uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 867

 巨大な聖騎士……こいつもさっきの聖騎士達の例を参考にするのなら……二人が一人に……いやまてよ。

 

「確かさっきの聖騎士は二人で上半身分だった。なら……この目のまえの完全体? といえる巨大聖騎士にはそれこそ四人が必要なのでは?」

 

 と思った。だって上半身に二人……下半身に二人と考えると四人だ。

 

「合体ロボットか何かなのかな?」

 

 そう考えてもおかしくないような……そんな必要人数ではないだろうか? 実際、この目の前の巨大な聖騎士にそれだけの聖騎士が使われるてるのかはしらないけどね。

 巨大な聖騎士には特徴がある。それを私は今まで観察しててわかってる。まずは最初の動き出し、巨大な聖騎士は左右の腰についてる剣をクロスした手でそれぞれ右手では左腰の、そして左手では右腰についてる剣を抜く。聖騎士の剣はまっすぐに伸びてそして剣先が丸い。

 さらに言うと、その刀身はとても綺麗な模様が彫ってある。まるで職人技とでもいう様な……そんな綺麗な剣だ。でも実際、この世界、そこまで技術レベルは高くないし、そもそもが物資も少ないこの世界であんな巨大な剣は人の手では作れないだろう。だからきっとあの存在が誕生したと同じ時に、魔法か何かで生み出されたもの……というのが正しいと思う。出ないとこの世界のレベルではあの剣は作れない。

 ゆっくりとした動きで剣を取り出した巨大な聖騎士は何も言わずに迫る。その迫り方が異常だ。なんかまるで映像が固まって、そして次の瞬間に動いたかのように、フレームレートがバグってる。さっきまでそこにいた巨大な聖騎士はガクガクとした動きでG-01の目の前に迫ってる。このおかしな動きがきっと都市核の力を取り込んだ砂獣たちにも効果てきめんだったんだろう。

 でも私はわかってたからちゃんと対処するよ。私はナイフで先に迫ってきた剣を受ける。でもそれは向こうも想定してた。だから逆の剣を反対から迫らせる。普通なら次にその剣に対処……となるだろう。けど私は前に出た。そしてそこで巨大な聖騎士へと飛び膝蹴りを加えて、奴の態勢を大きく崩す。

 

「もしかして、自分が上だと思ってる?」

 

 煽るようなこの言葉だけど、まあ向こうには届いてない。