uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力が目覚めた件 399P

「あっ――あん! うっ――あっ!」
「行くぞ! 出すぞ!」
「うっん……中にっ……あっ」
 
 肉が打ち付ける音が響いてた。男女の声が絡み合い、その部屋には息苦しいくらいの熱気がはびこってる。そして男女は体を小刻みに動かしてその態勢を維持してた。けどふと力が抜けたようにベッドに倒れこむ。二人は荒い息を吐いてる。けどそんな二人の側に更に寄る一人の女。いや、ひとりじゃない。二人くらいいた。
 
 ギシ――
 
 ベッドが軋む。そんなに広くもないベッドだ。既に二人が組み合って寝てる。そこに更に左右から女性が膝を乗せてきた。そして勿論だけど、その二人も裸だった。
 
「ふふ……」
「今度は、私達も……」
 
 そんな事をいってそのまっさらな肌をベッドで倒れ込んでる男へと重ねる。
 
「そうだなイケメンは女を満足させる為にいるんだ。俺、頑張っちゃうぞ!」
 
 そんな事をいった男は起き上がって二人の裸の女を抱き寄せる。二人の双丘を交互に味わって、第二回戦……いや既に何回戦かもわからない決戦に挑む。
 
「少しは回復してきたかしら?」
 
 そんな様子をベッドとはちょっと離れた場所で眺めてる女がまだいた。勿論彼女も裸だ。けどその決戦には今は参加してなくて、むしろシャワーを浴びたのか体から湯気を出して、大きなバスタオルを肩からかけてた。そして手にはビールがある。三人……いや四人の組んづほぐれつを横目にしつつ、ぐいっと缶ビールを煽る。
 
 そしてスマホに目を向ける。
 
「さて次はどんな女をあてがおうかしら?」
 
 そんな事を言ってスマホで見てるのはSNSだ。今や女性はだいたい誰でもSNSをしてる。だからそれを使ってどうやら彼女は次の獲物……いや生贄? を探してるようだった。そんな彼女のスマホにニュースアプリから通知がポロン――と届く。別に見るきなんてなかった。
 ただこの体の持ち主が入れてたそれなだけ。悪魔として覚醒してしまってる彼女には不必要なものだ。だからこそ、彼女はただスルーして次に自身の彼にあてがう女を探すのに戻った。けどそれからも通知音はポロンポロンと続く。どうやら色んなアプリが通知を送ってきてるらしい。SNSはよく使ってるからそのフォロワーとかが一斉に? ってことなのかしれない。
 
「うるっさいなに?」
 
 脚を投げ出して一回ビールを煽って一つの通知をタップする。するとなんか「ドラゴン?」とかいうワードが飛び交ってた。それをみた悪魔を宿した女は――
 
「ゲームの話に何夢中になってるのよ」
 
 ――と思っただけで情報を流した。