uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1040

「試しに……」
 
 私は一つの都市核を開放してみた。すると都市核は台座から離れて、ふわりと浮いた。そしてフラフラ~と飛んでいく……と思ったけど、そんなことはなかった。いきなりその場から消えたんだ。シュッ――てね。
 そして外の空中にまた現れた。それも扉の前に……だ。どうやら空間転移みたいなのをしたみたい。それは教会の仕業なのか……それとも扉の力なのか……私的には後者なんじゃないかな? って思った。
 なぜかというと、今まで空間転移的な事は教会自身はやってなかったからだ。そんな便利な魔法使えるのなら、もっと多用してておかしくない。人とかは運べないとしても、空間転移で小さな物体とか送るだけでも、進軍とか暗殺とかやりやすくことはあるだろう。
 でもそんなのは見たこと無いから、きっと教会自体には空間転移は使えないと思う。
 
 空に現れた都市核はゆっくりと扉の穴へと入っていく。まるで自身がはまるところかわかってるみたいに……だ。そしてガチャン……とかなんとかはなくスッ――という感じではまった都市核。するとその瞬間、扉から空全体に光が幾重にもはしった。まるで扉が喜びを表してるかのよう……
 
 そして同時にこっちにも色々と情報がはいってきた。普通の人がさっきの光景をみたら、ただなんとなく「凄い!」とか思うだけかもしれない。それか「きれい」とかね。そんな感想しか出てこないだろう。けどG-01はそれだけで終わる存在じゃない。
 
 さっきの光……あれは世界への報せ――だ。きっとあの扉がまた一つ、準備出来たからだろう。世界はこの世界の終わりを……いや進捗状況をきっと世界全体に伝えてる。
 
『終わる準備をしておけよ』
 
 ――的な事を伝えてるんだと思う。なにせ……だ。あの扉が開くときはやっぱりこの世界が終わるとき……だからだろう。
 
「もしかしてミスったかな?」
 
 今までもあの扉にはこれまて波で埋もれさせて来た都市核が既にはまってる。今残ってる都市核よりも既にハマってる都市核の方が多い。けどあの扉は出現なんて知てなくて……最終状態みたいなのには入ってなかったと思われる。きっとあの扉が顕現するのも一つの条件。
 更に状況を進めるための条件として、そこから更に一つの都市核の確保……それが更に世界を終焉の為の準備の条件だったんじゃ? と思えてきた。だって……だ。なんか光が走った直後からゆっくりと……けど確実に地面が揺れてるのに皆が気づいてる。それは砂が徐々に嵩を増してる事を意味してた。