uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 330

「なんと! これは本当ですかポニ子殿!」
 
 ポニ子の描きつらった文字を見てラパンさんがそんな風に声を荒げた。どうやら彼はポニ子の『ポニ』の部分は見逃してくれたようだ。そこが私的にはめっちゃ気になるんだけどね。絶対にキャラ付けしてきたでしょって……そういうことをポニ子が気にしてるんだって……ね。
 
 まあ全然重要じゃないから、ラパンさんはスルーしたんだと思うけどね。そういうスルースキルラパンさんは高い。やっぱり偉いから毎日いろんな情報がもたらされてるだろうからね、それを瞬時に判断する能力があるんだろう。
 どうでもよさそうなものにまで毎回突っ込んでたら、きっとラパンさんみたいな立場の人間では時間がいくつあっても足りないんだ。だからどうでもいい部分は突っ込まなくなってるのかも。
 
「ポニポニ!」
「本当だって言ってると思います」
「そうだね。ポニ子殿、それは勇者様からの連絡があったという事ですね」
「ポーニ」
 
 ポニ子はそのラパンさんの言葉に大袈裟に溜めを作って頷いた。それを見て「わかりました」とラパンさんもうなづく。それから色々な所へと指示を出し始める。
 
 きっと信じてくれたんだろう。これで王様達がここに来た時に何のお出迎えもなく「不敬だ!」と問われることもないだろう。
 
「さて、私はどうしようかな……」
 
 不測の事態に備えて、私も動いた方がいいだろうか? 流石に勇者一人で王族を全部守れって言うのは酷かもしれない。いや、実際大丈夫だとは思う。
 
 なにせこれまでの人生で沢山の人を守ってきたであろう勇者だ。守ることは慣れてそうだし。それにそんな人生を積み上げてきた時よりも今の勇者は強い。
 
 そして大体この世界には、私たちの脅威になりそうな存在っていないし。私が遊び半分で作ったあの砂獣がやばかったけど、けじめはつけたからね。
 あれが自然発生するとしたらヤバいとは思う。でもそんなことはたぶんない。あのレベルの砂獣が発生するのなら、たぶんこの世界はとっくに滅びてるだろうからだ。
 
 この世界を管理してるであろう存在は、そこら辺のバランスには敏感みたいだしね。だから勇者だけでどうにかなると思うけど……
 
「私がここから離れてる間にアズバインバカラが襲われても困るしね」
『そうですね。行動を開始するのは勇者が帰還してからでいいでしょう』
「そうだけど気になるじゃん」
 
 ここずっとこの場から動いてないからね。動きたいって気分ではある。まあ動くって言っても、実際私はこの場所から動けないんだけど……
 
「私って運動不足とかなるのかな?」
『今更な疑問ですね』
 
 すぐさまAIに突っ込まれた。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 329

「それで……」
 
 いたたまれない空気の中、更に何かを望むようにラパンさんがいった。でも……
 
「ポニポニとしか……ああ、でも何か重要な事を言ってるんだとは思います!」
 
 ネナンちゃんは相手の事も思いやれる心優しい子の様だ。うんうん立派だね。
 
「それはそうなのだろうけど……」
「ごめんなさい。私、いつもはポニちゃんに一方的に喋ってるだけだから」
 
 まあポニ子は最高の相談相手なのかもしれない。嫌な顔なんてしなくて、ずっとポニポニと聞いてくれるもんね。そういう所もポニ子がうけいれられてる部分なのかもしれない。
 
 私はそういう面倒そうな気配があったら逃げるからね。まあ最近はここから動いてなかったから、なんか参拝に来てる人たちが勝手に長話してるのはよくあった。
 こっちが何も反応示さないのによく長話を一方的に出来るなぁと思ってたけど、きっとポニ子と同じことだったんだね。
 
「いや、ネナンちゃんは悪くないさ。過度な期待を押し付けてすまなかった」
 
 そういってラパンさんは頭を下げた。この人はこの町のトップなのにこうやってちゃんとネナンちゃんの様な子供にだって誠意に対応してくれるから信頼暑いんだろうね。住民たちからも信頼厚いし……ここに王族が来るのだって、きっとラパンさんの信頼があればこそだと思う。
 
