uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 439

 私は必死に攻撃を回避してるけど、どう足掻いてもパーツのアップグレードの瞬間は感覚が途切れてガクッとG-01の動きが不自然になる。急に体から力が抜けた……みたいなね。
 その時にはどう足掻いても攻撃が当たる。最優先に回避するべきは鬼の腕だから、それだけは必死に回避してるけど、おかげでバージョン2になった砂獣たちの攻撃には結構当たってしまってる。そしてその威力はなかなかだ。今までは砂獣の攻撃なんかじゃ損害率が10%もいかなかったのに、今は損害率が30%くらいになってる。3割を超える損害率はなかなかだと思う。
 でも壊れたところは都度パーツをアップグレードしてどんどんと修復もしてるからね。同じように壊れることはない。G-01を構成する最も重要な装甲にだってもちろん鬼の角のエネルギーは使われてる。
 
 豊富……というか途方もないエネルギーがこの鬼の角には内包されてる。それこそ都市核五つ分では足りないくらいのエネルギーだ。本当なら新たなG-01の形態だって作り出すことができるほどのエネルギーだ。でもそれよりも底をアップグレードしようかなって感じだ。
 
 確かに全く新たな形態はきっと新たなる可能性をそれこそもたらしてくれるだろう。常に飛ぶことができるようになったり、それこそ高速飛行形態とかに変形したりできたりしたり、もっと見た目ゴツくして重装備でどんな攻撃にだって耐えられる外装を手に入れられるかもしれない。
 一発で世界をどうにかできるほどの兵器だって生み出せるかも……でもそれでもまずは基本的な下地が必要だよねってことだ。なにせ色々と都市核で生み出せる武器見てる時だって除外されてたものが何個もあった。それはつまりG-01にその下地がなかったからだ。安易に強力な武器を作り出すのは簡単だ。今ならもれなくいくつも強力な武器を手にする事ができるだろう。
 
 それでこの厄介な砂獣たちを一掃することは簡単だ。けどそれら安価な手段で手に入れた武器でこの鬼たちに通用するだろうか? 実際しそうではあるけど……でもきっと奴らだって馬鹿じゃないと思う。なにせこうやって自分たちで生み出した砂獣に改良を加えている。ただ世界を壊して作り直すだけの存在じゃない。知恵と知識があるんだろう。
 確かに一体二体なら一つの武器でどうにかできるかもだけど、対策されそうな気がする。それに武器の力だけで上回っても鬼という存在はまだまだ未知数なんだよ。なにせこうやって戯れてるが、それはあくまで戯れであってこいつらが本気を出してるとは思えない。
 角が無くなってる個体はそれなりに本気なのかも知れないけど、すでに角がなくてその本気も同じ個体と差ができてるみたいだからね。評価基準にならない。けど貴重な実証にはなってる。
 
「やっぱり鬼と戦うなら狙うべきは角だよね」
 
 それは確かだね。ここまでツノを無くしたことで弱体化してるんだから狙わない手はない。そんなことを思ってると、鬼の背後から新型サソリ型砂獣パージョン2が砲撃を拡散させて私のちょっと前に着弾させた。いったい何を? とか思ったけど、気にせずに突っ込んでいく。余波くらいは気にしないでも大丈夫だからね。
 てか明らかに誘導されててそこに突っ込む以外に選択肢がない。なので警戒しつつも燃え盛るそこに飛び込んだ。