uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1077

 世界はとても慌ただしい。それこそこの世界はもう崩壊のプロセスを進んでる。扉が出て、後はあの扉をどう開くか……なんだ。今の私なら本当の楽園……そこへと繋げる事は……できなくはない。
 
 いやそのやり方はもう分かってる。最後のピースが必要だ。私の周囲の仮想モニターには沈んでた街があられたのが見える。砂がドンドンと増えていって、世界は実はあがってた。けどそんな中でも、擬似的に私が再現した都市核によって、埋もれてた町は上に上がってきてたんだ。この事実はきっと誰もしらないだろう。私だけが知ってることだ。
 
 私が作り上げた都市核を町の核へと収める。それによって、完全に儀式の条件は完成する。あとは……
 
『『『なぜだ!? なぜだ!? なぜだあああああああああああああああああ!?』』』
 
 そんな声が空からきこえる。それは肉体も失い、行場もなくした魂の声……教会の奴らの苦しげな叫び。自分たちがこの世界の唯一の支配者やら理解者やらの顔をしてた教会の奴らは死を軽く考えてた。
 
 だって楽園の扉を開けば、そっちで復活出来る……とでも思ってたからだろう。実際ヌポポとかのトップ達はその算段も準備もしてただろう。けどそれ以外のただ命を落とした奴らには実は救済処置なんてのはない。いや、確かに霊は輪廻の輪に加わっただろう。けど、楽園でその魂が復活を遂げるみたいな保証はないのだ。少なくとも、この世界の契約にそんなのは発見できなかった。
 この世界の命……全てが保証されてる……みたいなのはなかったのだ。そしてもしかしたら私が正しい手順を持ってして、扉を封印を解きつつある今……教会の奴らは自分たちが扉に拒否されてるのに気づき始めたのかもしれない。
 
 見えない魂……それらはもしかしたらこの世界にまだ留まっていて、扉が開くのを待ってる状態だったのかもしれない。普通はそんな事はないが……教会がなにかそんな細工を教会の関係者にしてたとしてもおかしくはない。
 でもそれは……
 
(それはきっと行き過ぎた所業……だよ)
 
 私はそう思う。だってこの世界の魔法はそんなに進んでるとはいえない。競争がなかったからか、それともただ単に時間の問題か……この世界の魔法はお粗末というほかない。
 それなのに魂にまで影響をできる術式を組んでた? それははっきり言っておかしい。技術とかは地続きのはずだ。一気に進歩するにはそれなりの理由がいる。けどこの世界にはそんなの……
 
「いやいいか。私が送ればいいだけだし」
 
 それに丁度いい存在もいる。そうメタリファーである。アレにはこの世界の不完全を留める存在として神が捕らえてたわけだけど、もう必要ないだろう。なら、開放とともに、世界においたしてきた教会の奴らの魂……それらを送ってもらおうと考えた。楽園ではない。輪廻の輪へと……時空間と輪廻は関わりがあるみたいだからね。