uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません) 892

「「「いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

「「「うひゃうひゃうううううううううううううううううううう!!」」」

 

 そういって竜巻に煽られたザンサンシャカレの兵士たちは落ちていく過程で、それぞれが落ちていけそうてダンゴムシを見据えてる。これで一つのダンゴムシに一人・二人だけしか降りられなかったりしたら、そいつらはちょっと悲惨だよね。

 まあきっとそんなことにはならないと思うけど。ザンサンシャカレの兵士はそれこそ70くらいはいるからね。勿論だけど、その数全てが竜巻に巻き込まれて空に舞い上がったわけじゃない。舞い上がったのはせいぜい40くらいである。

 それだけいれば、一つのダンゴムシに集中するってこともないだろう。実際ダンゴムシノロノロとしか動いてないし。もしかしらあの無数の足を素早く動かすことが出来るかもしれないが、まだその気はないらしい。今は5つのダンゴムシが目隠しの聖女が居るダンゴムシを中心にひし形に展開してる。だから奴らは一番はあの目隠しの聖女を狙うのが一番だとは思う。

 でも相手はきっと強いだろう。そこらのただの無名のローブ着てる平凡な教会兵なら今のパワーアップして武器も新調してるザンサンシャカレの兵士たちでもどうにかなる。

 でも流石に幹部なのかは知らないが、どう考えてもあの目隠しの聖女はそこらの一般兵とは一線を画してる。下手に目隠しの聖女を狙うよりも、彼女がいない残り4つのダンゴムシに集中して、奪ってしまう――というのもある意味では良いのでは? って感じではあるね。

 まあそこは現場を指揮してる人に任せるしかない。それに実際、竜巻で巻き上がっただけで、落ちるところをどうにか出来るか? って言えばそうじゃないだろうしね。なにせ普通の人にはブースターなんてついてない。

 

 そんな事を考えてる間にもザンサンシャカレの兵士たちが、ダンゴムシの上の櫓へと落ちていく。勿論、その時が一番危ない。なにせ教会側も、取り憑かれたくないから、攻撃を沢山仕掛けてる。それをなんとか武器で受けたり、関係なく体で受けたりしてる奴らはたくさんいる。いくつも受けて火だるまになって落ちていくやつ。足や腕をなくすヤツ……とかいるが、それでもそんな味方にもザンサンシャカレの兵士たちは目をくれない。なんとか動ける状態でダンゴムシの上へと乗ったのなら、あとは目の前の敵を殺すことだけを考える。そんな狂気じみた怖さがザンサンシャカレの兵士たちにはあった。