「さて」
私はとりあえず腕を伸ばしてなんか砂の中から出てきたイモムシみたいな砂獣をもちあげる。そうすると、なにやら体から触手を伸ばしてG-01へと攻撃してくるが……そんなの全く通用しない。G-01の剛健な体にはもともとブヨブヨとしてる体の奴が固くした程度では全然歯が立つわけないのだ。
ガキンガキンといってるが、G-01には傷一つつかない。そう思ってると、なにやら膨張しだした。
「爆発でもする気?」
でももしも爆発をしたとしても、そのエネルギーではG-01の脅威にはならない。だって爆発したとしても、その爆発のエネルギーってもとの持ってるエネルギーから捻出するわけじゃん? となると、こいつが持ってるエネルギーからどの程度の爆発かは予想ができる。
――というか、予想してくれる。G-01がね。なので私は別に脅威になんて感じてない。もしかしたら持ってるエネルギー以上の爆発を起こす……それこそ自滅覚悟の威力を倍増するって手段がないわけじゃない。それこそ暴走とかするやつね。
それもG-01の科学ではどうやら解明されてる。どうしてエネルギー以上の威力がでるのかっていうね。けどそこらへんは私はよくわかんない。そのうち、それを利用した装備とかも作ってみたいところではある。
まだまだ無理だけどね。
「まあけど、うざいからね。さようなら」
私はとりあえず爆発する前にそのブヨブヨとしてるイモムシのような砂獣を握りつぶした。その瞬間、砂獣から緑色の汚い液体が出る。
「うえ、ばっちい」
まあけど問題無いだろう。なにせG-01には自動修復とか洗浄とかある。さて……次だ。私は向かってきてたなんか腕がたくさん生えてる砂獣をみた。その腕に沢山の武器を持ってるそいつは、怒涛の攻撃を繰り出してくる。けどそんなの何の意味もないね。私はただ普通にパンチを繰り出す。それによって砂獣を吹き飛ばす。
ちゃんと反応して、防御態勢を取ってたけど、それすらも一緒に吹き飛ばしてやったよ。これで二体……いやまだ止めはさして無いからとどめを刺さないとね。とかおもったら、一気に三体くらいの砂獣が攻めてきた。仲間意識でもあるのかな?
そんなの普通の砂獣には無いと思うが……こいつらはやっぱり特別らしい。なにせ人間から生まれた砂獣が混ざり合ってるからね。そこら辺の影響かな?