uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

強気みらい

#キラッとプリ☆チャン 強気みらい - uenoutaのイラスト - pixiv

 

 キラッとプリちゃんの最新の歌が発売されましたね。つい先週お披露目されたばかりのミラクルキラッツの新曲も既に発売されてます。早っと思いました。なんかプリちゃんは歌の発売が遅いイメージだったので。

 

 だって今回の一個前の乙女アテンションプリーズでしたっけ? あれは半年? 下手すると一年近くかかってましたよ。それに比べたら今回の『ロケットハート』は滅茶早です。だって先週お披露目でしたからね!

 

 いつもこのペースならとてもありがたいですね。ロケットハートは初めてミラクルキラッツの歌でピンと来ないかなって最初思いました。ミラクルキラッツの歌はどれも自分の感性に合うんですけどね。

 これは……と思ったんですけど、数回聞くと最高になりました。サビが最高ですね。それとOPもありましたね。発売日とかチェックしてないからわかりませんでした。それにmoraとかでプリちゃんとかで検索しても出ないし。ジェケットもアニメじゃないし。

 

 ネットの情報なかったら、見逃してましたね。確かもう直ぐだよな〜って思ってたんですけどね。EDはまだみてないです。あったら買うか、サブスクで検索かけます。そういえば、モラクラリスタにリングマリーの曲があったのに驚きました。

 

 ソニーはやる気あるのかないのかわかりませんからね。これなら今週発売のミラクルキラっつの奴も来そうです。モラクリスタは音は圧倒的に良いです。ただ動作が安定しないですけどね。まだまだ曲もないですし。

 そもそもプリちゃんのはハイレゾでもないですしね。まあだからそこで聞く意味もないけど……

 

 次は誰かな? なんかみらいちゃんを描くのが楽しいんですよね。やっぱり好きだし。それかやっぱりまりあか? まあ誰か描いて上げますね。

転成したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません)輪廻の輪の外へ 4

「「「はあはあはあ……」」」

 私たちは荒い息を吐いていた。ちょっと熱くなりすぎてたかな? 魔王のやつ、無茶やって力をぶっ放してきやがって……まあでも私には効かないんだけどね。それで挑発したらさらに熱くなって続けざまに力ぶっぱしやがって。それを止めるために勇者も力を使って、なんか三人とも消耗した。

 いや、私は別段何もしてない。いうなれば口を動かしてただけだ。てか勇者は馬鹿だね。別に私には二人の攻撃なんてほぼ効かないのに。そういうところが勇者ってことなんだろうか? 

『コントは終わりましたか?』
「なんてこというのよ……」

 AIが酷いことを言ってくる。このAIは感情があるのかないのかわからないよ。なんかちょっと片鱗が見える気がするけどね。

『とりあえず触れてみてください』
「わかった……」

 私は意識的に手を動かす。ぐぬぬ……手が重い。ギギギと変な音が関節部分からするし、本当にダメージが重い。こんな岩でどうやって直すかわからないが、このロボットには私の知らない機能が満載みたいだし、信じるしかない。

「よし……」

 なんとか腕が岩に触れることができた。目と鼻の先なのに、この距離に手を伸ばすのがこんなにつらいとは……筋肉痛とかとはなんか違う。なんかプチプチと接続が切れてるから私の思いとタイムラグが起きて違和感バリバリ……みたいな? それに動かすと常に壊れてる箇所なのかチリチリと痛む。時々バチッとくるのが怖い。

「どうなの?」
『なんとか使えそうですね。お手柄です』
「お手柄だって」
「何言ってるんだ? 貴様が言ったのだろうが」

 おおう……魔王の奴、私とAIの事を混同してるじゃん。まあ確かに魔王や勇者は私のこの複雑な事情なんてわかりようがないんだけどね。でも全然違うくない? 私の声の感じと、AIの声の感じは全然違うでしょ。私はこんなに感情豊かにしゃべってるというのに、間違うかね? だからモテないんだよ。知らんけど。

