uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力が目覚めた件 355P

「これって……なに?」
 
 とりあえずこの不可解なものが何なのか、野々野足軽は風の子に聞いてみる。なにせこの世界にこんな不思議なものがあるなんて……と心がワクワクしてる野々野足軽だ。
 これはどうやら風……というか大気を吸いこんでるみたいだけど、もっと大きくなったら、もしかしたらもっと別の物とか……それこそ、大地とかをめくりだすんだろうか? それか単純に空気が別のところに流れてるってなると、これがもっともっと沢山の空気を吸いだしたら? それってある意味で地球の危機とかになるんだろうか? でもそうなると流石にアースの奴がスルーするとは思えない。あいつは地球そのものだから生命がいてほしい……とは思ってるはず。空気が過剰にこれに流れだしたら、もしかしたら世界から空気が足りなくなる……とか起きたり? するかもしれない。
 
『わかんない。けど困ってるの』
 
 困る? とその言葉に困惑する野々野足軽。だって風が困るとはなんぞ? いや、確かに風はこの中に流れてる。でも全部じゃない。確かに少しは流れてるが、それで風の子が困ってる? ってことが想像できない。
 
「困るって? この穴は小さいぞ」
 
 実際拳大である。これからどんどんと大きくなっていく……となるのなら脅威になりえるけど……このくらいなら……と思わなくもない野々野足軽
 
『これは自然なモノじゃないんだよ。それなのに自然の僕たちの流れを邪魔してる。確かにこれは小さいけど、これに阻まれると風が乱れるんだ。そうしたら僕たちはイライラしちゃうよ!』
「そ、そうなんだ」
 
 なんか結構困ってるぽい。けど風の子が怒っても、実際そんなに怖くもないというか? まあイライラはストレスだろうし……ストレスなんてのはない方がいい、と野々野足軽だって思ってる。
 けど、そもそもが風の子みたいな存在にストレスなんて存在してるのか? そしてそういうのがあるとして、一体どうなるのか?
 
「えっと……イライラしたらどうなるんだ? イライラしてるだけ?」
 
 それなら別に……とか野々野足軽は思ってる。けどそれを聞いた瞬間に、今まで常に楽しそうに踊ってた風の子がピタッと止まった。そしてこういうよ。
 
『この星がバッカーン!! ってなる」
「大事じゃねーか!」
 
 ええ? 地球規模? 地球規模のことが起きちゃうのか? と野々野足軽渾身の突っ込みをしてた。