uenoutaの日記

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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 933

「はっ――はははははっ――はははははははっはぁーはっはははははははは。ばかめばかめばかめ!!」

 

 なんかいきなり発狂しだしたドローンに宙吊りにされてる男。多分これはもう言い逃れなんて出来ないって思ったんだろう。だからそれならば……そんな心境だと思われる。

 

「お前たちなんてこれから贄になるだけなんだ!! お前たちが生きてられたの教会のおかげだろう。それならば喜んでその生命を差し出せぇ! 我々の為に新たな世界への贄となるのか貴様たちのあるべき姿だと何故にわからない!

 それがお前たちの幸福であり、役目なんだよ! その生命はお前たちのものじゃない!! 俺たちの、教会のものなんだよおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 聞くに堪えない言葉とはこのことか? と言いたくなるほどのものだった。私がそう思うんだから、勿論だけど今まで教会を信じてた人達はそれこそ腸が煮えくり返る思いだろう。

 だってコイツラの教義に従って、こいつらの言葉に従って、それで大切な人達を失ってきた人達だってここにはたくさんいる。今までは教会は慈悲があると沢山の人達が信じてたし、そこに疑いなんてなかっただろう。

 でもコイツラは……教会は自分たちの命なんてなんとも思ってなかった。いままで教会に供養されて来た人達は実際ただ消耗品とかとしか見られてなかったんだと知った。

 供養のくの字も……教会になんかありはしなかった。それは怒らないわけ無いよね。

 

「ふざけるな!!」「お前たちは俺たちを騙してたの!!」「私の子は、あんなに苦しんでたのに!!」「俺の爺さんだってあんた達がいう言葉を最後まで信じてたんだぞ!!」「全部、全部、嘘だったのかよ!!」

 

 そんな声がいたるところから上がる。もう教会は取り繕う必要なんてないって思ってるんだろう。空には楽園へと続く扉が再び現れて、そして今の教会はきっとその開け方にたどり着いてる。だからこそ、もうこの地上の人達なんてどうでもいい。コイツラが贄と言うからにはもしかしたら、教会は地上の人達を殺し尽くしたら開くとか思ってるのかもしれない。

 本当にそうなのかはわかんないが、私達よりもずっと長く教会はあの空の扉の開き方を追い求めてたはず。なら手順の一つにそんなのが本当に有ったとしてもおかしくはない。

 まあさせないけどね。

 

「いくらでも叫んでろゴミ共が……ああ主よ、一足先に私は楽園へと向かいましょう。ここの者達を道連れにして『アーシャ・カターシャ!!』」

 

 そういったときだ。同時に、それぞれの映像の捕縛された教会の奴らも同じ言葉を叫んでた。そして一気に変化は起きた。ボコボコと奴らの身体が膨らんでいく。そして一気に肥大してドローンでは支えきれなくなった。

 

『皆さん、離れてください!!』

 

 そんな声が聞こえる前に、危機感地能力が長けてるこの世界の人達はまっさきに逃げ出していた。お陰でドローンがその男を離しても被害はなかった。でも、なにやら気持ち悪い存在に成り下がったようだ。

 八つ足を歪になった身体から生やし二足歩行もできなくなったそれは背中側からは大量の腕を生やしてる。そして蕾のような顔には大量の目と、その蕾の先端からよだれをボタボタとたらしてた。

 化物……砂獣でもない化物へとそいつらは変化してた。