uenoutaの日記

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転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 403

 あれから王様達も目覚めて、再びアズバインバカラを目指した。いきなり変な場所で時間を食ってしまったから、背後から中央からの追っ手でも来るかと思ってたけど、どうやらそれはなかったみたい。
 
 まあ最速の方法をとったってのも大きいけどね。皆が起きてから私が重要人物を抱えて走ったのだ。王様達王族と、なんかエロいお姉さんを抱えた。多分エロい人は協会側の重要な奴だろう。
 そんな奴炎天下の下縄に縛って歩かせれば良い――と思うわけだけど、一応まだ協会に連れ戻されても困るって言うことで、重要人物枠で私が一足先に運ぶことになった。
 
 実際今は大丈夫でも、後ろから中央の……いや協会の追っ手が迫ってるかもしれないからね。実際は私がG-01のセンセーで索敵した感じ来てないけど。
 
 まあでも協会は魔法という手段がある。私が感知し得ない接近方法があってもおかしくはないからね。魔法にはそれだけ夢を見たいよね。G-01はどちらかというと科学よりというか……いや、科学では説明出来ないような能力を発揮出来るから、どっちかというG-01はハイブリッドなタイプなんだと思うんだけど、私は魔法を全て理解してるわけじゃない。
 
 だからもしかしたら奴らだってG-01の裏をかけるような魔法を持ってても、おかしくはない……とは欠片くらいは思ってる。まあ結局欠片なんだけどね。
 
「お待ちしておりました我らが王よ」
 
 一足先に王様達だけを宮殿まで届けた私。絶対に迷惑だったと思う。だって一応勇者達が中央を出た知らせは受けてたから、それを逆算していつ到着するかを考えて、ラパンさん達このアズバインバカラのお偉いさん方は王族を迎える準備を慌ただしくしてた。
 王族は中央から逃げ出してきた存在……といってもやっぱり王族なんだ。だからこそちゃんと迎え入れないといけない――というわけで、慌ただしくアズバインバカラでは準備が始まってた。それなのに……だよ。そこら辺無視して私が一気に宮殿に連れてきたからね。本当なら盛大に町中を練り歩く……的な感じで宮殿まで来る予定だったのにね。
 
 なぜに私がそんな予定を知ってるのかというのは、まあ盗み見てたからだ。それはそれは盛大に出迎える予定みたいだった。多分だけど、逃げてきた……っていう印象を持たせないためじゃないだろうか? 実際、民衆はその理由なんて知らされないけど、噂ってどうしても立つ。だから先んじて派手に出迎えて、暗い事なんて何も無い――という印象を植え付けようとしてたみたい。
 
 けど……それらの思惑は潰えてしまったね。めんごめんご。
 
「いや、よく我らを受け入れてくれた。感謝……する」
 
 そういってラパンさんに王様が頭を下げる。皆さん結構驚いてる。まあ王様が臣下であるラパンさんに頭を下げてるんだもんね。王族はめったに頭を下げないって聞くし、これはなかなかに貴重な場面なのかもしれない。
 
「録画しとこ」
 
 もしかしたら何かに使えるかもしれない。映像だけラパンさんに渡せば、王様を強請ることだって……まあ今の王族に強請る価値なんてないから全ての問題か解決してそのときに必要になるかもしれない。
 
 とりあえず王様達はアズバインバカラへと到達した。後は勇者達が戻ってくるのを待つばかりだね。