2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「ふう……」 大きく息を吐く野々野足軽。恐る恐る目を開けると、そこにはな何もない腕があった。とりあえず穴に手首の所まで突っ込んだ野々野足軽。 多分、手首の先は穴の中に今はある。 (感覚はちゃんとあるな) だからこそ、手が無事なのはわかる。手の中…
おわり……二人共、次のやつの魔法で殺される。すでにいくらか切られてる俺には避けることなんてできない。けど……それでも歩みはとめなかった。 最後まで生きることを諦めない。俺一人なら、ただ命乞いをみっともなくしてたと思う。きっとこれは俺の意地だ。最…
光を通してない穴……のような何か。けど実際風はどこかにいってるわけで……やっぱり穴ではあるんだろう。 (こうなったら) 野々野足軽は手を伸ばした。安全の為に力……で手を覆ってだ。けどそれだと…… 「壁のようだな」 力が通らないのに、力で覆った手がその…
恐怖――それがせりあがってくる。そして一歩、そいつが前に出た。その瞬間、俺は「ひぇえ」とかいう変な声が出た。そして俺は後ろにしりもちをついた。その瞬間だ。なんかガキン!! ――と俺がいた足元の壁が鋭利にえぐれた。 「は?」 「くっ……」 鮮血が舞う…
(これは……おいアース。聞こえてるだろ?) 野々野足軽は頭の中でアースに語り掛ける。けどアースが応えることはない。けどそれはおかしい。だってアースはこの地球である。アースがいうにはアースは今は野々野足軽の傍にいるが、あれは別にアースの全体では…
泡立つかのように怖気が腹の底から全身にめぐっていくような……そんな感覚だった。 (こいつはやばい) 人間の本能……それが間違いなく警告を鳴らしてる。こんな体験は初めてだっだ。今までだって危機は何度かあった。けどこんなことは初めてだ。逃げ出さない…
youtu.be なんだかんだなろう系は好きです。
どうやらこの穴をほうっておくと地球がパッカーンとなるらしい。まあパッカーンが野々野足軽が想像するような大変なこと……という確証は実際ない。パッカーンも実は全然大したことないって可能性がないわけじゃない。 でも野々野足軽にはそうは思えなかったの…
「なんか殺してしまうな……生け捕り良いんだが」 これまで出会ってきた教会の奴らはもれなく殺してる。それをどうやら女は気にしてる。彼女的には生け捕りにして、教会の動きとかを吐かせたいんだろう。なにせ近々大きな戦いが起こるのは誰もがわかってる。 …
「これって……なに?」 とりあえずこの不可解なものが何なのか、野々野足軽は風の子に聞いてみる。なにせこの世界にこんな不思議なものがあるなんて……と心がワクワクしてる野々野足軽だ。 これはどうやら風……というか大気を吸いこんでるみたいだけど、もっと…
「死んでたはずじゃ……ってバカ!」 俺はやばいことに気づいた。確かにこの女がまさか生きてた……というのが一番やばいことなんだが……それよりももっと尊厳というか……そういうところの事。まあつまりは何が言いたいかと言うと、女は今、裸なのだ。 まったくも…
自由自在に飛べるようになった野々野足軽は風の子について進んでいく。今までは飛んでる――といってもノロノロと横移動をしてる……みたいだった。けどそれが今や違う。 風の子がどれだけスピードを上げても、ついていく事ができる。変な軌道をとっても大丈夫に…
眼の前で燃え盛る女。最初は小さな火がその背中に点ったように見えた。けど次の瞬間……それこそまばたきをした時間くらいだろうか? 次に見たときには女の身体は炎に包まれてた。まさに俺のときと同じだ。 飛んでたから飛んでくると思わされた。いや、俺は一…
「これは……」 野々野足軽には今、沢山の情報があふれてきてた。ただ石をサイコキネシスで操ってそのやり方をちょっと変えただけだった。すると石が爆散して、なぜか風が増えた。 それをまとっただけだ。簡単にいうと。どういうことなのか実際野々野足軽だっ…
俺は自分で状況をなんとか分析する。どうやらさっきまでの真っ黒い空間……あれはきっと『魔法』だ。そうじゃないと説明がつかない。 そして本当ならあの空間で焼き殺されつつ、現実でも俺は焼き殺されるはずだったんじゃないだろうか? だから本当ならあの空…
#2024年 2024 おは新年! - uenoutaのイラスト - pixiv 今年もよろしくお願いいたします。30分で描きました。
今日は新年だ。世間ではお正月で、皆がまったりとした時間を送る日だろう。もちろん皆が皆……そんな時間を過ごせるわけじゃないかも知れないが、基本的には元旦というのはまったり過ごす日でそんなにまちがってないだろう。 とうの野々野足軽もそんな認識をし…
炎が多くなっていく。それだけじゃない、何やら耳鳴りのような……そんなのが頭を痛めてくる。でもまだ……まだなんとかなる。なんとか…… 「ひっ!?」 その時、どこからとも無く現れてた炎が服についてた。そうだ……なんで……なんで飛んでくる炎を避けてたら大丈…