uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1069

 予期せずに扉から出てきた化物の頭が届く位置になった。それにめがけて、ジャル爺さんたちは挑む。体にくくりつけた武器を豪快に使い捨てて迫ってる。向かい来る無数の髪の毛……それを武器の一つ一つで受けては投げ捨てている。そしてその化け物の髪を伝って走り、また別の髪の毛に乗り換えて走り……それをやってドンドンちかづいていってる。
 
 こっちもただ見てるだけなんてできない。彼らの援護をする。少しでも頭を近くに!! 彼らが下から行くのなら、こっちは上だ。とりあえず聖剣を銃の形にして、照準を覗くようにする。そこにスコープとかいうのはない。けど聖剣と自分はつながってる。それこそ強い絆……というか、それは精神論ではなく本当にそうなのだ。
 自分と聖剣は混ざり合ってるといってもいい。なにせ帯刀なんてしてなくても、どこからでも聖剣は呼び出せるほどだ。自分の魂と聖剣は混ざり合ってる。だからこそ、スコープなんてなくても、自身の視界にはロックオンを示す丸い円がいくつもみえる。そして引き金を引く。
 放たれる光線。それがロックオンをした分だけ、分裂して走る。そして髪の毛へと直撃して燃えていく。それを上の方から何度か繰り返して、下を走る彼らを援護する。するとこっちが危険だと判断したのか、髪の毛が多くこっちを無くようになった。狙い通りだ。銃ではさばききれなくなってきたけど、そうなったら剣に戻して応戦していく。なるべくこっちに惹きつけたったからこれでいい。そしてその間に、ジャル爺たちはこの化物へとたどり着いて、その頭へと攻撃を叩き込んでいく。実際、それがどれだけ効くのか……とういうのはよくわからない。
 でもやつはもうあの空の扉とはつながってはない。だからこそ、回復とかはできないはず。なら希望はあるだろう。なにせ彼らが使う武器はG-01殿の技術を使って作られてる。この世界の今までの武器とは確執してる。いやG-01殿はこの世界の技術に沿って作ってるといってた。けどそれは……が自分の感想だ。そしてそれを扱う彼らはこの世界でも有数の強者。
 きっと何倍にもなってるはずだ。まずはジャル爺が切り結ぶ。それに続いて次々と攻撃が炸裂して、この化物はふらついた。逆立ちしてる腕がよろよろとして、砂に取られてがくんと肘をつく。
 けどそれだけではおわってない。彼等の攻撃はまだ続く。それを終わらせない為に、自分は髪の毛を除ける事に全力を注ぐことにした。
 
 それに彼らの攻撃は思ってたよりもずっとこの化物に通ってる。効いてるんだ。