める。そして――
 
「ファイヤー」
 
 ――そんな声とともに私は集めたエネルギーを一斉に放つ。それによって蜘蛛の巣は薙ぎ払われる。けど次々と現れてくる蜘蛛たち。私は彼らも解析する。
 
「やっぱりセキュリティだね」
 
 どうやらこの船のコンピューターのセキュリティみたいだ。私がエネルギーを供給したから、セキュリティも復活してしまった……ということだろう。そして勝手に中に入ってる私をウイルスと認識した。だから彼らは私を捕まえようとしてきてるんだ。
 
 私は蜘蛛の巣を迎撃しつつ、時間を稼ぐ。彼らは別に自己進化をできるような段階まできてない。だから攻撃手段としてはあらかじめ設定してあった行動しか出来ない。
 だから焦る必要はない。G-01とは数世代……いや数百世代くらいは技術に隔たりがある。そんな化石のようなセキュリティでは私を止めることは出来ないよ。
 
 私は一斉にエネルギーを周囲に放ってそこらの蜘蛛たちを薙ぎ払う。でもそれは意味はない。なにせ彼らには元々実態なんてない。実際G-01ならこのセキュリティ事態の機能を潰すってこともできる。
 そうしたらこの子達は出てこなくなるだろう。けど私はそれをしてない。むしろもっといい方法を思いついた。なので……ふふ。
 
 新たに現れた蜘蛛たち。けどその子達はなんか白くなってる。そして凶暴そうな目も青くなって、皆で敬礼をしてくれる。
 
「うん、古いシステムだけど、その分私でもいじるのは簡単だったね」
 
 私はこの船のセキュリティを掌握して改造してあげたのだ。コンピューターの基礎的な部分を知るいい勉強になったね。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 26

 私はスーと進む。そこに抵抗はない。最初はね。最初はとてもスムーズに進めた。けどどんどん私の動きは鈍くなっていく。別に私が原因がある……とかじゃない。
 私は今、エネルギーの擬人化? 見たいな? だからこそ、私がスムーズに進めないは、その通路に原因がある。もともとこの船はこの場所にずっとあるような船だ。どこまで損傷してるのか……外部の損傷は一応わかるけど、内部は今調べてるようなものだ。
 
 つまりこれはエネルギーの通りが悪くなってるっていう証拠。ということはきっとこっちに進むのはダメなんだろう。別に何かが見えてるわけじゃないが、やけに抵抗があるような……そんな感じ。
 
 今まではスーと気持ちよく滑ってたのに、いつの間にかガタガタの道路に出てしまったような……そんな感じだよ。きっと内部基盤が損傷してる箇所にきてる。上手く迂回して奥へと進まないと……まだ目的の物を見つけてないからね。
 
 いつの間にかあった断絶した橋。ここはもう完全に切り離されて、エネルギーの循環が行われてないっていう事なんだろう。橋はなんかやけに機械のパーツ的な感じだった。
 
 普通に町中で見られるような橋の形をしてるわけじゃなく、基板に実装してあるダイオードとかそんなのが切られてるような……そんな感じで、切れてた。
 
 私自身は飛んでるんだからこれでも行けるんじゃね? って思う訳だけど、断絶してるせいか、エネルギー体である私はこれ以上進むことができない。物理的に断絶ししてるからね。ただのエネルギーの擬人化状態の私ではこの隔たりをどうにかすることは出来ない。 
 G-01なら新たなパーツを創造することくらいできそうな気はするが……でもそこまでするのは最後の手段だ。なにせこの船を復活させる気はないんだからね。
 ただどうしても私たちの目的の物の所に行けないってなったらパーツを直すことを考えた方がいいだろう。でも……
 
「うん、新たなルート発見!」
 
 私の体が別のルートへと進む。きっとまだ接続できてる場所を発見してそこにエネルギーが流れ出したんだろう。実際ただながれてるだけでもない。ちゃんとこのエネルギーが流れるところの解析は同時にやってる。
 それで目的の記録デバイスをさぐってるのだ。そんなことを思ってると、何やら地面から湧き上がる様にクモの様な形の真っ黒い物が現れて来た。え? なに?

