uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1015

 次々と降り注いでるくる武器。よし! 来い!! とか思ってると、本当にこっちにも降り注いできた。
 
「うおおおおおおおおおおお!! あぶねえええ!!」
 
 多種多様な武器。それが雨のように降り注いでくる。確かにこれはありがたいし、画期的な方法ではある。なにせ後方に下がる必要がない。誰かが今の状態を正確に把握してて、上手く後方に連絡を取ってくれた? のか? 俺たちにはそれこそ人力しかそんな方法はなかったはず……
 
(いや、あれか……)
 
 俺はそう思って空のある場所をみる。それは顔くらいの大きさの物体が空を飛んでる場所だ。確かあれは『ドローン』とか呼ばれてた。勇者達の家畜的なそんなのだ。あれが色々とやってくれてる……とは聞いてる。だからきっと俺たちが困った状況に陥ってたのもあれが……
 そんな事を思ってると、ぐさっと剣が俺の肩口に刺さった。
 
「いってええええええ!!」
 
 とか叫びつつも、怪我なんてのは治るんだ。いや、これだけ勢いよく振ってきてたら、当たりどころが悪いやつだっていそうではある。これだけの勢いなら頭をグサッと貫通くらいしそうだ。俺はまだ肩だったのは運がよかったのかも。
 
「くっ……」
 
 砂獣共はこの攻撃ではそこまでダメージがないと気づいたんだろう。奴らはその体に武器を刺したままこっちに襲ってくる。パンチでもいいが、俺は……
 
「うあああああああああらあああああ!!」
 
 肩口に刺さった剣を抜き去って剣を振るう。明確にこいつを殺す――その気持をもって。すると……だ。
 
「柔らかい?」
 
 ぼそっと俺はそんな事をつぶやく。なんか最初の様な感覚だった。最初と言うのはこの戦いが始まった最初。新たな武器で砂獣をスッパスパと切れてたときだ。今の一撃はまさにその時の感覚そのままだった。実際、今切った蟻型の砂獣は一撃だった。そいつがたまたま今までの砂獣だった? いや違う。ちゃんと禍々しい色をしてる。けどそんな砂獣でも一撃だった。
 俺も彼女のように技術があがった? いや、流石にこの短時間でそんなことはありえないだろう。けど感じるものはあった。あの砂獣を殴り飛ばしてた時の体の内側からあふれる様な力を拳に集める感覚。それをこの武器に適用してる。
 拳の先から、この剣までもまるで肉体の一部の様に今の俺は感じてるよゔだ。
 
「これなら……」
 
 肩の傷の痛みがなくなっていく。聖女・ミレナパウスの力だ。俺は丁度砂に刺さってた剣を空いてた手でとった。今までは一本だけだった。けど剣を武器じゃなく体の一部と感じれる今の俺なら……二本でも使えるような気がしたんだ。