「そうだった。頭が高い、控えおろう」
「なんだと貴様!!」

 とりあえず面倒くさいから適当言ったら怒られた。

「何をやってるんですか?」
「おい! 勇者貴様!! は・な・せ!!」

 やっぱり絶対に仲いいよねこいつら。勇者は魔王を体で止めて笑顔でそう言ってくる。私がこんな姿じゃなくて、直接この目で見てたら、その笑顔に落ちてたかもしれない。まあそこら辺の感覚は実はまだわからないが。すでに心は女であることに違和感なんてない。でもだからって女側の恋とかはよくわからない。

 むしろ、なんか組んずほぐれつしてる二人にニヤニヤが……

(いやいや、私は腐ってなんか無い筈。その筈だ)
「えーと……」

 私は勇者に答えようにもその答えを持ってはない。だから内側で何やってるの? とAIに聞いた。

『同調できる物質をエルデン波により分解して取り込み、エルデンシステムによって再構成・再構築を行い、補修を行います』
「…………なるほど」
『…………』

 なんだろう……AIは何も言ってないのになんか馬鹿にされてるのわかるよ。絶対にわかってないと思われてる。実際わかってないが……でも勇者は答えを待ってる。ええと――

「二人の持ってきたこれを私の力で使えるものだけ使うのです。すべてが使えると言うわけではないですからね」
「なるほど……では他にも必要では?」

 なんか勇者がやけに協力的なのはなんなのだろうか? まあそれは魔王もか……こんなの運んで来てくれたんだからね。普通魔王ってそんなパシリみたいな事ってやる? やらないよね。てか勇者はまだパシリをする気満々だけど……

『そうですね。これだけではまだ足りないみたいです』
「かなりでかいよこの岩……」

 これで足りないってちょっと効率悪くない? そのエルデンなんとか。だって私を潰せそうな程の巨岩なのに無理ってね。まあいいや、こいつらにキビキビと働いてもらおう。

「そうですね。もう少し探してきてくれると助かります」
「では、いくぞ魔王!」
「いくなら一人で行け勇者! 我はそんな使いパシリの様なことは一度しかやらん!」
「一度やったのなら二度も三度も同じだろう。それにこの方のおかげで俺たちの世界は救われたんだ」
「それはまだわからん」
「だが、力は感じた筈だ」
「…………くそ」

 なんかよくわからない会話をしてる二人は、再びどっかにいった。木の枝を伝ってすぐに見えなくなる。

「どこまで理解してるのあの二人?」
『少なくとも、貴女よりは現状を理解してますよ』

 AIからの酷いディスリを受けた。怒ったから不貞寝してやる!!

転成したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません)輪廻の輪の外へ3

「ええ!? あの二人が!?」
『はい』

 はいって……そんな無機質に返事されても……まあ感情とかなさそうだし、仕方ないんだろうけど。でもまさかあの二人が……ね。人生何があるかわかったものじゃないって事だ。きっとそれはあの二人が一番思ってるだろうけど。
 うんうん……まあここでいうあの二人っていうのは勿論魔王と勇者の二人である。そもそもがここがどこって事なんだけど……

『ここはまた別の世界です』

 という事らしい。どういうことなのか……わからないが、空獣の奴のせいで私達は再び世界を渡ったらしい。さっきの世界なんて三十分もいたか怪しいのに、また別の世界なんて……今度は一体どんな場所なのか? 見た所、ここは森の中だというのはわかる。私というロボットが隠れるくらいには大樹がそびえてる森だ。もしかしたら星全部が森とかいう世界だろうか? わからない……でもこのまま動けないとまずいのはわかる。だってここには何がいるかもわからないんだ。
 空獣……は流石にないが、ないと思いたい。ないよね、きっと……あんなのに今あったら軽く死ねる。むしろ死んでないのが不思議なくらいだし。流石に今すぐにまたあんなことになることなんてない……筈。

「それでこんな場所に私を直せる装置とかが転がってるの?」

 それ疑問。だってここ、大自然だよ? こんなところに文明があったのだろうか? てかそれすらもどうやってわかったのか……

『え? そんなのあるわけないじゃないですか。ここにそんな気の利いた施設があると?』
「いや、だって……」

 二人は私を直すためのパーツ? を探しに行ったんだよね? それなら――ん? パーツ?

