uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 756

 私は一体の鬼とコードを繋いで、それで直接鬼のエネルギーを奪うという行為をやってる。そんな事ができるのならさっさとやれよ……と言われそうだが……そんな簡単にできることではないのだ。

 なにせ世界によってエネルギーとは違う。その世界世界が根底に持ってるエネルギーとは世界によって違うのだ。だからこそ、勇者や魔王はこの世界のエネルギーを自分たちに取り込むことは出来なかった。勇者は今はノアがいるから、ノアを通して変換を挟んでこの世界のエネルギーを得てるんだ。

 だからもちろんだけど、私だって変換してる。でもG-01にはそもそもがその便利な機能と言うか、エンジンがついてる。それこそユグドラシルシステムである。まあユグドラシルシステムはG-01の主要な機能を総称した呼称みたいだけどね。一つの物体でユグドラシルシステムを呼称してるわけじゃなく、すべてを合わせた組み合わせでそういうみたいな? 

 まあとりあえず、ユグドラシルシステムのお陰で、鬼のエネルギーだって変換できる。

 

「でも……これは負担が……」

 

 私は今、生命維持を最低限にしてる。そのせいで頭だっていつもの稼働率でない。百パーセントでいうところの80%くらいである。え? そもそも人は脳の百パーセントも使ってないと? 私は人ではない。プチュオクミとかいう謎の生命だ。なので普段から百パーセントを引き出せる。いや、まあ勝手に引き出させて翻訳というかマニュアルを読むのに使われてるんだけどね。

 

 実際変換の殆どはユグドラシルシステムでやってるから頭への負担がそこまで増えるかというと、そうじゃない。でもこれまでの鬼との戦闘で得たデータやらなんやらで、変換の工程? って奴を最適化してる訳で……その過程でとても処理能力を使う。

 実際、無理矢理変換することはできる。それだけユグドラシルシステムは優秀だ。これまであのネナンちゃんたちの世界のエネルギーは結構無理矢理変換してるしね。それでも普段なら十分な力が手に入る。時間も掛けられるしね。

 けど今はそんな悠長なことをやってる場合ではないし、状況でもない。

 

「私の体への負担も、後ちょっとのはず」

 

 なぜなら、鬼から搾り取ってるエネルギー対比が逆転すれば、G-01事態が回復していくはずだ。今はまだ、鬼から搾り取ってるエネルギーを効率よく、そして素早く変換するのに想定以上のエネルギーを使ってる。

 今までのデータに更により深いデータが必要となってるからだ。けどそれも手に入ってきてる。それに慣れてきてしまえば、更にスピードをあげて……更にはG-01が回復できれば、私への生命維持だってもっとリソースをさける。そうなれば更に効率は飛躍的にあがる。これがうまく行けば、更に宵で安全に、しかも一晩で複数の鬼のエネルギーをむしり取る……ということが可能になるかもしれない。それはもうウハウハである。

 

「はあーふうー」

 

 徐々に頭が冴えてきた感覚。それにともなって、私が管を繋いでる鬼は細くなっていた。マッチョが細マッチョになって、そして今やマッチョとも呼べないくらいになってるだろう。

 

「頭も冴えてきたし、この工程、確立させようか……」

 

 私はそう言って舌なめずりをしたよ。