「教会の方々は貴方になにかおかしなことをしませんでした?」
「いえ……ちょんと特殊なプレイをしてただけで……」
一帯特殊なプレイとは一体……あんまり詳しく聞きたくなはない話だね。でももしかしたらそこに答えがあるかもしれない。ヌメリアさんは教会によって子宮に都市核を埋め込まれたのは確実だ。てか他に候補なんて無いし……事故……なんて事もないだろう。
なら教会が関わってるはず。
「それなら、体に異変を感じ始めたのはいつですか?」
「それは……ピーチチルチ様が亡くなられた後からです。それからどうしようかと思ってたんですけど、その時にケグロバグロ様に声をかけていただきました。勿論、あの人の噂は知ってますし、その視線も私の体に注がれてました。
嫌悪感をいだきましたけど……気づいたときには私はあの方と同じベッドにいました。それから男の人を見ると、記憶がなくなるんです……そしてお腹が膨らんで……私は……ば……化け物を……」
自分が化け物を……砂獣を生んでるなんて事実を言葉にできないヌメリアさん。でもそれはしょうがない。だって受け止める事が自体が難しい。実際目をそらしたいような事実だし。私も一応生物学上女だし……もしも自分の体……お腹の中からあんな化け物が生まれてきたとなったら……受け止められる自信はない。
まあ実際プチュオクミとかいうらしい私に生殖機能があるのかは知らないけど。でもあんなのを生むくらいなら、無い方がいいと思ってしまうね。ようはそれだけの事がヌメリアさんには起きてるわけで……受け止めきれないよね。
でもそこで私は思うよ。もしもヌメリアさんに都市核が埋め込まれて、砂獣を今までの期間、生んできたのだとしたら……それって既に結構な数になってる。もしかして気づいてないだけで、上層部の誰かにはイシュリくんと同じように頭に砂獣が入ってるやつとか居るんじゃない? 教会にとって都合の悪いやつを都合のいいように動かすために……さ。
「貴方はその ……聞きにくいが、生んだそれがどこに行ってるのかとか、どこ居るのかとかわかるのか?」
「それは……」
ヌメリアさんは頭を横に振るう。あくまでも彼女は苗床ってことだろう。ただ性を集めて砂獣を生み出す苗床。それを人に課すとか、本当に教会は悪魔か何かなのかな。悪魔を崇拝してるんじゃないのかと本気で思うよ。