uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 884

「大体、わかりました」

 

 そう行って白髪の巨乳のその人がなんかこっちに向かってそんなコトをいってる。ダンゴムシをなだめたあと、彼女は再びふわりと浮いて、ダンゴムシの上の足場へと戻ってきてた。足場は別に木材とかで作ってある……みたいなものではなくて、材質不明の透明な材質である。まあ透明だけど、透明度には差があるのか、見えなくなってる部分もある。ただの四角い箱みたいに組まれてるけど、したから見えなくなってたりするのかな? それが二段になってたりもしてたりはする。

 けどどうやら一つ様子が違うのがある。なんか神輿? いや櫓とでも言うように組まれてるのがある。それが多分このいかにも上品そうな女性の乗ってるダンゴムシなんだろう。でもそこには戻らずに、その隠された目をこっちにむけてくる。

 いや、顔を向けてるからこっちを見てる……と思ってるだけだけどね。

 

「あれは私達でも十分に倒せます。そして今、あれはきっと時間を稼いでる。押しつぶしなさい」

 

 透き通るような綺麗な声。それから紡がれたのはどうしようもない真実。どうやら彼女にはバレたらしい。彼女はなかなかに頭が切れるみたいだね。これがペニーニャイアンとかなら、きっとドローンなんかに興味なくて、もしもここについてきてたとしても、誰かに指示なんてしないだろう。

 もしも指示をするとしてもあいつなら『ちょっと熱いわよ』『もっとちゃんと煽りなさい』とかそういう自分の為のことだけだと簡単に予想できる。

 そもそもがダンゴムシを止めようなんてせずに近くの部下を蹴ったりして「さっさとなんとかしなさいよ」とかいうのがペニーニャイアンとかいう女である。

 なのにあのひとはわざわざ暑い日差しの下に出てきて、自分の手でダンゴムシを止めて、そしてこっちの狙いをみぬいた。これが有用ではなくてなんというのか。間違いなく、彼女は出来る人だ。

 彼女の指示のせいで試すような攻撃はやめて、一気にこっちを殲滅するような攻撃を放ってくる。具体的にはデカい炎の中に、さらに見えない風の刃を仕込んでる。ドローンが炎をよけたとしても、不可視の風の刃で仕留める……みたいなそんな感じなのが見て取れる。

 

「くっ」

 

 どうしようもないのがもどかしい。ドローンたちをなんとか動かして避けて、少しでも全滅を避けてなんとか奴らの関心を一秒でも長くドローンに向けることしかできなくなってる。ぜんぶいなくなったらこいつらはザンサンシャカレを襲うだろう。そうならないために、私はドローンをマニュアルで動かして逃げて逃げて逃げまくるよ。