uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第三章 第二十話part4

「俺の力をカスみたいに粉砕するなんて」

「いや、お前の力はもともと俺のだし……」

 だから当然だろ? ――というニュアンスで野々野足軽は言った。そう、言ったつもりだった。そんなのお前だってわかってるはずだろってさ。だから別に何も驚くことなんかじゃない。そのはずなんだけど……なぜか二号は感激してる。

 野々野足軽とコピー二号の力関係を考えるとそんなのは当然なのに……だ。

「ああ、そうだ。その通り、俺の力はあんたで、あんたの力は俺のじゃない。俺は結局、与えられた力しか使えない」

「お、おう……」

「でも、俺の力はそれなりの物のはずだろ?」

「それは……まあな」

 うん、それはそうだ。だって野々野足軽は自身がいない時に自分の大切な人達。日常というものを守らせる為にコピー二号にその力を与えた。さすがに星を破壊できるほどの力は与えてないが、ほかの超能力者と戦えるだけの力。いや、もっと言えば大抵の超能力者には勝てるような力を与えてるつもりだ。

 危険? でも野々野足軽的にはコピーだって自分だ。自分なら力の使い方を間違う事なんてないっていう信頼があった。そう自分なら……でも目の前のこいつは……二号は……

「お前、本当に俺か?」

 そんな言葉が口をついて出てた。野々野足軽は本当はそれを口にするつもりはなかった。まずは自分で考えようって思ってた。

 でもついついその言葉は口をついて出てたんだ。それは本心だったからなのかもしれない。それに……コピーに対してだから口が軽くなってたのかも? そこのところはよくわからない。

「さあ、どうだろうな? けど、俺を作り出したのは俺だろ?」

 そういって二号は『俺』……野々野足軽を指さした。そしてそれは正しい。確かに二号を作ったのは間違いなく野々野足軽本人だ。

 でも、何か特別なことをしたつもりはない。確かに性格とか、考えとか……そこら辺を何か考えて作ったのか? といえば足軽はそんなことはなかった。

 だってなんか自然にできたからだ。力を具現化して、それをこねくり回して側を作った。野々野足軽にはそこまで芸術性はない。

 だって美術の成績は大体2くらいだった。漫画家になろうと思ったこともあった。でも自分に絵心はないとわかっただけだ。

 そんな野々野足軽だけど、力を使えば自分の姿を模すのは簡単だった。じゃあその時に思考はどうしたのか? といえば……

(俺の頭を移しこめばいいか)

 ――という事で野々野足軽は自分の頭の中を二号に移した。それだけだ。外側も内側もこれでコピーできたと思った。だってパソコンとかも移行するときはバックアップをとってそれを新しい側のパソコンで復元すると、それは前のパソコンと同じになるでだろう。

 てかならなかった困る。その感覚だった。でも……目の前の野々野足軽のコピー二号は見た目は確かに野々野足軽だ。ちょっとがっしりしてるが、それでも野々野足軽だと皆が思うだろう。

 頭の中だって記憶をも共有してて、これまでの人生と経験はすべて二号もわかってる。人を形作るのがこれまでの経験と環境というのなら、コピー二号は野々野足軽になってないとおかしい。

 そのはずだろう。でも……野々野足軽は思う。

(目の前のこいつは、俺の体を持った俺じゃない誰か……だ)

 って。

転生したらロボットの中だった(ただし出ることはできません)祖にありける新の形 263

「ふう……んっ、んんー!」

 私は一息をついて大きく両手を上げて片手で反対の手首をつかんで体を沿って伸びをする。そしてそのまま左右に体を揺らして、さらにもう一回息を吐く。私はユグドラシルドライブのエネルギー残量を確認する。まあ1000%から動かないんだけどね。

 前はそんなことはなかった。100%中、常に80%くらいが前の、それこそツインレイとなる前の普通だった。でもなんかツインレイになったら一気に表示が1000%になった。うん、意味不明である。ユグドラシルドライブが二個になったんだし、それだから? とは思う。でもそれだと普通は二個になったから200%が普通じゃないかな?

 1000にはならないでしょって思う私がおかしいのか? そんなことないとおもう。ツインレイになった直後とかはかなり不安定でもあった。パーセンテージもよく変動してたしね。でも今は安定してる。

 最近は1000から動く所をみてない。今回、違う世界のサンクチュアリを接続するってなったらちょっと不安定になるかな? と思った。いや、準備しとけよって思うかもしれないが、本当ならこのタイミングじゃなかったし? 

