uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 942

「まあペニーニャイアンが感じたことはちょっとびっくりだけど……やっぱり巫女はなにか繋がりがある?」

 

 私はそんな考察をしてたりする。勇者とペニーニャイアンは二人だけで会話してたが、私はどんなことだって知ってるのだ。てかペニーニャイアンは運が良かったと思う。だって今頃、本当ならあの場所……あの変な場所で巫女は生贄になってたのだ。

 多分そこに例外はない。そもそもが、巫女にも順位があったわけだし、上の方の巫女だけがいればいいってわけでもなかったみたいだしね。まあなんか順位低そうな巫女は雑に爆散してただけだったけど、ペニーニャイアンが言ってた巫女のトップスリーとも言える女性はけっこう悲惨な事をされてた。

 それは言葉で言うのも憚れるような……そんな生贄のされ方だった。彼女たちは目は虚ろで口からはよだれがたれてた。きっとなにか薬物か何かを事前に盛られてたんだろう。夢と現実の区別もつかない状態……そんな感じになってた。三人とも美女だったんだけど、流石にそんな状態ではせっかくの美も台無しである。それになんか裸だったし。

 

 赤いインクなのか……それとも血なのかで、その全身にはなにかかが書かれてた。そして彼女たちは前の方に連れて行かれて、まずは足を切断された。そこで足をなにかに入れられた。そして更に内側に連れて行かれて、次は腕だった。なんか不思議な事に血は出てなかった。それに痛みもないのか、その巫女達は虚ろな目のままだった。

 そして腕もなくしてダルマになって、更に内側に。次はどこかと思ってると、胸の下辺りで分断された。中身がボドボドと出てきた。でもそれでも……死んだりしない。「うへうへ」となんか言ってるだけだ。そして更に内側にいって、そこには教皇がいる。そこで次は首を切断される。

 そしてそんな三人の首は最終的には異型の化物……教会の本当のトップの奴らのもとまで運ばれて、ソイツ等がその首をかざして儀式を始めた。

 

「うわーー」

 

 私は引いてたよ。だって流石にグロすぎる。どうやら切り離したそれぞれの部位もその場で儀式に使うようだった。本当にペニーニャイアンは私達に感謝したほうがいい。

 てかどこまで見たんだろうか? なんとなくただ巫女達の死を感じてるだけなのだろうか? それとも具体的にその時の事を追体験してるとか? まあそこらへんはわかんないが、少なくともあのまま中央に居たらペニーニャイアンも間違いなく生贄にされて今頃肉片になってたのは間違いない。

 実際巫女達はこの役目のために色々とわがままを許されてて、自由奔放にやりたいことをやってきた悪女しかないから……と言われたらそれまでである。ペニーニャイアンの話を聞く限り、ろくな奴らは居なかったらしいし。

 

 まあけど、おかしな事に変わりはない。これからの戦いは自身の生……そして死を自分たちで決める事が出来る世界を勝ち取る戦いだ。