「そもそもがあの鬼って元からあの容姿だったよね……」
一体何があの鬼は私がこれまで戦ってきた鬼と何が違うのか? という疑問が単純に湧いた。今は教会の幹部? かはわかんないが、それなりの地位のやつが変質して、確かあの黄金の鬼に同化してたはずだ。
それにそもそもが鬼はこの世界に入ることは基本できない。あのブヨブヨが阻んでたはず。もしかしたらあの鬼? 黄金色にも意味があるのかもしれない。そもそもなんで黄金なのか……よくわかんないし。
この世界にあの鬼が落ちてきた事……それもやっぱり教会の仕業? でもそこまでできるだろうか? って疑問はある。確かに教会はこの世界の色々な技術を牛耳ってる。魔法だってそうだ。
けどそのレベルって決して高くない。
(でもよく考えたら普通の世界の魔法のレベルとかあんまり知らないかも。G-01を基準にするのってなんか違う気がするし……)
なにせG-01は破格だもん。それは確かだ。G-01程に優れた機械とかきっと早々ない。だからそんなG-01に普段から触れ慣れてる私からみたら、教会の奴らの魔法技術って決して高くない。でも私って知的生命体がいる世界ってあんまり知らないからね。ここの他には勇者と魔王がいた世界だけだけど、あそこってすぐに離れたからね。勇者と魔王というサンプルしかない。
私自身ではあの世界の街とか暮らしとか、みた事ないからね。実際勇者や魔王の話的にはこの世界よりは進んでそうだから、やっぱりここの世界はそこまでレベルは高くなさそうだけどね。
やっぱりだけど、独占ってのはよくないのかもしれない。独占したら胡座を描くかららね。ライバルがいた方が、切磋琢磨できる。それがないと研究はしてても、焦る必要なんてないからね。
「とりあえず、鬼に流れてる世界の力の流入を止めるかな」
私は世界と鬼との繋がりを切ることに集中しないといけないかもしれない。そうなると、勇者のサポートができない。でも私には新しい手札がある。
「勇者の事、助けてあげて」
私はそう伝える。もちろんアラクネちゃんにね。取り敢えず簡単に干渉して、僅かな隙間をカーテンに作る。そこからアラクネちゃんを内部に送り込んだ。G-01のエネルギーぶつけて無理矢理開けただけだけど、流石にこの強引さではG-01が通るまで拡げるにはエネルギーを相当量使っちゃうからね。アラクネちゃんだけに留めたよ。