uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 695

「何あれ?」

 

 ドクンドクンと脈打つ何か。私はさらにスキャンを駆使してそれが何かを解明するよ。どうやらあれは何かの心臓……みたいなもののようだ。どこにも繋がってないが、何かを循環させるように脈打ってて、実際、何か−−が流れてる。その何かは流れてるはずだけど、この場に垂れ流されてはいない。一体あの心臓……のようなものは一体どこに繋がってて、そしてあれは一体なんの心臓なのだろうか?

 考えてもきっと胸糞悪い事実しか出てこなさそうだけど……

 

「奪うか」

 

 とにかくだ。あれが何か奴らにとって大切なものであることは間違いない。それだけは確実にわかる。ならあれを奪って仕舞えば、奴らの悪事を一つつぶすことができるのも確実だ。それはそれであり−−な気はする。奴らは魔法に絶対の自信を持ってるけど、奴らの魔法なんてのは私から見たらガバガバだ。勇者やそれこそ魔王が使ってた魔法に比べたら、お粗末だしね。

 まあ実際、勇者や魔王はそれこそ魔法が進んでた世界でも頂点にいた存在だからね。ここに派遣されてるうような教会の奴だって別に教会の頂点ではないだろうし、比べるのはあんまりな気もするが、勇者や魔王よりも進んでるとはやっぱり思えないからね。

 

「でもなんかヤバそうではあるだよね」

 

 あの心臓のような何か……実はかなりやばい代物のような気がする。いや、心臓を手づかみにしてる時点でやばいのは確かなんだけど……そういうことじゃない。あの心臓、力を宿してる。いやいや取り出されても動いてる心臓が力がないわけないってのもその通りではある。

 普通の心臓じゃないから治められてた場所から取り出されても動いてるんだろうからね。要はそれだけおかしなものだってことだ。実際、ドローンは自立してるし、最悪つながりをシャットダウンしたらいいだけだから、こっちにそんなにリスクはないと思う。

 でもあの心臓、明らかに持ってる教会の奴にその力を絡めてる。多分だけど、あの教会の奴はそれに気づいてない。

 

「けど別に何も影響もなく動いてるように見えるけど……」

 

 それならドローンで確保しても問題ない気はする。ドローンだから最悪の結果になっても、変えは効くしね。

 

「リスクがないのなら、ちょっとは無茶してもいいか」

 

 私はドローンを降下させる。そしてドローンのアームに電力を蓄えてる。これで一気に数メートル範囲に電撃を降らせて教会の奴ら、まとめて気絶させる。

 射程圏内に入った直後、流石にバチバチ言ってたから気づかれた。

 

「何者だ!!」

 

 そんな声が聞こえたが、そんなことを言う前に行動するべきだったね。次の瞬間、電撃が教会の奴らの頭上から降り注いだ。奴らの汚い叫びが聞こえたよ。