 もちろん、今この世界で一番安定してる場所で、そして私や魔王、勇者がいるから、協会に対抗できる戦力がある場所って事でもあると思うけどね。
 でもこのままでは王都様たちが来ることをラパンさんたちが知れないな。そうなると、派手な歓迎をできなくて、不敬と取られるかも知れない。なにせ私の王族のイメージは偉そうにしてる奴……だからね。
 
 間接的に私のせいでラパンさんとかが処罰されたら気分悪いというか……どうせならネナンちゃんの身に着けてるアイテムに、ポニ語の翻訳機能でも追加してればよかったかもしれない。
 
 まあそんなの私も持ってないから無理なんだけど……私もネナンちゃんと同じで何となく……感覚で喋ってるだけだしね。でも今のポニ子は私の力そのものみたいなものだし、ネナンちゃんのなんとなくよりは、たぶん私の方が疎通力あるとおもうけど。
 
「どうしたものか……」
「ポニポニ!」
「それは……どう……す!?」
 
 ポニ子は言葉では伝わらないと思ったのだろう。腕を伸ばして、ラパンさんの書斎のペンを執った。そして置いてあった神にガリガリとこう書いた。
 
『王様が王都から脱出するポニ』
 
 いや、ポニはいらんだろ――と思った。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 328

「これはこれはポニ子さん。今日は武骨な者と一緒なのですね」
「それはあんまりではないですか?」
「はは、なにせ江面が強烈だからな。仕方ないだろう」
「それは……まうそうですが」
 
 ポニ子と一緒にいるダンディなおじさんがそういってラパンさんと笑いあってる。そして先になにやら報告してる。ささっとすまして次をポニ子に譲ってくれるらしい。
 
「ポニポニ! ポニポニポニ! ポーにポニ!」
 
 そんな声が厳格な領主の執務室に響く。数秒くらい、この場にいる人たちはその態勢のままだっただろう。そしておもむろにラパンさんが――「通訳を頼む」――といった。
 
「いや、無理ですが……」
 
 ですよね。ポニ語が分かる奴なんて……
 
「そういえば、ネナン殿ならわかるのでは?」
「あの子からそんな報告は……でも確かによく一緒にいるしな。よし、彼女を呼んできてくれ」
「そういう事だ」
 
 なんとこの部屋にはもう一人いた。きっとラパンさんのお茶とかを入れる担当の人だろう。その人に指示をだしてネナンちゃんを迎えに行かせるみたいだ。
 
 それからネナンちゃんが来るまでの間、二人で何やら難しい話をしてた。それから五分くらいでネナンちゃんが到着した。これなら最初からネナンちゃんを引き連れて行った方がよかったよね? 誰か気付けよ……まあ一番は私が気づくべきだったんだけどね。でも本当にネナンちゃんはポニ子の言葉がわかるのだろうか?
 
 いつも一方的に喋ってるだけのような……
 
「えっと……ポニちゃんの言葉をですか?」
「ああ、君ならもしかしたら――と思ってね」
「えっと……わかんないですけど」
「「「…………」」」
 
 沈黙が流れる。やっぱり……いや、短いやり取りなら、ネナンちゃんはわかると思うけど、言葉としてポニ語を理解はしてないと思ってた。そもそも私も理解してないし。
 
『ほら、どうするんですか?』
 
 なんかAIが私を責めてきてる。いやいや私のせいじゃ……いや私のせいか? うん、そうかも。でも私が動くと一大事じゃん。私というかG-01だけどさ。
 さてさてどうしたものか?
 
 「とりあえず一度聞いてみてはくれないか?」
 
 そういうラパンさん。一縷の望みをかけてるみたいだ。とりあえず、ポニ子はネナンちゃんにむかってポニポニと言い出す。
 
「ポニポニ言ってますね」
 
 ここでその冗談はなかなかに笑いのセンス高いね。ネナンちゃんがいろんな辛いことから立ち直ってくれて私はうれしいよ。
 
『現実逃避しないでください』
 
 うっさいAI。大切な事じゃん。ここでネナンちゃんがこんなボケをかませるまでに回復してるんだよ? 喜ばしいと思うんだよ!

