uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1054

 私は絶望……それを感じてます。だって……勇者様とアイ様が頑張ってくれた。頑張って倒してくれた……とおもった。けど……それらは全てなかったかのようになった。回復とか、そんな普通のありきたりな事じゃないと私は思った。
 
 あれは完全にもとに戻ってる。それこそ回復とかなら、回復しただけのエネルギーが減るはずです。だってそういうものだから。なんのリスクもなく、回復を出来るわけはない。だからこそ、ミレナパウスさんには私のアクセをもたせたのだ。
 あの人の力ではせいぜいが二桁の人しか回復できなかったし、完全回復なんて夢のまた夢だった。それを無制限に……そして完全回復を行える様に彼女自身には勇者様達から異世界の力を受け入れてた。
 
 その身に術式を刻んでました。それによっての弊害とか、何やらリスク? も説明されてたけど、私にはよくわかんなかった。けどそれをミレナパウスさんは迷うことなく一瞬で受けいれてた。
 でもきっと私も同じ様な提案をされたら受け入れてたと思います。だって勇者様もアイ様も……そしてジイゼ様も、私に優しい。優しい人はいい人です。まあそれをいうと、そうじゃないよ……と沢山の人が言います。よくわかりません。
 
 けど今はそんな事じゃないですね。あの大きな大きな化け物です。もしも勇者様やアイ様の攻撃を回復したとしたら、かなりのダメージだったはずですからそれ相応の力を消費するはずです。もしも……その……効率化? 的な事をやってたらそうじゃないかもしもですけど、でも完全に0……なんて事はないです。
 でも、再び現れたあの化け物は、私が見る限り、完全に最初のままです。何も消費してるようには見えない。
 
 そして絶望的な事をやつはやってきます。それは……
 
「まずい!」
「接続します。それでG-01のエネルギーの供給を受けて再申請。アルバトリオンの許可を――」
 
 勇者様もアイ様も流石にアレには驚いてる。まずいと……思って力を高めてます。けど間に合う? 化け物はこの世界に穴を開けたあの黒い光……それを一気に十以上展開してます。実際は十以上あるけど、もう数えてる場合じゃない。いっぱいって事を伝えたい。
 
 あの世界に穴を開ける一撃があんなにいっぱい……流石に直撃したら私の植物の壁ではきっと耐えられないです。
 
「私も……」
 
 なにかしないと……お二人には及ばないけど……私だってこの世界を守りたい。私に優しくしてくれた人々を守りたい。この気持ちは本物で……だからこそ、怖いけどこうやって戦場にまで出てきた。
 
「皆を傷つけないで……この世界をこわさないでええええええ!!」
 
 私はそんな風に叫んでた。