 本来ならサンクチュアリのエネルギーを得られるのってその世界での問題がすべて解決したときじゃん。今はその問題の真っ最中といっていい。てか問題が起こった真っ最中だね。それなのにこのタイミングでサンクチュアリのエネルギーが得られるなんて想定よりもだいぶ早いってのはわかるだろう。

 だから準備してなかった。まあけどサンクチュアリのエネルギーが世界を救うほどのエネルギーだとしても、今のG-01にあるエネルギーはユグドラシルドライブ二台分でその貯蔵率は1000%だ。実際その1000%というのがどれだけのエネルギーなのかはよくわかってない。とりあえずめっちゃ多いんだろうなって感覚である。

 そしてそれはたぶん間違ってない。今まで制限してた物体の創造とか、今は結構際限なくできる。本船を大体補修できたのもそれが大きいしね。時間が止まってた空間にあって、目玉たちが最低限のメンテナンスをしてたといっても、それでもなんとか維持できてたのは最低限の必要なところだけ。

 だから本船を手に入れたらもちろんその本船を復元しないといけないじゃん。そのためにツインレイは大いに役に立ってくれた。

「まぁ、エネルギーはあるに越したことはないよね」

 うまくリファーちゃんが飛ばした転送した亀の甲羅の世界のサンクチュアリのエネルギーをさらに転送できた。そして直接的にユグドラシルドライブにエネルギーを流し込んでる。あれだけのエネルギーが今、ユグドラシルドライブに流れ込んでるはずだけど、でも1000%に変化はない。世界を侵食するほどのエネルギーもユグドラシルドライブに入ってしまえば1000%を刺激を与えることもできないみたい。

ある日、超能力に目覚めた件 第三章 第二十話Part3

「おい、なにか言えよ?」
 
 そういう野々野足軽は一号の体をとりあえず力で診察しつつ、もう一方ではその力を二号に向けてる。そしてそれによって二合は……
 
「ああ……あぁぁぁぁ、なんという!」
「ん?」
 
 なんかおもってたのとは反応が違うのか、ちょっと野々野足軽は困惑してる。眼の前の奴は自身のコピーだ。ならば、こういう時自分ならどういう風にするのか? というのはなんとなくわかるものではないだろうか? そうわかると野々野足軽だっておもってた。でも、自分が予想してた反応とは二号は違う。
 野々野足軽は面倒なことが嫌いだし、人付き合いとかも面倒だと思うタイプだ。だから揉め事は起こしたくないって思ってる。場を収めるために謝罪が必要ならさっさと謝ってしまうおうって考えるタイプ。
 勿論理不尽なら謝るのはいやだが、ちゃんと自分が悪いとわかってるのなら謝るのだってちゃんとやる。それに……今回は確実に二号が悪い。最初から見てたわけじゃないが、状況的に二号が一方的に一号にその力を使ってたのは確かだろう。
 力がある方が一方的に力がない方をいたぶる……こればどう考えても、それに誰が見たって悪いのは二号だと足軽は思ってる。ならばすぐに謝罪するのが野々野足軽という人間の筈。
 なのに……なのに二号はなにかうめいてる。
 
「なんという力の波動! ゾクゾクするうううううう!」
「んんんんん?」
 
 ちょっと後ずさりする野々野足軽である。なんか両手を顔において恍惚な表情をしてる二号。それがとっても気持ち悪いと野々野足軽は思った。いやだって二号の顔は足軽の顔でもあるわけで……つまりは今、見てる恍惚な表情って野々野足軽のそういう顔なわけで……
 
(俺ってこういう顔も出来るんだな)
 
 気持ち悪いと思いながらも、そんな風に野々野足軽は見てる。
 
「まさに本体。俺の本体に相応しい。それなのに……」
 
 いきなりキリッとして一号を睨む二号。その変化に話を思い出す野々野足軽である。
 
「おい、無闇に力を飛ばすな」
「ぬはあああああああ!」
「えええ?」
 
 とりあえず睨みとともに一号に向けてサイコキネシスを飛ばす二号の力を粉砕して見せた野々野足軽。いや見せたといっても一号には見えないだろう。力がないし。でも二号は自分の力が粉砕されたと感じたんだろう。歓喜してた。
 おかしい……だからやっぱり足軽も困惑してる。
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)祖にありける新の形 262