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二話part3

「まあまあ面白かったよ」
 
 そんな事をいって野々野足軽は立ち上がってその場を離れる。父親も息子と久々に野球観戦できたからそれだけで満足なのか、余計に引き留める……ということもなかった。
 
 そして本来の目的を果たして、野々野足軽は部屋に戻ろうとした。その時だ。いつの間にかキッチンの方から足軽たちを優し気に見守ってた母親がこういってくる。
 
「ありがとうね」
「別に……」
 
 そんな他愛ないやりとり。ついつい気恥ずかしく、そっけない態度になってしまう野々野足軽である。そんなふうに声をかけて来た母親はたったあれだけの野々野足軽の返しにも満足なのか、新しいおつまみとかお茶とかお盆に乗せて父親の方へといった。
 
 息子の代わりは夫婦水入らずってやつなんだろうと野々野足軽は悟った。なのでさっさと上の階にあがる。そして自分の部屋へ。とりあえず机にコップを置いて、椅子に腰を掛ける。そしてすぐにスマホで検索をしだした。
 
 野々野足軽が調べてるのは、さっきの野球中継。もっと言えばさっき対戦してた高校だ。負けた方じゃなく、勝った方だ。毎回毎回ホームランなんて……と野々野足軽はおもってる。
 けどどうやらさっき見てた高校の名前で検索すると、一番上に動画が出てきた。その四つ下くらいに学校の名前が来てる。きっとあの学校のホームページだろう。
 ある意味で公式……というやつ。けどそれよりも多くクリックされてるのがこれだけあるってこと。とりあえず野々野足軽は一番上の動画を見てみることにした。
 
 タイトルは○○高校園田亮ホームラン集――だった。同じような動画にその年の甲子園での全ホームラン集って奴があった。こういうのはどうやら毎年編集してる人がいるようだ。
 ただ異常なのは、他の動画は全高校、そして全日程を合わせての動画であるのに対して、今回タップしたのはたった一人……園田亮とかいう一人の選手のホームラン集なのだ。そんなのは長年プロとして活躍してた本当の野球選手とかのはあるが……たった一度の高校野球だけで動画になってる……というのはどうやら彼だけのようだ。
 
「これは……」
 
 その動画を見てる野々野足軽。そしてそんな野々野足軽の背後からのぞき込む存在が一人。勿論アースだ。そして彼女は動画を見ながらいう。
 
『これは目覚めてますね』
 
 その言葉に野々野足軽は頭を抱えた。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 25

 私はG-01のエネルギーをこの船へと生き渡らせることで船の外観というか、生活空間というか……そんな見た目にわかる部分ではなく、その内部、構造部に生き渡らせる。
 
 実際は色々と内部のパーツも断絶してたりしてたりする部分はあるようだ。
 
「むむむ」
 
 私はG-01のエネルギーを少しずつ指のパーツを使って流す。すると不思議な感覚が起こってくる。私は確かにコクピットにいる。けど――
 
 
「ここは……」
 
 なんか気づくと白い空間にいた。それに私もかなり破廉恥な格好してる。まあ格好というか? 裸だけど。でも手先や足先……というか心臓やら頭から遠くなるほど不安定になってる? 一部分、体の中心に近いのにあいまいな部分もある。それは敏感な部分である。なんかそこら辺は手先足先と同じように、なんかかすれてる。
 
 てか……
 
「歩け……つっ!?」
 
カクンと膝が折れた。なんか感動して歩こうとしたら、一歩進んだだけで膝が折れてその場にペタンとなってた。なんか足がしびれてる。どうやら私は歩けないようだ。せっかくここなら自由に歩けると思ったんだけどな……
 まあいつも私は水に浮いてるからね。脚の筋力がなくてもおかしくはない。けど別にガッリガリというわけじゃない。ぜんぜん歩いてないんだから、マッチ棒みたいな脚だと思うかもしれないが、私の脚は自分でもいうのもなんだけど美脚だと思う。太ももはそこそこでそこから伸びるスラっとした脚、ふくらはぎが適度にふくらんでて、そしてそこからキュッと絞られる足首。勿論足もとってもきれいだ。
 使ってないからね。あと真っ白。私は日の光にも当たったことはない。それは白いのも当然だろう。
 
「どうしたら……」
 
 なんとなく私はここがどこだかわかってる。だからあんまり焦ってはない。ふわりと流れる空気……というかそんな風を感じた。実際は風じゃなく、これはG-01のエネルギーだ。その流れ。
 
「さっさと進めって事ね」
 
 私はエネルギーを感じる。そして進むように意識した。すると前に進んだ。どうやら私はこの場所では足を使う必要なんてないみたいだ。自然とエネルギーが進むのを意識するとこの場所の私も進む。
 そう、つまりは私はこの船の内部部品に生き渡るエネルギーの具現化。それをきっと今私は自分自身として投影してるんだ。