uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1035

「勝った……のか?」
「俺達の勝利?」
「うっ……」
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」
 
 そんな歓喜の声が巻き起こる。けどそれも仕方ない。私がここで「いや、まだよ」とか言っても既にもう聞いてないだろう。まあ仕方ないね。なにせこの場にいる砂獣もそして教会の奴らも全ていなくなったのだ。こうなると『勝った』と思うのは何もおかしくない。勝どきなんて上げてないんだけどね。まあけど責められない。
 
「まだ扉はあるんだけどね……」
 
 あの扉があるって事は教会はまだ諦めてないと思う。それに実際、私の目にはまだ儀式を続けてる三人が見えてるし……それに……私は中央の様子をドローンで見る。そこには既に生きてる人たちは一人もいない。それは中央の最下層である砂の上に住んでる人だけ……ではない。中央の富裕層の人たちだってそうだ。あれだけ偉そうにしてて、自分たちは外界の奴らとは違う……と思ってた奴ら……そいつ等も全員、余すことなく老人も若人も男も女も子供も赤子も関係ない。すべて死んでるということだ。
 そこには狂気が確かにある。けどいくら人を殺した所であの扉は開かないだろう。必要なのは都市核のはずだ。その証拠に、扉にハマってる玉の色は変わってないし……私達が都市核を確保してるからだ。そしてこの戦いは私達は都市核守り切って、教会は都市核を奪うために武力を派遣してた。
 でもそれもこちらの勝利で終わって……既に奴らには手がなさそう。まあ奴らが改造してる砂獣とかはまだいそうだし、再び波を起こす……という可能性もある。でもそれでもどうにかなるか? といえばならない。
 
 ヌポポたちだって私達の存在はしってるのだ。確かに現地の人たちだけなら、まだまだなんとかなるだろう。なにせ教会には伝家の宝刀である魔法がある。けど私達がいると、それも切り札にはなり得ない。だからもう詰んでるとわかってほしいが……彼らは儀式をやめる気はないようだ。
 そしてドンドン重くなる空気。いや、魔力が濃くなってる……という方が正しいか。だからこそ、皆さん気づいてな……
 
「いやまって!」
 
 魔力が濃くなってる? それって……
 
「ああれ?」
「なんか疲れた……かな?」
 
 そんな事をいってバタバタと人々倒れだした。どうやら新たな攻撃……それが既に起こって盾らしい。私はコクピット内にいるから完璧に気付くの遅れた。