uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力が目覚めた件 443P

(どっかいけ! どっかいけ!)
 
 電信柱の陰に隠れてそんな風に祈る野々野小頭。さっきまで激しく聞こえてた筈のサイレンの音。それが小さく……そして遠くの事のように聞こえる。そして逆に自身の中の音……つまりは心臓の音が爆発してるかのように大きく聞こえた。
 
(なんか最近こんなの多いな……)
 
 今まで、野々野小頭は平凡な日常を送ってきた。実際この国にいたらそんなのが大半だろう。なにせ平和な国である。そして野々野小頭はそれに不満があった……と言うわけじゃない。むしろ平和でいいな……と思ってたし、こんな毎日でいい――とさえ思ってた。けど、周囲はどんどんとなんか不穏になっていってる気がする。
 あんな変な動きをする人なんて……それこそ映画の中でしか見ないと思ってた。もしもいたとしても、野々野小頭はそれを自分がしるのはきっとニュースになるだろうって……でもどうだ? 今や野々野小頭は当事者になってしまってる。
 
(私に力なんてないんだからね……)
 
 野々野小頭は一般人だ。友達は確かに変な力に目覚めてしまったが……野々野小頭にはそんな力は一切ない。それにそれが欲しいか? なんてのも考えたことはない。野々野小頭も漫画とか読んできたが、けどそのジャンルは恋愛とかお仕事系だったのだ。能力系とか異世界転生系ではなかった。後は少年漫画とかでもなかったのだ。
 だから野々野小頭的には理想の王子様を運んでくれ来てくれるような能力なら欲しい……と思えるが、草陰草案やアンゴラ氏みたいな力には全然興味なんてなかった。でもいまそういう力があれば……と思わなくもない。
 
「あああぁぁぁあああ!!」
 
 そう叫んでなんか地面を両手でババン――ババン――と叩きだすおかしくなった人。完全に目がイッちゃってる。ちょっとでも動いたらその視線が野々野小頭は自分に向くのではないかと思えてその場から動くことが出来ない。するとこんな声が聞こえた。
 
「ちょっとあんた何やってるわけ!? やめなよ!!」
 
 声の方を見ると、なんかギャルの集団……というか3人くらいのギャルがいた。どうやらあの人の奇行に思わず声を出したみたいな感じらしい。けどそれがまずかった。地面を叩いてたその人は、なぜか……だ。何故かブリッジをしてそのままブリッジの態勢て彼女たちに迫った。
 
(キモオオオオオオオ!?)
 
 野々野小頭はそう思い、そしてギャルたちはそのキモさに心からの悲鳴を上げて逃げ出した。それは「きゃあああああ!」なんて可愛らしいものじゃない。JKが出しちゃいけないような「ぎゃあああああああああああああああああ!?」ってな声だった。