uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 948

 教会の奴らは焦ってた。なにせ口々に「なんと」やら「馬鹿な」という声が聞こえる。けど問題がある。それはこっちのトップは戦場にいるのに、教会のトップは戦場に居ないということだ。この場にいるのは、いくらでも溢れ出る波によって生み出されてる砂獣と、教会が生み出したといえる砂獣……そして聖騎士とそして教会の部隊だ。

 ここにいるのは要は戦闘に出でも……最悪死んでもいい奴らだろう。でも実際教会のお偉方達は今は儀式で忙してくそれどころではない。実際この戦場で勝つことも重要だけど、上の奴らを叩く為の別働隊ってやつが必要だったりするかもしれない。

 一応ちゃんとその役目を背負った部隊は編成されてる。私が色々と技術を使って盗撮盗聴してるが、流石にこの世界の奴らがG-01とかの技術とは隔絶してるといっても、ちっさな機械だけで上層部を一網打尽に出来るか? といえばそんな事はやっぱりない。

 

「まあけど……前線部隊が壊滅したら、出てくるしかないと思うけど……」

 

 なにせ奴らはまだ待ってる。上層部は儀式を進めてはいるが、私の見立てだと、それが完了することはない。少なくともこの戦いが終わるまではね。だから実際別働隊が中央の方へと進撃してたりもするが、それはあくまで本当に少人数で戦力に影響がないようにしてる。

 まあ誰かというとプニ子である。あいつはその気になったらその体を何にでもさせる事ができるし、数ミリでも隙間があればあいつの体なら侵入とか出来る。ただプニプニしか言えないから、意思疎通が大変なだけだ。けど私達の戦力の中では、一番頼りないし、けど諜報には向いてるとなると……やっぱりプニ子しかいなかったよね。

 それに……だ。実際プニ子は色々と便利だったする。その体には無限の容量があるみたいだからね。プニ子の体にものを突っ込むと、それがどうやら異次元に収納されるらしいということがここ最近わかった。

 なぜわかったのかと言うと、プニ子がそれでキレイな石とか花とか、交流してもらったものとか、色々と溜め込んでるとわかったからだ。花とか石とかは子どもたちと遊ぶときに使ってたりしてたみたいだ。

 翌々考えたら「あれ?」って思ったんだよね。プニ子は基本手ぶらである。けどいつの間にかその手に何かかある――ということが時々有った。きっとそこらで変なの拾ったりしてたんだろう――とか思ってたけど、なんかそうじゃないようだぞって事でちょっと調べたらそういう力がプニ子にはあるみたいだった。

 

 それは結構役立つかなって思った。だから今回の大抜擢だ。とりあえず何やら重要そうなの片っ端から収納して来てくれればいいのだ。きっと教会のお偉い奴らはこっちが戦闘で優勢になってくれは勝手に現れると思ってる。