uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 345

「ならばどうして世界はこんな時限爆弾の様な世界になったのだ?」
「世界の許容量を超えていたかつての私たちは全てを解決できる案があったのです」
「そんな都合の良い案がある物なのか?」
 
 私も魔王と同じ事を思った。全ての問題を一発解決!! とか歌う輩がいたら、まずは詐欺を疑うよね。だってそうじゃん、そんな都合良く目の前の解決策なんてないのが現実じゃない? まあここはおとなしく私は耳を傾けるだけだ。
 気になることはデリカシーって奴を置き忘れてる魔王に任せよう。こいつは気になったことはずかずか聞く奴だからね。
 
「ええ、いえかつての我々はそれを出来ると疑わなかった」
「過信したか」
「ええ、そうなのでしょうね。我々はとても発展していましたから。何でも出来る……いや、出来ないことなどないと思ってました。だからこそ、皆でいがみ合って、世界を焼いて一人になるのではなく、皆で世界を広げる案を出したのです」
「世界を広げる……この世界自体を拡張しようとしたのか」
「ええ。神が定めだ世界の法則、それを私たちは書き換えようとした」
「それで神の怒りを買ったか?」
 
 それはそれであり得そうではあるな。この世界には神が干渉したのかな? って思える部分がいくつかある。宵の存在だ。夜になると世界中の全てが眠りそして世界が再構成される。それってある意味とても大変じゃん。
 あんなことが出来るとすれば、やっぱりそれこそ『神』という存在以外考えられない。
 
「いいえ、神様も認めてくださいました」
「ほほう」
 
 嫌マジでほほう――だよ。なんか魔王から聞き慣れない感じの声が聞こえたが……私もことごとく予想が外れてまさに「ほほう」だね。てか神に会ったのか? 気になる。
 
「貴様らは神に会ったのか?」
「神とは私たちよりも上位にあり、そして隔絶した場所に存在している――と私たちは考えていました。なのでそんな神へと至るには普通のやり方では、会うことも声を届けることも出来ません。ですが、かつてより、世界によって異なるかもしれませんが、神へと祈る行為はどこにでもあるのではないでしょうか?」
「そうだな。人間共はよくそれをやっているな」
 
 困ったときの神頼み……それは確かにどこの世界でもあり得そうではある。まあ私が目覚めてここまでで二度通ってきた世界では見てないけど。
 
 いや、最初に目覚めた勇者と魔王の世界は最初からクライマックスだったからさ。その世界を全く把握してないんだよね。次のポニ子の世界は生物って言う生物いなかったし。
 
 けど話を聞く限りでは、勇者と魔王の世界にも宗教は存在してたんだし、ということは人々は神様へと祈ってただろう。他にもやっぱり知的生物が繁栄してる世界では信仰って奴は生まれる物なのかも。
 
「その原始的な方法……人々の思いという祈りこそが神へと届く手段だと、私たちは考えたのです」
 
 今のところ、別にこの人達が罪をかぶる要素なくない? とか私は思ってた。