uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1036

『あなた達、何をやってるんですか?』
 
 私はそんな他責的な言葉を外にいる勇者とアイにいってやる。だって私は悪くないし? 外気にさらされてる二人がまっさきに気付くべきだよね? うん。確かに戦況の環境とかも私はモニタリングしてるが……こっちからしたら些細な変化すぎなんだよ。弱すぎるが故に気づかないっていうね。
 
「まさか力の差を利用してる?」
 
 いや、そんなわけないか。流石にそれを狙ってやってたらあっぱれではある。それに教会の連中はそんな殊勝な奴らではない。ヌポポのやつはまだ話がわかりそうだったけど……大抵の教会の奴らは傲慢を絵に書いたような奴らだ。そして自分たちを絶対的な上の立場だと思ってる。
 そんな奴らがわざわざ自分たちを小さく見せるような事をするか? というとしないと思う。きっとこれも普通にやってるんだろう。けどG-01との力の差は歴然だからね。まあただ私が数値に目が滑る……というだけでもあるが……こういうのは現地に合わせてちょっとずつ調整した方がいいんだろうね。
 その現地での異常を検知できるようにするのも操縦者の役目かもしれない。けど面倒だし、その内オートメーションできるようにするしかない。
 
「なんですか? 私のせいだっていうんですか? G-01ならちゃんと観測してるはずですよ?」
「えっと、これは……すみません。ちょっと範囲が広すぎて自分では……」
「なにいってるんですか? これはこいつの怠慢ですよ」
 
 勇者は腰が低いというのに、アイの奴の傲岸不遜な態度は何なのか……その体用意してやったの私なんだけど!? 今度のメンテでブサイクにしてやろうか? こっちはそんなことだってできちゃうぞ! それに私のミスを見破るな! なるべく私は勇者とかには威厳ある風で通したいんだから。
 まあ既に勇者には手遅れ感なくもないが……新たに私達の仲間? になったかもしれないミレナパウスにはまだバレてないし、私のイメージを崩すようなことはしてほしくない。まあ彼女はまだ戦場だけど……バタバタとたおれる周囲の人たちと違って、彼女は規格外の力を今行使できるから、それによってこの教会の攻撃にも対処してる。
 
『私は他にもやることがあるんです』
「そ、そうですよね! とりあえずできることをやります!」
 
 私はとりあえず「こっちはこっちで大変なんです」ということにした。いや事実だし? G-01はやれることがたくさんある。てかやれないことの方が少ないくらいである。それにやれないこともそれはG-01のせいじゃない。どっちかというと私がG-01の力を引き出せないことが問題なのだ。
 だから実際沢山やることあって大変なのは事実だ。素直に受け取ってくれた勇者は黄金の波動をなんか出した。するとアズバインバカラとかまで巻き込んでるこの嫌な空気? をかき消す。できるじゃん……とか思ったのは内緒だ。けどどうやらそれじゃだめみたいだ。 
 すぐに再びそのかき消した厄介な空気が戻ってきてる。つまりは根本を叩かないと駄目ってことか……