uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1076

『勿論、エネルギーさえあったら私でも世界を作れるかもね』
 
 私はそんな感じの返答をした。なにせ世界を解明したのである。まあこの世界が前提として完璧な世界じゃない。実際完璧な世界とはなんだ? って気もする。けどある意味で完成形に近づける事はできると思う。
 
 だって不完全だけど、そこを補完すれば完璧に近づくってことだからね。だからもしかしたら世界を私は創造できちゃうかもしれない。まあそんな事をする意味も無いんだけど。
 
『冗談はさておき、落とし所はあるのでしょうね』
『勿論。もうこの世界での物語はクライマックスだよ』
 
 私はアイにそう言ってあげる。最後まであくまでも私達はこの世界の人たちの手助けをするのみ。それに変わりはない。色々と途中主役に取って代わろうと勇者とかはしたかもしれない。
 
 けどやっぱり最後に選ぶのはこの世界の人たちでないといけない。この世界ととともに歩んでた滅びの道。私達が来たことでそれを回避できた? いや違う。確かに私達はこの世界に多大な影響を与えただろう。
 
 でも……だ。でもそれだけじゃない。結局、自分たちの道を選ぶのはこの世界に生きる人達。わたしたちはあくまで部外者って事を忘れてなんて無い。決断……選択……それにはしたがって来たつもりだ。
 
 もしもこの世界の人たちが、世界の命運というか……その先に絶望しか見てなかったのなら、私達はそもそもがこんなに彼らに肩入れなんて知なかっただろう。ネナンちゃんというサンクチュアリを見つけた時点でそれを強引に奪って世界を渡ることだってできた。
 
 けどそれをやらなかったのは、この世界の……普通の人達が絶望なんてしてなかったからだ。こんな世界でも……彼らは一生懸命に生きてた。こんな終りが見えてる世界でも、砂しかなくても……それでも懸命に生きて、わたしたちの様なよそ者にも優しかったからだ。
 
 それは別に皆意識してたわけじゃないのかもしれない。ただ心のままの行動。でもそれもまた、一つの選択。それによって私達の協力を得られた。
 
『今、私の中にはこの世界がよく見える』
 
 それはこの世界の結末……そしてそれ以降に示されてる道。どれを選べば何の道が開くのか……全部だ。いつの間にか、空の扉は全ての玉が白く輝いてる。砂獣とかが得てた筈の都市核は赤く表示されてたはずだろう。
 そしてそれらを取り返したわけじゃない。でも考えてみてほしい。私は沢山の鬼のエネルギーを取り込み、元々が圧倒的なエネルギー量に、さらにこの世界で私は成長した。
さらに言うと、G-01に搭載されてるユグドラシルシステムはエネルギーを完璧に変換できる。
 
 もっと言えば私の有り余るエネルギーとユグドラシルシステムを使えば、擬似的に都市核を再現するなんて事……造作もないということである。なにせ全てのデータは得た。全ての都市核の街の識別番号……そのパスワード、全てを私は分かってるのだ。