uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 874

「それでは出発しましょう」

「ああ、頼む」

 

 そういってアズバインバカラからいくつかのチームが出発していく。それはこの世界に残ってる街の都市核を回収するための部隊である。それぞれの部隊にはそれぞれの街を治める統治者の人が同行してる。本当なら彼らも危険が分かってるからアズバインバカラに残れるものなら残っておきたいだろう。

 けどそんなことは言ってられないのだ。なにせ街に設置されてる都市核はちゃんとした都市核である。ちゃんと機能してる都市核という事ね。

 今まで私が勝手に改造してきた都市核とは違って、現在進行形で通常稼働してる都市核。それを私が無理矢理に変革させるのは流石にまずいかもしれない。そもそもが砂に埋まってた都市核は半休止状態だったわけだ。それを私が無理矢理に起こしたみたいな状態だ。

 けど今もちゃんと稼働してる都市核にはそんなことをやる必要って基本無い。ちゃんと制御できる存在がいるのなら、彼らを連れて行ってそして彼らに持ち出してもらった方がいい。というかそれが正攻法だ。だから同行してもらわないといけない。まあけどお偉い方々は歩くなんてことはしない。ちゃんと馬車というかそれに似たものに乗ってる。現地の動物に轢かせてるのは馬車と変わりはないが、その構造はとても大きく進化した。なにせエンジンがついたし、最悪自立して離脱行動が可能というね……そんな馬車? になってる。それに内部は熱いこの世界でも快適に過ごせるようになってて、今まで悩まされてた尻の痛さなんかに悩まされることはないだろう。

 

 それもこれも全部、私がアズバインバカラとジャルバジャルの中間に建てた施設で増産させ続けてる物資のおかげである。まあもちろん、エンジンなんてものは作ってない。

 それは私が緊急処置的に提供した。これによってきっと最速で皆さんそれぞれの街にたどり着けるだろう。けど誰もが順調にいく……なんて思ってない。なにせこっちには中央もそれぞれの街に動いてるという動きを察知してるからだ。

 G-01と聖騎士達の都市核争奪戦はおわったが、こっちはこれから始まる。それに好き勝手にやれた盤外での出来事とは違って、こっちは私は流石に勝手に動くわけにはいかない。なのでこうやってサポートに勤めてる。

 けどきっと大丈夫。なにせ軍の装備だってちゃんと整えられてる。今や、教会にだって引けを取らないはずだ。なにせサーザインシャインインラにあった教会が残した武器、あれを普通に使ってるからね。こっちの強化の為に残しておいてくれてありがたい限りである。