uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1051

 たくさんの光、いやこの場合は光線だけど、太いその一本の光線がロックオンした数だけ一斉に分かれていく。そしてそれで扉の化け物の髪の毛を焼き消していく。
 
 ガゴン――と私の大きな銃が可変して銃身を伸ばした。そしてそこからプシューと熱気が噴き出す。かなりの数の髪の毛が消えた。奴の頭が残念な感じになってちょっと面白い。
 
『オオオオッオッオッオ』
 
 変な音が聞こえる。奴はきっと疑問に思ってる。そんな頭があるかは知らないが、その力が十全に発揮できてないから不思議には思ってるんだろう。
 
「よっ――と」
 
 私は体をずらして位置を調整する。そして銃も構えなおして再びエネルギーをためる。完全に扉から出てる化け物が私を見てる。まあ目はないが……その口は確実に私を狙ってる。その口にはまたエネルギーが集結してる。きっとあれがくる。さっきは勇者が頭をつぶしてくれたから助かったけど、そうじゃなかったらこの銃は押し負けてた。それは確実だ。純粋なエネルギー量ではどうやってもあれには太刀打ちできない。
 まともにやりあえるのはそれこそG-01くらいでしょう。だからこそ、このままでは私はやられてしまう。けど私は銃を再び使用できるようにエネルギーをためてるから移動が出来ない。それにまともにやりあったら勝てないのはわかってるんだから、まともになんてやりあう気はない。
 
「撃ってみなさいよ! さあ!!」
 
 そんな事を言うと、カッ!! と光って怪物が黒い光線を撃ってくる。
 
「アイ!!」
 
 そんな風に勇者がこっちを援護しようとしてる。けど彼は二本の腕を相手取ってるので大変みたいだ。実際、あの腕は厄介だろう。なにせあれは……いやそれよりも自分の事を守る。
 化け物が放った光線はフォートレスが防ぐ。けどそれも十秒くらいしか持たなかった。けどさらに私はフォートレスの数を増やして対抗していく。何十機のフォートレスを失って稼いだ時間はそれこそ一分くらいでしかなかった。けど……私にはそれで十分だ。
 
「くらいなさい!」
 
 私は引き金を引く。さっきはこの銃では絶対に化け物の力にはかなわないとか言ったのに、真正面から私は再び光を放つ。そしてそれは似てた。化け物が放った黒い光の光線に似てる光。それを放って、そして一気に奴の頭を消し飛ばす。