「ああ、パーツ自体が落ちてるとか?」
『どういう状況ですか……二人に探してもらってるのは、簡単に言うなら鉱石です』
「石ってこと?」
『身も蓋もない言い方をしますね』

 でも鉱石って石じゃん。他になんていえばいいのか私は知らない。でも石がパーツになるとはなぜ? はっきり言って、私のこの体、謎が多すぎる。てか自分自身がわからないし。もうちょっと落ち着いたらいろいろとAIに聞く必要があるみたい。
 そんなことを思ってると、いきなり私の顔の横に何かがズドンと落とされた。

「戻ったぞ」
「まったく、おまえはもっと気をつけろ、木々が折れてるじゃないか」
「勇者、五月蠅いぞ貴様」

 なんか耳にギャーギャーと言い争う声が聞こえるがこっちはそれどころじゃないぞ。こっちの心配しなさい。めっちゃ顔すれすれだったからね!? むしろちょっとかすって火花散ったし!! 謝れ魔王!!

「ちょっと、危なかったんだけど?」
「ん? なんで貴様寝てるんだ? 土の上でも寝れるとは便利なやつだ」

 くっ、こいつ全然状況わかってない。私はね、怒ってるんだよ!! その後三人でギャーギャーした。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません) 輪廻の輪の外へ 2

 おっぱいを揉み揉みしてたら落ち着いてきた。それになんだか水も引いていってる。ごぼごぼと音を立ててどんどんと水位が低くなっていった。

「かはっ! はっはっ」

 なんか逆に苦しいんですけど!? なにこれ。文句を言いたいんだけど、声が出ない。なんかヒーヒーという音だけが口からもれる。

『慣れるまでの辛抱です』

 どうやらAIは私の文句をわかってるみたいだ。確かに少ししたら慣れてきた。普通に息も出来るし、苦しくもない。

「ふう……で、どうなったの?」
『外を映しましょう』

 その言葉とほぼ同時に外が映し出される。なんか前の縦長の部分しか見えてないんですけど? こんなものなの? これはちょっと不便では?

『今はこれが限界です』
「そう……」

 この場で一番でかいモニターが外を映し出したから中も明るくなった。思ってた通り、なんか機械がいっぱいだ。まあでも、それらは上手く下や上、隙間にある。モニターもやっぱりうっすらといくつも見えるから、本当ならもっと広く見えるんだろう。

「これってどうやって操作する訳?」

 まさかまた、ロボットにならないとダメなのだろうか? あれ毎回やらないといけないの? 

『意識を集中してください。そして体を動かすのです』

 言われた通り、意識を集中して私は首を横にゆっくりと動かしてみた。すると確かに動く。

「おお、なんか不思議な感覚。なんだなんだ、別にロボットになる必要ないじゃん」
『戦闘ではあの状態が一番です。今のはあくまで簡易版みたいなものです。貴女の完全版があの状態です』
「ええー勝手に完全版とか言われても……」

 一応今は女の子なんだよ? 男の子なら、ロボットになるのもそんなに抵抗はなかったかもしれないか、今は女子だしな。ちょっと抵抗があるね。とりあえず、またあんなくそ化け物と闘うなんてそうそうないだろう。そう思いつつ、私は周囲をみる。

「うーん、なんか視界悪くない? もっと遠くを見たいんだけど――」
『動いてはダメです』
「え? なんで――てっいて!?」

 立ち上がろうと意識を脚に集中したら痛みが走った。そしてドズーーンと盛大に転んだ。この体でかいからね、下手に転んだら大惨事だ。木々もメキメキと行って折れたりしてしまった。デカい木々は本当にでかいから、私が倒れても折れたりはしてないが、まだ若い木、小さい木は滅茶苦茶である。うう、変な所に刺さったりしないよね? ささくれ立つの嫌だよ? いや、この体にそんな心配無用だろうけど……

「なんで?」
『空獣とのダメージはまだ癒えてません。貴女の体を治すことを優先してましたから、外側はこれからです』
「これからって……私動く事出来ないんだけど? どうするの?」 

 別に動かなくても治るのかな? この体がそうだったし……とかなんとか思ってると、AIがおかしなことをいった。

『大丈夫です。既に材料の調達に向かわせています』
「え?」

 どういうことかちょっとわかんない。

可愛い星人金森まりあ

uenoutaのイラスト - pixiv

 