 私はこのコクピットで目覚めてこの方、ここからでたことがない。この場所から……というか、この水槽のようなものから一歩だって私は出れない。でも空間転移なら……いや、そのさらに上の時空間転移なら望みはあると思う。
 まあでもそれが出来るのか? は怪しくはあるよ。実際ただ転移するってわけなら、出来そうではある。でもそれをしていいのかどうか……は別問題っていうか? だって私とG-01って互いに補完し合ってる関係だ。どっちがどっちにおんぶに抱っこなのかと最初は思ってた。
 それこそ私はG-01という機械によって生きさせられてるんじゃないかってさ。だって考え見て欲しい。私は食事はしないし、排出物だって最低限だ。そしてそれも別にぼとぼととこの水槽におとしてるわけじゃない。
 なんかちょっと催した時はなんか勝手に吸い取られるっていうか? わかんないけど実際の所、私はこの体になって排出ってしたことないんだよね。それに体だってなにかずっと綺麗なまま。
 髪とかも普通は生きてるだけで体って汚くなっていくものじゃないだろうか? 垢とかがでてくるじゃん。それに髪だって洗わなかったらそのうちゴワゴワとしてきて長いとそれらが絡まってとんでもないことになる……筈である。
 でも私の体はずっと綺麗だ。舐めてみてもしょっぱいとかない。寧ろなんか甘い。髪だってずっとサラサラだ。まあ実際体は時々めっちゃ細かなシャワーというか? 霧? みたいなのが体に吹きかけられるからね。それで綺麗にしてるんだと思う。でもアワアワにされるとかはない。
 数十秒霧に包まれたそれで終わり。数秒後には水気もなくさっぱりするっていうね。タオルで拭くとか、風を吹きかけてかわすとかそんなのは一切ない。まあつまりは私の生命維持はG-01に依存してるってことだよ。だって普通の生命がする代謝とかだってG-01に依存してるからね。
 それだけ見たら私がただだだG-01によって生かされてるって感じるだろう。でもG-01も私という存在が必要みたいなんだよね。一体何を私がG-01に与えてるのか? 実際ほとんどないけど、G-01は私がここにいるから動くことが出来る。
 私はG-01を起動させる鍵であり、そして私の脳は……
 

ある日、超能力に目覚めた件 第三章 第二十話Part2

「がっはっ……なんっ――ぜはっはあはあはあ……」
 
 ぎちぎちと絞められていってたコピー一号が突如解放されて床にドカッと膝をつく。そこそこな音がしてしまったが……一号はともかく二号のやつもそれを気にしてる様子はない。二号は床に倒れてぴくぴくとしてる一号を見下げてニヤニヤとしてる。
 
「本当に何もないんだな」
「なんの……ことだ?」
「力、超能力だよ。何も持ってないやつが俺と同じ存在? 本体にとっての足手まといにしかならないじゃないか。なんでこんなやつを残してる? 俺がいれば、お前なんていらないだろ?」
 
 腕を向けて、その向けた腕を手のひらを上にして肘を直角にしてあげた。すると一号の胸元の服が伸ばされて再び地面から離れることになった。
 
「お前のような役立たず、同じ存在だなんて思いたくもない。事故ってことで、処理していいか?」
 
 力を集めてるのが一号にはわかった。実際一号にも二号にも人間にあるべき内臓的なものはない。頭の形をしてるだけで、そこに脳みそはない。でも、二人とも本物の野々野足軽とは違う感情を持って、性格だって違う。
 これはどういうことなのか? 普通コピーというのは自身を投影した存在、姿のはずだ。いや、姿はあってる。二人とも野々野足軽だ。でも、その内面というべきところがなぜか二人とも微妙に野々野足軽とは違ってる。
 一号は野々野足軽とは違って社交的だ。まだ生まれて一月も経ってないのに、すでに数カ月という時間、高校生活をしてるはずの野々野足軽よりもあの学校での友達が多くなってる。
 二号はどうやら超能力を使えない一号の事をだいぶ毛嫌いしてるみたいだ。いったいどういう風に野々野足軽が作ったのか……調整をミスったんじゃないか? というくらいには一号がピンチである。
 実際頭とかつぶされても彼らには内臓というものはないわけで、その存在は野々野足軽の力によって維持されてるわけで、ならば頭を吹き飛ばされようがなんだろうが、もしかしたら死ぬってことはないのかもしれない。
 一号は超能力は使えないが、その存在は確かに超能力でできてるんだ。だから野々野足軽なら、簡単に治すことだってできるはず。まさか一号はそこも人間を踏襲してるってことはないだろう。人の命は一つだけ……それまで再現……してる? 
 
「役に立てないコピーなんて必要ない。なぁ、そうだろ? お前だって何もできないのに存在してても、意味ないって思ってるだろう? なら、消えろ」
「そこまでだ」
 
 ビクッと二号が体を震わせた。力がふっと抜けて一号が再び床に倒れる……ことはなかった。優しい力が一号を支えたからだ。そうそれは野々野足軽本人。そして野々野足軽はこの状況に対してこういった。
 
「えっと、お前何やってるわけ?」
 
 ちょっとのイラつき……それをはらんでるような言葉だった。
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)祖にありける新の形 261

