「何か……とは?」
「それはやはり良くないモノ……ですか?」
「それはまだわかりかねますな」
そう行ってポテトの袋に粉を入れる猩々坊主。そしてシャカシャカと振り出した。そして何回かシャカシャカしたら袋から皿にざららーと出した。そしてそれをひとつまみして口にふくむ。
「うまい」
そんなコトを言って目をつぶってしみじみと噛みしめるように食べてる。周囲の三人もまだ食べ終わってない分を食べだしたりしてる。一人太ってる奴は席を立ってアップルパイをもってきた。
「そちらはどうだったのかな?」
「データは色々と」
「こっちも収穫というほどのものではないですがね」
一人はパソコンを取り出した。そしてもうひとりは……なにやら金属の棒を二本取り出した。ダウジングというやつだろうか? それようの棒のようだ。
そして最後の一人は……何やら手で三角の形を作って「こちらはまだ受信できてない」とかいってる。見た感じわかるが、ヤバい奴らである。周囲からは勿論ういてる。実際三人だけなら、おじさんが集まってる……くらいだっただろう。
けど坊主が合流したことで、見た目的にヤバい集団になってしまった。けど彼らはそんなのは慣れっこなのか気にしてなんかない。
「このあとはどうしますか?」
「少し、周囲を歩こうと思っております。もしかしたら私の来訪に気づいて接触して来るかもしれませんから」
「それは楽しみですね」
そう言って四人は笑ってる。
腹も満足できた四人はマックから出て、駅前を歩き、住宅街の方へとやってきてた。坊主とデブとデカいリュックを背負ったヤツと、ダウジングしてるやつ……明らかにヤバい集団だが、ある意味で楽しそうに話してるから、そこまでヤバい奴らじゃないのかな? とかいう感じでスルーされてた。
「ここが例の公園ですね」
「なにかわかりますか?」
「そちらも反応してるのでは?」
「確かに、ここには強い残滓が残ってる」
そう言ってダウジングしてるやつの両手に持ってる棒が、ガタガタと異常に震えてた。そしてそれを見て……というわけじゃないんだろうが、坊主もコクリと頷いた。
「ここには強い力の残穢があるよ。間違いない」
「ならここで張り込めばもしかしたら正体を突き止められるかも?」
「いやそれは危険すぎる。私の式神をおいておこう」
「なら自分はカメラを仕込んでおきますね」
そう言って坊主は何やら印を紬んでつぶやき出した。さらにデブは街頭に近づき、荷物から折り畳み式の脚立を取り出して、それに登った。そして上の方に目立たない感じのカメラをとりつける。そのさい、なんか街頭から電力をひっぱってた。間違いなく盗電だが、それを指摘するやつなんていない。
「なら私はマーキングをしておこう」
細身のやつがそんな事をいって、手のひらサイズの小石にマジックで何やら書き込んでる。そんな事をして、情報が上がってる場所を巡って行く彼らだ。
そしてそれを見てる存在が一人いた。