 まりあちゃんの初登場は衝撃でした。これってプリパラ だったかなって思ったくらい。それくらい狂気を感じたものです。かわいいが押し寄せてくるみたいな。かわいいの大洪水です。

 

 でもまりあちゃんの歌の「しあわ星カワイイ賛歌」も好きだし、まりあちゃんの信念とかわかったらもっと好きになりました。まりあちゃんの活躍をもっとみたいですね。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません)第一章 輪廻の輪の外へ1

「俺は……私は……学者で……女子高生で……殿様で……飛脚で……クラゲで……燕で……蜘蛛で……花で……私は……俺は……自分は……うちは……僕は……あちきは……某は……ナニモノ?」

 ゆっくりと私は目を覚ます。何かとてつもなく意味不明な夢の様なものを見てた気がする。頭がぐわんぐわんしてる。一体全体どうなったんだっけ? よく覚えてない。確か、私は目覚めたら変な場所にいて、そしたら魔王と勇者がいて、更に二人は戦ってて、私は止めようとロボットになって……化け物と対峙した? 

(うーん、意味不明過ぎてヤバイ)

 どうやら頭を強く打ったみたいだ。だって話がまとまってないじゃん。なにさ勇者と魔王って中二病か……それに自分がロボット? はは……だよ。

「ちゃんと起きなきゃ――ゴボッ――ん?」

 何今ってゴボッって? そういえばなんか体にまとわりついてるような? 腕を動かしてみると、ちょっと抵抗を感じる。私は髪を触ってみる。すると、やっぱりだけど、私の長い髪が浮いてる。これって……

「水没してるじゃん!! 空気を空気を! 死んじゃう!!」

 私は必死に手を動かすが、足がつながってるからどこにも行けない。てかそもそもここから出る方法を知らないし。

「てか、夢じゃない!!」

 はっとした。この場所は知ってる。って事は、勇者と魔王がいた事も、空獣とか言う化け物と戦ったのも本当の事……まあ今はそんな事よりもこの満ち満ちた液体が問題だけどね! せっかく目覚めたのに、今度こそお陀仏だよ!!

『落ち着いてください』
「これが落ち着いていられるか! 死ぬじゃん!!」

 なんか冷静な機械的な声が私に落ち着けと諭してくる。機械にはこの焦りなんてわかんないんだ。だから私は効く耳持たない。

『今、貴女は息をしています』
「んなわけな――うん?」

 そういえば全然苦しくないぞ。私さっきから水中で結構喋ってる筈なのに……だ。普通ならもうとっくに苦しくなるはず……てか、なんか苦しくないな。

「どういう事?」

 ちょっと冷静に成れたからこの機械的音声のAIに聞いてみる。実際勝手にAIとか言ってるが、本当にAIなのかはしらない。

『貴女は空気の海に溺れて、苦しかった事がありますか?』
「ないけど……」
『そういう事です』
「いや、わかんないけど……」
『はあ……』

 なんかAIにめっちゃため息つかれたぞ。やっぱりAIらしくないな。じゃあ何なのかといわれてもわからないけど。

『今のはとても簡単にこの状況を表しました。今のよりも簡単な表現はありません』

 なんか私、馬鹿にされてない? まあぐっと堪えるけどね。

「えっと、この水は空気って事?」
『そう思って貰えれば結構です。実際は貴女の外傷を治療するためのナノマシンですが、まあ貴方にはどっちでも一緒ですよ』

 うん、やっぱり完全にバカだって思われてるね。悔しい……けど、その通り過ぎて言い返せない。まあ、別に死なないのならいいけど……ん? 外傷?

