uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 775

 G-01がその体を変形していく。いや、実際大元は変わったりしない。なにせこの形態変化って外装を追加する感じだからね。G-01の外を覆って、ロケット形態になって、無理やり飛ぶ……それが私が初めて追加した形態変化の正体だ。

 これ使い勝手悪いんだよね。実際走るよりも3倍位は早いし、そのまま突っ込むことで攻撃にもなる。それに実質タックルなわけだけど、タックルならG-01にも負担はあるが、これはその後にぶつかった箇所はパージするからね。こっちに負担も損傷もない。

 実際、この側を生成するのにエネルギーを使うってのが問題だね。それにそれだけの速度を出すから、エネルギーの消費は総合で見たらかなり馬鹿にならない。今は余裕があるから出来るけどね。

 いや、ここら辺も改良して行けばいいのかもしれない。形態変化さえ改良して、自身の使いやすいようにする……できなくも無い気がする。なにせG-01に入ってる設計図はコンセプトであって、理想的な? やっぱり現場で使わないとわかんないことってある。

 そしてそれに合わせて、詰めていって完成に至るのではなかろうか? 

 

「けど、それは一旦保留だ――つっ!?」

 

 一瞬だけ、頭から押さえつけられるような圧力……Gを感じた。なにせこの形態になると、ブースターが足の裏のほうにあるから、頭の方へと飛ぶことになる。だから頭の天辺にGを感じたんだろう。

 でもそんな不快感も一瞬である。そもそもがあんまりG-01にいてGを感じたことってない。かなりのスピードとかで移動してたりするから、そういうのあっても良いかもなのに、不思議だね。まあきっと快適にいられるようになってるんだとおもう。操作だって、色々と補助が入って、やりやすいようになってる。

 そんな事を思ってると、あっという間にサーザインシャインインラが見えてきた。早い早い。流石にこの形態なら、速攻だ。この程度の世界なら、この形態なら五分もあれば一周できるかもしれないね。

 

「勇者は……耐えてるね。いや、すごくやりあってるかもしれない」

 

 もしかしたら私は来なくても良かったかもしれない。それくらい、勇者は鬼に善戦してる。実際、鬼と勇者のエネルギーの差は圧倒的だ。なにせ単体だとG-01だって超えてる……今はもうこっちも成長して単体なら負けてないが、それこそ初めて見た時はそのエネルギーの多さに驚嘆したものだ。

 G-01の中にいる私でさえそうなのである。G-01の下に位置してる勇者となると、更にエネルギーは低いわけで……そうなると奴の圧倒的なエネルギーに潰されたっておかしくない。

 でも……勇者はその不利を上手く補って、黄金の鬼とやりあってた。これは流石……としか言いようがないね。