「いっけええええええええ!!」
私はまずはドローンたちを編隊を組んで上昇させた。そして大きく旋回。そして縦に並べて、更に途中で二手に分かれさせる。二手に分かれさせるのは二箇所ででっかい教会の奴と戦ってるからである。
そして急降下からの突貫!! 勢いは十分で、更には真上からの直撃。今までの戦闘からでっかい教会のやつは視野が狭いことはわかってる。狭いというか、目の前の敵しか見えなくなるって感じだ。だから真上からの直撃にはびっくりだろう。それにびっくりさせるだけじゃない。続けざまにどんどんとぶつけていくその際、勿論だけどドローンたちは無事では済まない。寧ろ破壊することさえ織り込み済みである。最初の一機ではよろめかせる程度だったが、続けざまに2機・3機……そして4・5機目でようやく倒れてくれた。
けどまだまだだ。まだまだドローンたちは突貫は続く。
「なんだ? いや……これはチャンスだ!!」
ザンサンシャカレの兵士がそんな事をいって驚いてだか、すぐに思考を切り替えて倒れたでっかい教会のやつに襲いかかる。その際、ようやく「何かある?」とか気づいてくれた。そして一人が私がつけた印に向かって剣を突き刺す。するとひときわ大きくでっかい教会のやつが吠えた。
それが顕著な反応だったから、その彼が確信したんだろう。
「効いてる!! 体にある印を狙え!!」
――と大きな声でいってくれた。それから続く兵士たちも私がつけた印を狙ってくれた。けどこれでも……
「うがああああああああああああああああああああああああああああ!!」
――と言って、起き上がった。そして突っ込んでくるドローンを頭突きで破壊していく。
「おいおい……」
私はそれを見て軽く引いてる。どんだけ硬い頭をしてるのやら。
「ここまでやっても……」
「諦めるんじゃねえ!」
「こいつが倒れるまでやるんだよ!!」
ザンサンシャカレの兵士たちの気持ちは折れてない。まだまだやる気だ。けど彼らだって、ずっと動き詰めだ。体力は決して無限じゃない。そろそろ実際倒れてくれないと困る所ではある。
そう思ってると、再び攻撃をしようとしたでっかい教会のやつの腕から血が吹き出した。それは私が印をつけたところだ。ザンサンシャカレの兵士たちが攻撃をしこたま入れてくれたことで、バランスが悪かったその肉体に綻びが起きた……その証拠。そしてそれを皮切りに奴が動く度に体が血が吹き出す。そしてヨロヨロと歩きながらも、最後には何かをつぶやきながらでっかい教会のやつは倒れ伏した。
「やった……のか?」
「ああやったんだ!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」
そうザンサンシャカレの兵士たちが雄叫びを上げる。私もなんとかなってホッとしたよ。同じ時に同じ様に他のところでもでっかい教会のやつらも倒れたからね。きっと攻撃もそうだけど、活動限界も来てたんだろう。まあそれでも被害はこちらにとっても決して小さくない。