uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 856

「さてと……まずは接続」

 

 私は肩の収納部屋にあるいくつかの都市核の中から一つをピックアップした。微妙になんか色が違うんだよね。赤だったり青だったり緑だったりさ。どれも球体をしてるのは変わらない。きれいな球体……そしてどうやらよく見ると……

 

「中になにかあるね」

 

 私は一つの都市核を自身の手元に転送してた。そしてそれをのぞき込んでみてる。すると、その中に何かみえる。私はそれをロボットアームに渡して詳細な解析をするよ。一つのロボットアームが床から伸びてきた台座みたいなのに、都市核を収めた。そしてさらに、いくつかのロボットアームが伸びてくる。そしてそのロボットアームがグルグル、グルグルと都市核の周りをまわってる。遊んでるわけじゃないよ? 見えたり見えなかったりする光線やら電波やら……何かを発して、都市核を調べてるのだ。そしてその情報はG-01に蓄積されてる。そしてもちろんだけど私の頭にも……ね。

 

「とりあえず少しでもこの力を引き出す」

 

 そういって私は指を一つピンと伸ばした。そしてそれを前に向ける。それはもちろんだけど、都市核には届かない。だって届く範囲にないからだ。じゃあ何をやってるのか? もちろん無駄なことをしてるわけじゃない。ロボットアームの一つが私の腕と連動して同じようにその指を伸ばして都市核へと触れる。そこで私は頭に入ってくる情報を処理する。まあ大半はとりあえずG-01に渡して、私は調整だけをするってのがやり方だ。

 別に私が馬鹿だから……ではない。だって情報処理をするのはG-01が得意だからね。これは適材適所なのである。

 

「むむむ……」

 

 私は送られてくる情報の中、さらにはこっちから刺激するために送ってる微量のエネルギーへの反応も解析するよ。最初はそれこそこっちのエネルギーは普通にはじかれてた。浸透していくなんて事は全くない。都市核の外郭がそれこそ壁になってるって感じだね。けど揺らぎはみえてる。二つのエネルギーの違いをすり合わせていくのだ。実際、G-01のエネルギーと都市核というか、この世界のエネルギーは違う。全くね。だからそれをすり合わせるのにも限界がある。でもここからが腕の見せ所だろう。

 全く違うエネルギーを限りなく近づける。でもそれでも、同調できるパーセンテージは5パーセントくらいである。それではだめだ。いや、それでも普通の人程度なら十分だろう。けど私的には満足できない。もっとドバっと行きたい。だって五パーセントではね。一撃で砂獣も殺せないよ。

 なのでもうちょっと……せめて数十パーセントは引き出したいよね。でもこのままではだめだ。こっちのエネルギーを改変することは出来る。でもそれにはユグドラシルシステムを使わないといけない。つまりは私以外にはできない。 

 それでは汎用性がない。誰もが使えない。だから私は発想の転換をすることにした。こっちを合わせることは出来る。でもそれができるのは私……G-01だけだ。それは困る。なので――

 

「こっちを変える」

 

 そういって私は全てのロボットアームを自身で制御するよ。先端に魔方陣を展開するもの、ビームを出すもの……様々な感じでロボットアームがせわしなく動き出した。そう改造するのは都市核の方にした。