 リファーちゃんは本能で時空間を操ることができる。それはリファーちゃんの原点がそもそもが全ての時空間を司ってた奴だからなわけだけど、それは流石に私でもG-01でも再現は難しい。
 あれだけ何の考えなし……というのはちょっと失礼だけど、それだけ自然と素早く発動するのは容易ではないってことだよ。でも勿論だけど、色んな世界を渡って影響を与えてたとみられるG-01を作った人たちは時空間を超える技術だって持ってる。
 その技術と、リファーちゃんの流れるような術式。いや、術式と呼べるかもわかんない代物ではある。なにせどうやら仕組みが……ね。私が使ってる空間転移とかと、リファーちゃんが使ってる時空間転移って出来てることば似てるが、発動体系ってかなり違うんだよね。
 こっちは長年の蓄積によって洗練された技術だ。まあ私がそれをいうのも違うかもしれないけどさ……なにせ私はそれにおんぶの抱っこで使ってるだけだからね。そんな技術に対してリファーちゃんの時空間の干渉はまさに本能とでもいうか? 自然と出来ることなんだよね。
 それこそ人間が息をするかのよう……誰もが息をするのに普段は意識なんてしないだろう。それこそ深くしたりするときは意識するだろうけど、普段は全く息を意識することはない。
 そのくらいリファーちゃんには時空間に触れるのは自然なこと。自然に理解できることなんだよね。寧ろリファーちゃんにとっては他の人が時空間を感じれない、触れられないのが不思議な程。
 
 そんなリファーちゃんだからこそ、こっちが理解してやらないといけない。彼女に技術的な話しは聞いても無駄なのだ。どうしてそこはそういう風になってるの? とか聞いても……
 
「さあ? ぴゅーってしたらこうなったよ」
 
 ――とかとしかかえってこないからね。でもそれでも……そんなリファーちゃんの意味不明な時空間の干渉はG-01に残されてる機能よりも数段上なんだよね。それは間違いない。
 だから私は学んだ。なにせリファーちゃんは息をするように時空間を操るから普段からリファーちゃんを観察してたら情報は沢山は集まる。それを解析して、こっちに逆輸入してたのだ。勿論それには私自身の理解って奴が必要だった。
 おんぶに抱っこでは出来ないことだよ。でも時空間を操るってとても夢がある。それに一番の期待は格好いいってことじゃないそれは……
 
(時空間を私自身が操れるようになったら、外に出れるんじゃない?)
 
 ――それである。

転生したらロボットの中だった(ただし出る事はできません)祖にありける新の形 260

 リファーちゃんはあの扉から出てるエネルギーを転送するためにその場にとどまってる。それはきっとエネルギーが出続けるか、邪魔されるかまで動けないってことだ。
 彼女たちの周囲には敵だらけ。男人魚が大量にいるし、黒い何かだってきっと戻ってくる。リファーちゃんならあの黒い何かを地上に送ることできたと思う。
 てかあの黒い何かを無力化するのなら、それが一番だと思う。だってあの黒いなにか……あれはドローンのセンサーでも全体は把握できなかった。けど大体はわかってた。あれは魚なのは確実だ。それにアジュ-ジャーよりも大きい。
 でっかい魚なんて地上に出たらただビチビチするしかできないだろう。だからリファーちゃんなら地上に転送するだけで完勝できるはずだ。
 でもしてない。さすがにそんなデカいのが転送してたら地上のドローンがとらえるはずだからね。でもそんなのは発見してない。となると、きっとまだ水の中にいるんだろう。
 なぜにリファーちゃんが黒い何かを殺す選択をしなかったのか? それはきっとリファーちゃんが優しいから……ではない。リファーちゃんは純粋だ。敵と認識してたらきっと子供の用に残酷になれる。
 まあ実際リファーちゃんはまだ一歳に満たない子供だしね。だから純粋な心でそれを実行してしまう。それがリファーちゃんだ。
 でもしてないってことは、きっとあの黒い何かをリファーちゃん『敵』とも認識してないんじゃないかな? それに一応あの泉の街ではあの黒い何かは脅威……とかではなかったのを察したのかもしれない。
 
 まああの黒い何かは今はいい。とりあえずリファーちゃんをこのエネルギーの転送から解放しないと危ないってことだ。まあミレナパウスさんが守ってるから、大丈夫とは思う。でもこのエネルギーはどうにかしないとこの亀の甲羅の世界が危ないからね。
 このままリファーちゃんに転送させ続けるわけにいかない。それもこっちが引き受けないとね。
 なので逆にこのエネルギーが出てる出口、それにいくつかのドローンが入っていく。本当はそんな事しても……である。だってこの穴を作ってるリファーちゃんは入られることは想定してないだろうからね。
 リファーちゃんとつながってるだろうけど、それを運用できるのは当然だけどリファーちゃんだけだ。けどそれを強制的に私が書き換える。それによってリファーちゃんがやってる役目をこっちが強引に奪うのだ。