設計図が画面の中にいくつかある。私の努力もあって、今作り出せるG-01の装備が羅列されてるのだ。その項目は外装から武器、そして内部のパーツに至るまで多岐に渡る。
アップグレードの項目が多いのは良いことなのかな? とかポジティブに考えることも出来るかもしれないけど……はっきり言ってパーツ一つ一つの説明まで読んでられないよ。
それに……大体専門的な事が書かれてて、結局よくわからない。同じようなパーツもいっぱいだしね。だから細かな方は見ないようにしよう。
おすすめの組み合わせ……的な奴があったりするからそれから選ぶのがきっと正解だ。私は別に機械に強いわけじゃないし……まあけど膨大にあるパーツだけど……
「大体アンロック出来ないんだよね」
ただエネルギーが足りないってだけじゃないような気がする。確かに武器や、おすすめセットならそれなりのエネルギーが必要だと思う。けど……本当になんかネジみたいなパーツ一つとっても、アンロック出来ない奴がある。
おかしいでしょ。流石にネジ一つくらい今蓄えてるエネルギーで生み出せないわけ無い。きっと何か条件があるんだろうとは思うけど……そこは親切にこれが必要ですよって……
「いや、書いてあるけど……」
書いてあった。一応の親切設計だけど……理解出来ない。一応頑張ってG-01の取説を解読してきたから、わかる部分はある。けど……その必要な物がこれまた専門的な言葉のせいで理解不能だよ。とりあえず色々とソートしていく必要がある。
「とりあえず今は絶対に作れない物は除外だね。それに後は細かなパーツはいらない。武器だけにして……ん?」
これは落とし穴かな? なんか一気に絞られたけど、武器だけを表示したはずなのに、視界に止めてた武器がなくなったぞ? これはたまたま私がその武器を見てたから気づいたことだ。
ど、どういうことなの? 一回手前に戻ってみると、その武器は確かに表示されてる。けど、次のソートに行くと消えている。
「もしかして武器単体じゃ扱えない物がある――とか?」
その可能性はある。かなり大出力の攻撃が出来る物なら、もしかしたらその大出力を蓄えるだけの装置が必要になる……とかさ。特殊な武器には特殊な機能をG-01に加えないとそもそも使用出来ないって奴だ。
「ううーー頭が痛い!」
『AI大変そうですね』
人ごとか!? AIが私の苦悩を鼻で笑ってるよ!! ってそうだ。
「もう、アンタがこの状況に最適な武器を選んでよ。ついでにこの都市核で作れる奴ね」
AIの有効活用だ。てか、普通AIってこういう感じに使う物では? 人が煩わしいと思うことをやってもらうために居るはずだよ。うんうんそれが存在意義って奴だよね。
私ってナイス!
『いやですよ、面倒くさい』
「あんたAIでしょ!? めんどいって何よ!!」
あまりの職務放棄に私は憤慨だよ!!