「えっと……本物?」
「偽物だと思うか? この場所に無作法に入れる我が。そしてこれだけの攻撃意思を示しても、ここの装備に攻撃されない我を」
「G-01は何かしってるって事?」
もしかしたらG-01はこいつを……いや違うか? もしかしたら神たちを敵……とはみなしてないってこと? でもそれなら言いたいことがある。
「なんでそんな恰好なの? いやなんですか?」
一応神様らしいからちょっと丁寧な言葉にしてみた。でもね。これだけは言いたかった。だって私の中での神って……前の人生の影響か、それこそなんか白い布を纏った偉そうなおじさん……みたいな? そんなイメージだよ。少なくとも、神は宇宙服を着てない。
だって神だよ? 神は宇宙でも大丈夫でしょ。てか宇宙ってどこ? 私が知ってるこの世界の形は少なくとも丸い形してないよ? それこそ昔々の人が考えてたような、お盆の形してるほうが近い。そんな世界が幾つもあるって認識だ。
「そんな疑問は初めて聞かれたな。神は多忙なのだ。いろいろな世界に駆り出される事がある。そういう時に肌を他の世界の力に触れさせると蕁麻疹が出るだろう?」
蕁麻疹で済むなら別にいいじゃん……とか思ったけど口にはださなかった私は偉い。腐っても……いや腐ってるかは知らんが、この人は神なのはその通りなんだろう。そもそもがなんかめっちゃすごい力を内包してるし……それに……G-01でスキャンしたらなんか『Lシステム』とかいうユグドラシルとは違うシステムを搭載してるらしい。
解説にはLシステムは生命体の限界を超えし存在が獲得するなんちゃらかんちゃら……と書いてある。ようはこいつは生命体の限界を超えた存在らしい。なるほど……チンプンカンプンだよ。
でもなんか神と定義される……というか、G-01達を作った人たちが定義してる神という種族? なのかなんなのかの定義にはその『Lシステム』があるらしい。ということはそのLシステムを内包してるこいつは間違いなく『神』なんだろう。
「まあ神というのはわかりました。その神様が何のようでしょう?」
「何の用もない。これ以上私から力を搾り取るのはやめてくれ。いややめてください!!」
なんか神がめっちゃ下手にに出てきた。あれー? 神ってもっと偉そうなやつだと思ってたよ。