uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1023

「これが世界を渡る者の力……だがそんなものに屈するわけにはいかない!!」
 
 でっかい聖騎士がそんな事をいった。そして光の剣を掲げる。その光の剣に更に光が集う。それは周囲の普通サイズの聖騎士達の光の剣から集めてるようだ。普通サイズといっても、誰もが2メートルはありそうな聖騎士達。それよりも更にデカい一番の聖騎士は強大になった光の剣を振り下ろす。
 
(避けてもいいがそれだと地上に影響が出るか……)
 
 そういうわけで自分はその剣を受け止める。こっちも光の聖剣でそれをなした。こっちは全然聖騎士の剣よりも小さいんだが、それでも受け止めることができる。それはやっぱり自分と彼らの戦力の差があるからできることだ。まあそれでもG-01殿と比べると、彼らにとっては自分は決して届かないほどの差ではないだろう。だからこそ、自分も油断はしない。剣で受け止めつつ、俺は魔法も同時に使う。けどそれを不可視の壁がでっかい聖騎士を守る。とりあえず電撃をあびせたんだが……なにせ奴らの白い鎧はとてもよく電気を食らいそうと思ったからだ。実際、誘導されるように魔法は走る。確実にやつに届いてる。けどどうやら効いてない。でも何回かこういう攻防を繰り返してて、気づいたことがある。それは周囲の聖騎士だ。
 
 奴らはこの戦いにおいてでっかい聖騎士のサポートにてっしてる。奴らが空から変なのを呼んだし、どうにかしたいと思ってたけど、なかなかこのデカい聖騎士は強かった。それに絶妙な距離を保ってるのも厄介だ。けどこっちが攻撃を激しくしていくと、一人……また一人と周囲の聖騎士達は落ちていった。死んでるとかじゃない。多分疲れ……魔法を奴らは実はずっと使ってる。それで魔力が切れてるんだろう。いやいや、その背中の翼は何なんだ? と思うかもしれないが、あの羽だけでは、ゴツいフルアーマーの鎧を来た平均身長2メートルくらいのフル装備の騎士を支えるのは難しい。きっと魔法的な効果もあって、聖騎士達は飛んでる。だからこそ、魔力がなくなったらとべなくなるんだろう。
 そして地上に落ちたら、当然だけど砂獣とこちらの軍の戦いが続いてる。そこに巻き込まれるのだ。もう空に戻ってくる事は叶わない。下に落ちた聖騎士達はこの世界の人たちに任せてる。自分はあくまで……この目の前の一番でかい聖騎士を抑える。それが役目だ。
 
 今の状況は全体的にはこっちが優勢だろう。けど自分が負けて空を……制空権を取られるとまずい。いや今も空からの攻撃に皆が苦しんでるが、どうやらどうにかなってるみたいだ。けどコイツらが野放しになったら、地上の奴らを無視して後方へ……街へといける。そうなると都市核を奪われるかも。実際後方にはG-01殿がいるからそうなる……なんてことはないだろう。
 だが、きっと教会は何かを狙ってるはずだ。なにせあの扉を開くには都市核が必要なはずだから。
 
「なぜここまでする。この世界を貴様らのようなよそ者が関わるな!!」
 
 そんな正論を言ってくるでっかい聖騎士。それは確かに耳が痛い。けど……この世界は公平ではなかった。だからこそ、自分たちはただ公平にしようとしてるだけだ。せめて……な。