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 327

「さて、ポニ子に重要な任務を与えましょう」
「ポニ!」
 
 私の目の前でポニ子が敬礼をしてる。この謎の生物? 生物なのかそれから謎だけど、ポニ子はなぜか私(本体)の前に来れるのだ。なのでコクピットで私達は対面してるわけだけど、この何とも言えない癒し系の顔が緊張感をほぐす。
 
 てかわかってるのだろうか? のんきにポニーと言ってるぞ。まあいいか。ポニ子は皆を癒してるから、きっと粗相をしても許される。とりあえずはポニ子に王様達がここに来ることを教えてあげる。
 
「――と言う訳ですから、ラパンさんに伝えてください」
 
 私はそうポニ子に伝えて、送りだした。私……というかG-01が陣取ってる宮殿の一角から生えるようにして外に出るポニ子。
 
「一体どういう原理で移動してるのあの子?」
『なんなんでしょうね。あれは力そのものの存在みたいなものですから、深く考えてもしょうがないでしょう。そもそもがここにこれる時点でおかしいですし』
「ん? なに?」
『いいえ、ですがポニ子でどう伝えるつもりですか?』
「そこはほら、察してもらう?」
 
 私はそこら辺は別に考えてない。ポニ子も何か考えてくれてるだろう。地面から生えたポニ子にびっくりしてたような人たちもいたが、そんなの気にせずにポニ子は歩き出す。
 
 ポコポコという足音を響かせてポニ子は歩く。そんなポニ子ももうこの宮殿になじんでるからそんなポニ子の様子を暖かな視線で眺めてる人たちがおおい。ポニ子が「ポニ!」と手をあげれば、宮殿の深いところの警備もすぐに通してくれる信頼されようだ。
 
 そうやって簡単にラパンさんのいる執務室のようなところまでいった。
 
「これはこれはポニ子殿。今日は何様ですかな?」
「ポニポニ、ポニポニポニ」
 
 部屋の前で鉢合わせた初老のダンディなおじさんがポニ子にそういってきた。ポニ子はいつものノリでポニ語を話してる。それをダンディな初老のおじさまがフムフムと聞いてる様はなんかおかしい。白髪交じりの髪を片側で細い三つ編みにして肩にながしてるおじさまは、顔に傷があって歴戦の猛者的な雰囲気があるんだけど……ポニ子の前では彼のとげとげしい雰囲気はなくなってる。
 
「なるほど……とりあえず主様に用があると?」
「ポニ!」
 
 ぜったいに今わかってるように聞いてて内容一ミリもわかってないでしょあのおじさん。だってすべて丸投げしてるもん。状況的にラパンさんの部屋の前で鉢合わせたから、ラパンさんに用があるんだろうっていう予想立てて促しただけじゃん。
 
 なんでポニ語をわかってる風な顔してたのこの人。まあでもポニ子はそんなことは気にせずに親切なおじさんと共になんか手をつないでラパンさんの部屋へと入っていった。
 
 きっとああいう愛嬌が愛される原因なんだろうね。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 327

「さて、ポニ子に重要な任務を与えましょう」
「ポニ!」
 
 私の目の前でポニ子が敬礼をしてる。この謎の生物? 生物なのかそれから謎だけど、ポニ子はなぜか私(本体)の前に来れるのだ。なのでコクピットで私達は対面してるわけだけど、この何とも言えない癒し系の顔が緊張感をほぐす。
 
 てかわかってるのだろうか? のんきにポニーと言ってるぞ。まあいいか。ポニ子は皆を癒してるから、きっと粗相をしても許される。とりあえずはポニ子に王様達がここに来ることを教えてあげる。
 
「――と言う訳ですから、ラパンさんに伝えてください」
 
 私はそうポニ子に伝えて、送りだした。私……というかG-01が陣取ってる宮殿の一角から生えるようにして外に出るポニ子。
 
「一体どういう原理で移動してるのあの子?」
『なんなんでしょうね。あれは力そのものの存在みたいなものですから、深く考えてもしょうがないでしょう。そもそもがここにこれる時点でおかしいですし』
「ん? なに?」
『いいえ、ですがポニ子でどう伝えるつもりですか?』
「そこはほら、察してもらう?」
 
