uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1058

『負担が大きすぎるっす! 変換できなかっだエネルギーもなくなってるわけじゃなく、体に影響を及ぼしてるっす。いくら旦那は変換する術を持ってるといっても、今のこれは……わ、わーてるっすよ! 勘弁っす!!』
 
 何やら最初は自分にいってたような言葉を放ってたノア。けど最後らへんは自分じゃない誰か……へといってる様な……そんな印象を受けた。そしてそれはきっと聖剣……なんだと思った。
 
「くっ……けど止まってる場合じゃ……」
 
 そんな事を思ってるといくつかの黒い光線が大地に刺さった。それによって大きく世界が揺れる。それだけじゃない。穴があくだけじゃなく、裂けた。大地がさけて沈む台地と浮かび上がっていくような……そんな大地にわかれる。まずい……
 
「はあああああああああああああああああああああ!!」
 
 アイが無理矢理その体を動かした。自身では受け入れられない筈のこの世界の力。それをアイは受け取ることは出来ない筈だ。力に変えることができない。けどそれがエネルギーであるのは確かだ。だからだろう。だからこそ、アイはその純粋なエネルギーを無理矢理つかった。
 
 それはとても不安定なエネルギーだった。いつもならあの銃から放たれる光は金色だった。それは黄金比……それをアイは至高と考えてるからその色になるのだと……アイはいってた。
 それが理由になってるのかは正直分からない。けど今ならわかる。確かに黄金比だったんだろう。なにせ今放たれてる赤い光線はとても不安定だからだ。無理矢理にその膨大なエネルギーを使ってるからその光線は安定してない。大きな光がメインだが、それから離れるようにエネルギーが距離を開けるごとに分離してるのがわかる。
 けどそれでもそのエネルギーをアイは使うことを辞める気はないようだ。いつもなら光の方を制御して曲げるところを、アイは自身の体の向きを変えることで、無理やりにその赤い光線の進路を変えてる。それによっでいくつかの光線を巻き込んではいる。地面を穿ってた黒い光線を分断したり、街に襲い掛かりそうだったそれの進路を逸らしたり……結構無理矢理にやってるように見えるが……きっとアイは計算をしっかりとやってそれを行ってるんだろう。
 けど無理をしてることには変わりはない。なにせ次々と彼女のフォートレスと呼ばれる機体が落ちてる。あれも一緒に赤い光線を放ってた。きっとフォートレスのエネルギーにも使ってたんだろう。
 けどもちろんそれは相性が全くよくないエネルギーだ。ただエネルギーってだけで無理矢理に出力を上げて動かした。その反動だろう。そしてそれはきっとアイにだってある。このままじゃアイにも自分と同じような反動がくる……そうなる前に扉の化け物を倒せればいい……けどその手段はいまだわからない。