uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1025

 聖剣の輝きが収まっていく。それを見て、でっかい聖騎士がニヤリとわらった。
 
「そんな、そんな脆弱な光で何ができる? 今のわたしは貴様を超えている。同胞の命、さらにはそれを生贄に、さらなる力を求める」
 
 魂までも奪って、さらにはそれを生贄にまでしてるらしい。なんとも残酷な事をしてるものだ。命を生贄にすることで、他者の命を永遠に縛ることでの契約かなにか? そしてそれはナニに対して? G-01殿はここの神にあったことがあるらしい。ならやはりその神に? 魂を捧げて、神へ口上を届けてるのかもしれない。
 
 確かに今の奴はその力が飛躍的に高まってる。眩しいほどの光、きっとアズバインバカラ全域をその光で包んでる。絶対的なその力にきっとあいつは今、酔いしれてる。きっと試したりは出来ない方法だったんだろう。なにせ魂を捧げてるんだ。そんな安々とは……いや、教会関係者なら魂だって安々と実験に使いそうではある。
 けど流石に聖騎士となると、そうも行かなかったのかもしれない。やっぱり聖騎士ってなると、そこそこ選ばれた騎士って感じだし。やっぱり聖ってついてるから魂としての格? が高そうだし。魂の格が高いほうが、捧げたときにより大きな力を得られる……とかありそう。
 
 輝くでっかい聖騎士が動き出す。いや、動いたけど、そこにでっかい聖騎士はいた。どういうこと? というと、まるででっかい聖騎士の中から、さらにでっかい聖騎士がでてきたような? そんな感じである。その出てきた光るでっかい聖騎士がまずは攻撃をしてくる。それも一体じゃない。次々と出てきて同じような存在が合計5つ? でも自分は落ち着いて対処する。向こうが光を強める中、こっちは光を抑え込んで、聖剣はまるで普通の剣のように見えてるんだろう。
 だからこそでっかい聖騎士は侮ってる。輝きが強いほうが、神聖でそして強い……そんな認識がある。きっとこのでっかい聖騎士は探るって方法を知らないのかもしれない。雰囲気くらいは読めるようだが……未熟だ。
 
 確かにそれも判断基準ではある。なにせ力が大きくなればなるほど、それを完全に抑える……なんてのはドンドン難しくなる。なにせ言う成れば、大きな力を抑えるというのは、そもそもがあふれるほどの水をコップに無理矢理押し込むような……そんなことだからだ。普通サイズの力はそもそもが体に収まるようにあるものだ。
 それが標準だ。魔法が発達してる……というか、自分のもとの世界はそこから頑張って魔力って奴を増やしていくのが普通だった。だからこそ、体に魔力をすべて収めるというのは力が大きくなればなるほどに難しいと言われてた。そしてそれは実感してる。そもそもが大きな力を見せつければ普段からのいざこざだって避けることができるようになる。
 圧倒的に大きな力なら、そんな実力差? をわからないような未熟な奴らにも、ふと見ただけで「こいはやばい」ってのを感じさせる事ができる。それが溢れ出る力のせい。きっとこのでっかい聖騎士もそんな普段はどうしようもない溢れでてる力があるかないか……そこまでしかさぐれてない。
 
 確かに大きな力ほど隠すのは難しい。けど普通は得体のしれない相手なら、そんな可能性だって考えるべきだろう。けど奴はどうやら自分がもうガス欠したから……だと思ってしまってるらしい。それにはきっと自分への絶対的な自信とそして他者をどこまでも見下す悪癖故だろう。だからこそ、この輝きはきれいじゃない。
 
 ただただ眩しいだけ。まるで自信の欲望を顕示してるだけの、眩しい光としか感じない。だからこそ、自分は向かってくるでっかい聖騎士たちを一振り一振り丁寧に切り裂いてあげた。