uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 863

「それでどうなったの?」

「知ってるでょう?」

「知らないわよ。だって途中から別の事考えてたから」

 

 私は宵にそんな会話をしてる。どうやらいろいろとこの世界は変わったが、明と宵……その関係性は変わってない。まあけど面倒ごとが増えた。なにせ私があのブニブニの役目を引き継いだからね。まあだからって私が宵のたびに守る世界を決める……ってことはしないけどね。その為の装置である。

 ちゃんと機能してるようで安心ではあるが、何回も調整はしてる。なにせやっぱり完全なものってないじゃん。それはG-01というそこらの世界のテクノロジーをはるかに凌駕してるものが作った装置だとしても、やっぱり調整は必要なのだ。

 ある程度は自動的にやってくれるとしても、安定するまではいろいろと気を回す必要がある。なので……ね。まあ実際、それのせいで聞いてなかったわけじゃない。考えてたのはもっとこの世界の事だ。

 とりあえず勇者から聞いたあの後の事は、やっぱりだけど、他の街の都市核もアズバインバカラへと集めるって決定したらしい。そしてすべての所持してる都市核を改造して、その力を兵士たちに生き渡らせるっていうね。そうなれば、教会にだって対抗できるってのが彼らの考えだ。

 なにせあの改造した都市核のエネルギーは利用できるようになってるからね。今まではその専用の台座に置かないと都市核はエネルギーを発動することがなかった。

 けど私の改造で今の都市核は芸術性だけじゃなく、その扱いやすさも上がってる。だからこそ、全ての都市核をそろえて、そして全面対決……それができる可能性がある。

 なにせこちら側は、私たちを入れないと圧倒的に不利だ。それを都市核で覆せるかもしれない。というわけで、次の明からさっそく、都市核の移動を始めるらしい。

 

「でも都市核が台座に収めないとその力を発揮できないのであれば、教会側が都市核を集めてる理由はなんでしょうか?」

「とりあえずあの空の扉の赤い部分を白にしたいとか?」

 

 それでどうなるのかははっきりとはわかんないが、実際今の教会は都市核を確保するのを優先にしてて、台座に置く……とか考えてない。もしかしたら私たちと同じように都市核を台座に置かなくても運用できる方法を奴らは持ってる可能性はある。

 まあだからこれからも私は他の都市核を集めたほうがいいかもしれない。とりあえず自分たちの街の都市核は彼ら自身に任せることにして、私は埋もれてる都市核を狙おうかな。