uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1022

「ふむ……」
 
 やっぱりあんまり私が出てしまうと……ね。流石に被害が大きくなるとわかってるのに何もやらない……なんてのは私の良心が許さないから、こういうときは仕方ないが……既にこの世界の外で世界をせっせと構築してる鬼たちを相手にしちゃってる私というかG-01には相手不足感が否めない。このまま蹂躙すると確実に勝てるだろうが、そうなるとここの神がどう出てくるかわかんないしね。
 
 それに……私にも一応はやるべきことがある。それはこの空に浮かんだ陣……そしてあの扉の解析である。せっかくだし? 私はもっと自身の知識を深めようとしてるのだ。つまりは私は頭脳担当を買って出てるわけだ。とりあえず私はネナンちゃんを守る立場でいざというとき以外は、マニュアルを解析しつつ、それを活かすように一つずつこの魔法を解析してる。一応色々とミレナパウスから教わったからね。
 
 やっぱり聖女だけあって色々と深い知識があったのだ。なのでこの世界での魔法の法則みたいなものを教えてもらえた。いままではなにせ魔法に疎い奴らしかいなかったからね。巫女がいただろうって? あいつはだめだね。表層しか知らなかったもん。聖女と違って、巫女は何人もいたし、替えがきく存在だったからきっと大事なところは教えてなかったと思える。
 王族はどうか? 普通は王族なんて一番機密を知ってるだろう立場の人たちである。けどこの世界ではそうではない。なにせ王族はただの飾りだったのだ。そんなお飾りに自分たちの至宝とも言える魔法をちゃんと教える? いや、一応王族は魔法は使える。けどそれも結局は表層の魔法だ。真髄じゃない。けど聖女であるミレナパウスさんは違ったのだ。
 あの人はかなりの造形があった。なのでこの世界の魔法とは何なのか? それがようやくわかった感じ。まあその前から解析はしてた。色々と候補だってあった。なにせG-01には色々な知識というか情報はあるのだ。けどそれをどう使うか? それは私に委ねられてる。てかもうそれを引き出すとかは私にしかできないし。前はアイが私の補助としてAIとして居てくれたわけだけど、体を与えて切り離したからね。
 なので私が賢さを上げて理解を深めていかないと、G-01事態が宝の持ち腐れとなってしまうのだ。まあ私はただの人間じゃなさそうで、マニュアルなんて読めばほぼ理解できるからそれは助かるけど……なにせそのマニュアルが膨大で更にはとっても頭も痛くなる……という弊害があるから、中々進まないのがネックである。
 一つ一つ虱潰しに……なんてやってたらきっと一生終わらないだろう。いくら私の脳を拡張したとしても、完全にこの負担がなくなることも無くなりそうだしね。一応最初期に比べて私のマニュアル解読速度は飛躍的に上がってる。なので今空に出てる扉だってなんとかなりそう……な、気がしてる。