 私はそこら辺は別に考えてない。ポニ子も何か考えてくれてるだろう。地面から生えたポニ子にびっくりしてたような人たちもいたが、そんなの気にせずにポニ子は歩き出す。
 
 ポコポコという足音を響かせてポニ子は歩く。そんなポニ子ももうこの宮殿になじんでるからそんなポニ子の様子を暖かな視線で眺めてる人たちがおおい。ポニ子が「ポニ!」と手をあげれば、宮殿の深いところの警備もすぐに通してくれる信頼されようだ。
 
 そうやって簡単にラパンさんのいる執務室のようなところまでいった。
 
「これはこれはポニ子殿。今日は何様ですかな?」
「ポニポニ、ポニポニポニ」
 
 部屋の前で鉢合わせた初老のダンディなおじさんがポニ子にそういってきた。ポニ子はいつものノリでポニ語を話してる。それをダンディな初老のおじさまがフムフムと聞いてる様はなんかおかしい。白髪交じりの髪を片側で細い三つ編みにして肩にながしてるおじさまは、顔に傷があって歴戦の猛者的な雰囲気があるんだけど……ポニ子の前では彼のとげとげしい雰囲気はなくなってる。
 
「なるほど……とりあえず主様に用があると?」
「ポニ!」
 
 ぜったいに今わかってるように聞いてて内容一ミリもわかってないでしょあのおじさん。だってすべて丸投げしてるもん。状況的にラパンさんの部屋の前で鉢合わせたから、ラパンさんに用があるんだろうっていう予想立てて促しただけじゃん。
 
 なんでポニ語をわかってる風な顔してたのこの人。まあでもポニ子はそんなことは気にせずに親切なおじさんと共になんか手をつないでラパンさんの部屋へと入っていった。
 
 きっとああいう愛嬌が愛される原因なんだろうね。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 326

 さてさて、私が暇な中G-01への理解を深めてると、ようやく新たな機器が起動したという信号を受信した。それは思った通りにやっぱり勇者が中央で起動した機器だったみたいだ。すぐに通信が入る。
 
『聞こえてますかジゼロワン殿?』
「聞こえてますよ。遅かったですね」
 
 私の予想ではアズバインバカラから中央へとたどり着く日程を考慮しても、一日くらいはもっと早くこの通信が入っててもおかしくないと思ってたんだけど……
 とりあえずは勇者の手前、それなりに威厳を見せる対応をするように心がける。勇者にはやけに尊敬されてるからこっちも大変だ。
 
『すみません。ですがこちらは大丈夫です。なかなかに協会の派手な歓迎を受けたくらいですよ」
「まあ勇者が大丈夫だというなら大丈夫なんでしょう。心配はしてませんよ」
 
 そわそわしてたくらいだからね。別に全然心配なんてしてない。本当だもん。そもそもがこの世界の住民たちは十分私達よりも弱いってことはわかってるし。
 
「エネルギーは大丈夫ですか? 魔王じゃあるまいし、勇者にそこら辺の心配はあまりしてませんけど」
『それならば問題はありません。協会の刺客の力を取り込み今は自身で変換可能となりました』
「そうなのですか?」
『はい、これで自立稼働時間が大幅に伸びました。それにジゼロワン殿のお手を煩わせる事も減らせます』
「それは……お見事です」
 
 まさかそんなことになってるとは驚きである。魔王も勇者もこの世界ではエネルギーを補給する術が私から直接的な供与をするしかなかったんだけど……どうやら勇者はそれが自身でできるようになったらしい。それはとても大きなことだ。なにせ私からの供与しかできないと、そのエネルギーは有限になっちゃうからね。
 私からの供与が出来ないから、必然的に中央に行ってる間は節約する意識をもって力を使うしかないと思ってた。それが最大の不安要素だった訳だよね。
 
 なにせ全力出せれば、間違いなくこの世界の奴らなんて勇者も蹴散らせるほどの力を持ってる。けど節約してエネルギーの残量に気を配りながらだとどこかで足元をすくわれるかもしれない――そんな懸念があった。
 でもそっか……自身でこの世界の力を自身のエネルギーに変換できるようになったんだ。やっぱりG-01が成長するように、存在を作り替えられた勇者や魔王もまだまだ成長するみたいだ。
 普通の生物とかではなくなってると思うけど……完成されたものになってなくてよかった。
 
(でもこれは魔王が黙ってないね)
 
