uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1052

「あの力は……」
 
 そんな風にアイがこの化け物の頭を吹き飛ばしたのう見てた。けど、それでも腕の攻撃は止んでない。つまりはこの化け物は死んでない。それに嫌な予感がしてた。
 
「油断するな!」
 
 そんな忠告をする。その時だった。真上から黒い光線がアイへと降り注ぐ。それによってアイが見えなくなった。そしてその光線が地面へと到達した瞬間、大地が揺れて、そして砂がそこに飲み込まれようになっていく。いやそれだけじゃない。
 大きな穴は砂だけじゃなく、その場の人達……そして大地までも飲み込もうとしてる。流石にあれはやばい。
 
「「「うわああああああああああああああああああああ!?」」」
「「「ぎゃああああああああああああああああ!?」」」
 
 そんな風に色々と悲惨な悲鳴が響く。あの穴に飲みこれこまれたらどうなるのか……想像は簡単だ。あの穴だけでもきっと世界をうがってるんだから、助かることはないだろう。
 それに今は黒い光もそのままある。あれはヤバい。あんなのは触れたら普通の人たちなら跡形も残らないだろう。じゃあアイは? アイの場合は触れる――なんてレベルじゃない。ガッツリとあの光に包まれてる。けどやられてるなんて思ってはない。危ないとは思ってるが……死んだなんてのは思えない。
 それは自分たちがあの方G-01殿の眷属だからだ。我々はあの方を通してつながってる。だからわかると思う。完全に離れた魔王はもうわからないが、アイはわかるはず。
 
「くっ……皆を……」
 
 助けないと……とは思うんだが、腕が聖剣を弾く。いや、弾かなくても切ったとしても効いてない。実際傷は付く……だけどすぐにそれはなかったことになった。だからこそアイが頭を吹き飛ばしたのは驚いた。
 まあそれでもこの化け物は死んでは無いようだが……どうにかしてこの攻撃を止めて、世界の崩壊を止めないと……
 
「が、頑張ってください! 諦めないで!!」
 
 そんな事を言うのはネナンちゃんだった。小さなあの子はそんな事を言いつつ、一番頑張ってる。どういうことかというと、あの子はありったけの力で植物を成長させて地盤を安定させつつ、穴に落ちてる人たちにむかって木の根なのか、枝なのか……それを伸ばしてなんとか救出しようとしてる。
 ネナンちゃん大活躍である。それなのに自分は何をやってる? 切れないからって、こんなにモタモタ……いや効かないからって……それを通せ! 種も仕掛けも……超えるくらいの事をやらないと、これからの戦いはきっと足手まといに成るんだから!!