「何で私外傷おってる訳?」
『それは戦闘をしたからですね』
「でも、それってこの体じゃなかったように思えたけど?』
『その通りです。貴女の意識をこの外装G-01にシステムコンポーネントして戦闘を行いました』
「はあ……だから、この体が怪我するのおかしくない?」
『フィードバックは完全には避けられません』
「ふむふむ、ちなみにどのくらいのフィードバックだったのかな?」
『左半身がなくなるくらいでしょうか』

 こっわ……私は自分の左側をみる。めっちゃ綺麗な体があるけど……これは復元したの? ヤバイ、怖いから聞けないよそんな事。私は血の気が引いた。と、とりあえず自分の体があるって事を物理的に確認する為におっぱいでも揉んで落ち着こう。それがいい。

『何やってるんですか?』
「わからない? おっぱい揉んでるのよ」
『なぜ?』
「何となく?」

 変な空気が流れてる気がする。AIの癖に気まずくしないでほしい。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることはできません)9

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 二つの剣を私は構えて走り出す。でも走る必要なんてなんかなかった。なんか背中から何か吹き出してきて、勝手に体を前に進めてくれる。向かってくる空獣の腕を切り結び、私はその勢いに任せて空間の裂けめに飛び込んだ。

「ここが空間の裂け目の中……」

 なんかそこはとても不思議な空間だった。波が揺らめいてて、そしていくつも自分が見える。全身を見てびっくりだけど、本当に私はロボットのようだ。狭いのか広いのかも分からない。まるで合わせ鏡の様な感じでもあるけど、上にも下にも自分がいるんだよね。

 自分というロボットが……

『来ます』

 その言葉で我に返る。いくつもの私がグニャグニャとうごめく。そして、それが向かってきた。私は黒い剣でそれを切る。黒い剣は横一線に広範囲を一気に切り裂いた。でも……

「切れたの?」
『ここは奴らの領域です。センサーを飛ばしましょう』

 そう言ってAIは何かを示す。そこに意識を集中すると、肩のあたりから、何か小さなものが飛んで行った。すると不思議と感覚が広がった気がする。スゴイ……そしてその広がった感覚に波の異変が感じられる。そこを私は斬った。

 すると空間が激しく揺らぐ。ゆったりと波撃ってた波が、ギザギザになるくらいには揺らいでる。空獣に効いてる? わからないが、多分そう――

「づっ!? きゃあああああああああああああああああああ!?」

 センサーが意味なくて私はふっとばされる。そっか……空間全体が激しく動いてたから、そうなったらセンサーなんて意味がないんだ。さらに今度は背中に大きな衝撃がかかる。体が真っ二つになるような衝撃が走る。私はまるで、ビリヤードの玉の様に、空獣にはじかれまわされる。

「こっのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 闇雲に私は剣を振るう。かなりの広範囲を剣は斬ってる筈だ。けど……それは当たってないのか、再び私は吹っ飛んだ。

(まずいまずいまずい……)

 このままじゃヤバイって流石に私でもわかる。ダメージが蓄積されすぎてて、動きがぎこちなくなっている。

「世界が助かるくらいにはまだ斬ってないの?」
『まだ足りません。本体に当てることが出来ればいいのですが……』

 言葉の歯切りが悪い。どうやらAIでも空獣の居場所まではわからないらしい。そっか……なら……もうこれしかないんじゃないかな? 私は無理矢理にでも勢いを殺す為に噴射出来るところから沢山、推進力を吹き出した。それで何とか勢いをとめる。

『何をする気ですか?』
「まあ見ててよ……」

 次で決める。私はその気だ。てか、もう次以上は耐えられない。そんな気がする。だからここで決める。私は両手にある黒と白の剣を重ね合わせる。すると二つの剣の機構が動き出し、二つの剣は一つになった。さらにまだ終わらない。黒と白の何かが、刀身から立ち上る。

 その瞬間、横っ腹に衝撃が走る。体が持ってかれそうになる。けど!!

やらいでかああああああああああああああああああ!!」

 そう叫ぶと同時に背中のブースターが最大出力で吹き上がる。勢いをつけて、私はその攻撃に耐える。そして腕に力を籠める。攻撃が来た方に必ずいるでしょ。その考え。私はまずは一回振りおろし、そしてまっすぐに剣を突き出して腕を裂いていく。

もしかしたら本当は空獣の手は私が知ってるような構造ではなかったのかもしれない。けど、届く気がした。空間が色々と色や波を変えていく。そしてその先で勇者と魔王の剣は何かに刺さる。その瞬間、目の前が真っ白になった。

『エネルギーがあふれ出してます。これであの世界は救われるでしょう』
「そっか、よかった……」

 それだけを言って、私の意識はとぎれた。