uenoutaの日記

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転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 356

 自分は普段ならそんな目立つようなことをするタイプじゃない。まあ元の世界の道中では、勇者と言うこともあって目立つことは多々あった。でも本来ならば自分はそんなに目立つのは得意な方じゃない。
 まあ流石に慣れたけどね。
 
(出来るなら、一気に行きたいところだな。時間を掛けたら、向こうにも行くかもしれないし)
 
 今はなぜか見逃されてる。けどこの宮殿の周りの奴らがいつ皆の所に行くのかわからない。きっとあいつらは強い。普通の砂獣よりもかなりの強さを持ってるのを感じる。
 
 それこそそれぞれがジャルバジャルで戦った都市核を内包した砂獣以上の力を持ってる。はっきり言って奴らが皆のところに向かったならば、抗うすべはないだろう。
 
 だからこそあいつらを一体一体相手にしつつ中を目指すなんてのは現実的じゃない。一気に最深部まで行ってボスの相手をして、ボスが危ないとでも思わせて奴らもまとめて相手にする。
 
 大丈夫、今の自分ならやれる。はっきり言って前の世界の力のままではきっとあいつらを二体位相手にするのが精一杯だっただろう。それに力が有限だったなら、ここまで大胆な策にはでれなかった。
 けど今は自分の中にはノアがいる。そのおかけでこの世界の力を自分の力へと返還することが出来るようになった。これなら出し惜しみをせずに力を使うことが出来る。
 そもそもが本当の全力って奴をこの体になって使ったことはない。一応魔王とやり合うときは全力に近い力は出す。でもそれもここの前の世界でやって以来だ。
 あの世界は他に知的な生命体とか文明もなかった。広大な自然がただ広がってるだけの世界だった。だからいくらでも暴れることが出来た。
 でもここはそうはいかないからな。一応力を全く使わずに素の体の状態で本気でやり合うとかならやってる。
 それなら見られて困るようなこと……というか、世界に与える影響なんてのはないからな。
 
 けど自分と魔王の巣のやり合いだけでも、ここの人々の価値観って奴を変えるだけの衝撃って奴はあったみたいだけど。良い方にも悪い方にもな。
 
(旦那、流石に無茶じゃないですか?)
 
 ノアの奴が脳内でそんなことを言ってくる。確かに無茶かもしれない。いくら強くなったとは言っても、どれだけ無茶をしても大丈夫……なんてことはないだろう。そんなことはわかってる。
 
 けど、自分も魔王もこの体の限界って奴を知らない。それはある意味で危ないのでは? とも思う。ここで試すのもどうかと思うが、それでも勝てないなんて思ってないし……保険だって掛けてある。
 
「大丈夫さ。いざとなったらジゼロワン殿が来てくれる」
(まあ旦那の主ならそれはもうおつよいんだろうっすけど……旦那が死んだら俺だってどうなるかわかんないっす)
 
 なるほどね。殊勝なことを言ってくれると思ってたのに、結局保身か。まあわかりやすいけど。でもその不安を拭うすべというのはない。ただこう言うしか……
 
「お前の力とそして僕を信じろ」
(へいへい、一蓮托生ですからね)
「そういうことだ!!」
 
 自分は宮殿に向けて一気に駆ける。勿論宮殿を守ってる砂獣が反応するが、一気にまばゆい光を発して、奴らの目をくらませて、更には呪縛の魔法を使用して拘束をする。
 そしてその間に一気に宮殿の中に突入した。扉を開いてなんかいない。政権でたたきって中に入ったんだ。