 なにせ勇者と魔王は張り合ってる。いや正確には魔王が一方的に張り合ってるんだけど、これは勇者にとって大きなアドバンテージだからね。魔王が焦るのは目に見えてるよ。
 
『それでですが、中央におられた王族の方々がここを脱出して、アズバインバカラへと向かう事になりました。早馬が走ってますが、それよりもこちらの方が早いと思って伝えておきます』
「そうですか。まあエネルギーを補給できるようになったあなたがいれば問題ないでしょう。ラパンさんにはこちらから伝えておきます」
『よろしくお願いいたします』
 
 そういって通信は切れた。王様が来るらしい。なんかアズバインバカラがどんどんとめっちゃ重要な場所になってる気がする。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 325

 私はネナンちゃん見守りながらさらに各地の様子を映し出す。色々と不測の事態も実はあったのだ。各地に中継器とカメラを仕掛けて行ってたわけだけど……実はそれに一斉にアクセスできなくなった時があった。
 何が起きたのか……それは宵が原因だったよ。宵は各地の街以外の外側の世界をリセットしてる。だから中継器とかカメラとか町の外に設置してたそういうものが巻き来れそうになっちゃったんだよね。いや、あれはビビった。
 
 数日は無事だったんだけど……たぶん世界に発見されたのが原因だと思う。せっかく色々と情報伝達のシステムが未発達のこの世界で、自分達だけの独自の情報伝達のシステムを構築しようとしてたのにね。
 
 まあけど今は大丈夫だ。今は何とか生き残ってるのを小さな結界で守るようになってるからね。宵に寝ずに検証した結果、ある程度の力を受け渡す事で宵の中で小結界を展開して、それを街と認識させる術を開発したのだ。
 
 私頑張った。まあたくさんAIが小言を言ってきたけどね。実際は町というか、テントがヒントになったわけだけどね。この世界、絶対に安全な場所は町くらいしかない。
 でも町と町とは離れてて、移動手段は馬というかラクダというか、何とも言えない動物を使ってたりするけど、それでも一日というか日中にたどり着けたりしない時だってある訳で、そういう時は野宿するしかない。でも知っての通り、この世界は宵には世界は崩壊して化け物が跳梁跋扈する改変される時になる。
 
 でも協会が下ろしてる特殊なテントを使えば、安全に次の朝を迎えることが出来るのだ。要はその技術を拝借したのだ。その術式を解析して、小結界にそのテントと同じ仕組みを組み込んだ。
 
 それで宵にも安全になったのだ。今のところ生き残ってる中継器とカメラたちは無事だからもう安全といっていいだろう。そして今はその小結界を自分……というかG-01に適用できないか……というのを研究中である。
 
 私は自分が頭よくない事をしってる。G-01のマニュアルなんて読んでるだけで頭痛くなるレベルだ。そもそも言語わかんないし。それでも私はG-01のパイロットとして、親和性があるのか超がんばったらその知らないはずの言語がちょっとだけ読める。
 
 そしてさらに超々頑張っていけば、ぢゃんと読み解けるのだ。だからそうやってG-01への理解を深めつつ、G-01の膨大な力と機能を使ってこの世界の魔法を解明してるのだ。
 
 ある意味でずっとジッとしててよかったのかもしれない。動いてたら頭使うの大変だしね。私はそんなマルチタスクが上手じゃないのだ。
 
「色々と自動化できそうなんだけどね」
『まずはネナンのアイテム作成を自動化ですか』
「それが出来れば、そっちにリソース使う必要ないからね。一瞬でできそうだし」
 
 ネナンちゃんの成長が著しいお陰で、毎日作る羽目になってる彼女の力の受け皿たるアクセサリーをまずは自動的に作れるように頑張ってる。
 
 実際ラパンさんとかその関係者たちはG-01の大いなる力で簡単にやってると思ってるだろうけど、ちょっとずつこの作成だって改善してるからね。
 
 最初はそれこそ、完全にG-01に任せて作ってたけど、そこに自分の介入する余地があることがわかって、それをしたら更に容量の受け皿がでかくできるみたいだったから今はそれをしてる。
 
 そしてこっちが改良したその改良をほどこしたまま、更にG-01で自動化させるって逆輸入的な事を試してるのだ。
 
「まったく……知れば知る程にこのG-01は奥が深いよ」