uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 936

 そこは一体どこなのか。薄暗い、円形状の舞台。そこには周囲に沢山のよくわからない造形の文字なのか紋章なのか……そんなのが書き込まれた垂れ幕が垂れ下がってた。そしてその円形状の舞台は五重くらいになってる。五重の円形状の輪っかのようなステージ。それは一つ一つ微妙にズレていて、そこには白い服の少女たちの姿がある。

 彼女たちは真っ白な服に身を包んで、皆が目隠しをされていた。中には猿ぐつわ うされてるものもいる。何やら反抗してるようにも見えるが、拘束された女性に逃げるすべはないらしい。そして更に中心の方にはいつもの変なローブを来た司祭たち。

 いや、いつもの奴らよりも、ここにいるのはきっともっと、偉い奴らなんだろう。私は蜘蛛型ガジェットを通してその様子を見てる。

 

(まさかこんな空間があるとはね)

 

 びっくりである。この空間、実は世界に実在してる場所じゃない。色々と情報優位になるために、私は世界中にドローンとか自立式の機械を放ってるわけだが、実際世界に散らせる必要ってないんだよねこの世界。なにせ人の領域は狭い。そしてすでに盤面は二つの勢力に分かれてしまってる。それは教会側と私達、王様側である。

 そしてその拠点だって限られてるわけで、なんとも探りやすい状況だと言える。もっと発展して、さらには広い世界ならこうは行かなかっただろう。中央の大聖堂、その奥を目指してたけど当初はなかなか中へは行けなかった。どうやら魔法的な防壁が有ったらしかったからね。解析してたけど、もっと簡単な突破方法を見つけた。

 それはなにか? 簡単だ。蜘蛛型ガジェットは小さい。だから偉いやつの身体に付着しても気づかれにくいのである。それで簡単に防壁は突破できた。そうやってどんどん奥に……そんな事を思ってると、なんかついにはこんな場所に来てしまった。ハッキリ言ってここからの帰り方なんてわかんないが、まあそれはいい。最悪蜘蛛型ガジェットが無駄になるだけ。

 

 それよりも大事なのはここで行われてる儀式めいたこと。私が思うに、周囲にいる少女や女性達は巫女ではないだろうか? 彼女たちは無理矢理に集められてるみたいな感じになってる。

 そしてドーナツ状の壇上の内側に行くに連れて、偉そうな奴らが集まってる。なんでそう思うのかというと、なんかローブが豪華になってるからだ。

 でも一番中央……円の中心にいる奴らは周囲の奴らとは毛色が違う。てか……一つ外の円にいるのが今の教皇とかだったはず。それよりも内側にいる……つまりは教皇よりも上の立場で、それはつまり古代よりも生きてる教会の黒幕。

 

 その数は三人いる。一人はクモ男ヌポポだった。まあそれは知ってる。あいつには会ったことあるし。でもあいつだけかと思った異形は、どうやら違ったらしい。残りの二人も、人……ではない見た目をしてた。