uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 431

 三十秒。その間G-01は両腕が使えない。それは確かに痛い。けど、実際攻撃をしてくるのは新型サソリ型砂獣だけだ。棒っきれみたいな砂獣は防御一辺倒だし、蛾のような砂獣は二体に増えたが、あいつらは間接的な攻撃しかできない。
 二体になった意味を問いたいよね。まあなんかビームを曲げれるようになってたから、意味はあったと思うけど……そもそもが威力的な問題でG-01にはそれほど効果ないしね。
 あいも変わらずに新型サソリ型砂獣は背中からビームを拡散して出して、それがどういうわけかこっちに向かってくる。絶対に狙ってないだろうという風に発射してるのに、変な軌道をたどってこっちに来るのは理解しがたい。
 何個かビームには当たってるけど、とりあえず当たって無い体でしれっといれば問題ないよね。そもそもが一つの砲撃をさらに分散させてるからね今は……その前は一つの砲台でそのまま一つのビームを放ってた。そのときに当たってもG-01にはそれほどのダメージはなかった。
 それをさらに分散させてるんだからね。それはもう蚊がチクッと刺した程度のものでしかない。つまりは気にする必要無し。いくら避けづらくなってるといってもね。
 まあだからこっちが気にするのはやつの無数の鎌から出る余波みたいな? そんな攻撃を気にした方がいい。それにさすがにあの鎌を直接食らうとそこそこに痛いし。
 
『内装化完了しました』
「よし!」
 
 AIからの報告を心待ちにしてたよ。三十秒というと短いようで、それを意識し出すと途端に長く感じるものだ。けどこれで! 私は動いてた体をたち止め、そして顔を覆うようにG-01を構えさせた。その直後、たくさんの砲撃と鎌から放たれた衝撃が襲う。それによってG-01の周囲に砲撃の煙が立ち上る。続けざまにそれらは襲いかかってくる。
 けど私が必要としてたのは一瞬だけでもその身を隠せる状況だった。だからもう十分。G-01が握りしめてた新型サソリ型砂獣の鎌はすでに無くなってる。G-01の腕に収納された。
 私は背中のブースターを使って一気に棒っきれみたいな砂獣に近づいた。拳には耐えられたみたいだけど、これはどうだ!!
 
「せや!!」
 
 私は腕をたたきつけるんじゃなく、斜め下へと流す。抵抗はなかった。そして私は結果を見ずに棒っきれみたいな砂獣を置き去りにする。それが証明してるよ。効いてるってね。だって今まではしつこいくらいに追いすがってきてた。でもその足が止まってる。私は蛾のような砂獣の一体に近づいて、その拳を向けた。けど殴るわけじゃない。拳よりも先に拳の側面から直線の刃が飛び出す。そしてそれが蛾のような砂獣を突き刺した。
 けどこのくらいじゃ死なないし、死んでもすぐに鬼たちが再生させるのは知ってる。だから左手で殴り飛ばして、さらに右手で細切れにする。細胞一つ残す気は無い!!