uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 753

 あの中間の空間のナニかはネナンちゃんから離れると何かしてくるか? とか思ってたけどそんなことはなかった。なので私は普通に宵にくることができた。さて……問題は私は今万全な状態でないってことだ。今までなら、鬼とは持久戦で、損耗しつつもなんとかその角をもぎ取るって言うことをやってきた。

 そうしないと万全な状態の鬼のエネルギーはG-01でも扱えきれないっていうか……けど今はそんな時間はない。それに傷ついてるG-01なら丁度いいと計算でも出てるからね。

 

「でも問題はどうやって、一気にツノを折るか……だよね」

 

 そもそも何度も何度も攻撃して一箇所に負荷をかけて、そして最後にバッカーん!! と折ってたわけだ。なのにそれを一回で……鬼の角はそれこそ万全な状態では変な力場を形成してる。それが攻撃を逸らしたり……そもそもが角に接触できないようになってる。それをどうにかして越えないといけない。

 それこそエネルギーを使わせていくことで、その力場の発生を抑えることができたから、角を折ることだってできるようになるっていう攻略法だったのに……それを使えないっていうね。

 

「新しい攻略法を編み出すしかないか……」

 

 そんな簡単に編み出せるのなら苦労なんてない。一朝一夕に行くようなことではないだろう。でも……これまでの鬼との戦闘でそれなりのデータは集まってる。今回はイレギュラーなケースが多いが、これまでの戦闘データが使えなくなった……と言うわけじゃない。

 

「大丈夫、落ち着いて分析していけば、絶対にやり方はあるはずだ。どんな場面でも対処できるように、G-01の基礎に力を裂いてきたんだから」

 

 そうだよ。これまでのアップグレードを派手な箇所や、形態変化……それに武器とかにせずにG-01の基礎の部分をより良いものに変えてきたのは土台を作ってきたんだ。だってより良い土台の上の方が、そこに立つであろう建築物は立派にできるだろう。いや、別に悪い土台の上でも立派なものは建てられるかもしれない。

 でもそこに安心はあるだろうか? その建物は一体どれだけ持つだろうか? さらに良くしようとした時に、持ち堪えることができるだろうか? そういう諸々を考えた時に一番大事なのは基礎であり土台だ。それにもしも土台がちゃんとしっかりしてたら、全てをやり直すってなった時も融通が効きそうじゃん。側だけを壊したとしても、土台さえあれば再び作り上げることができる……かもしれない。

 

 そして私はフレームからネジ、関節に使われてる材質とかそれこそG-01の基礎的なパーツを最初からあったものから上位の物へとアップグレードさせてる。それによって飛躍的に運動性能は上がってるのだ。

 なにせG-01はそれこそ勇者たちの世界でずっと岩の中にあったわけだし、元のパーツは色々と経年劣化してておかしくなかったからね。それに基礎を高めることで解放される項目ってやつも実際はあった。

 G-01は機械でそしてでかい。どうしても動く時にはそれこそ無数のパーツが噛み合って回って動いてる……と思われる。そうなるとどうしても音ってやつが出る。でも良いパーツにすると、それを無くすことができた。滑りが良くなったんだろうか? なので音で接近を気づかれるってことはない。それに良いパーツの恩恵は他にも色々とある。