2024-01-01から1年間の記事一覧
「え? それって……わわ、わたたたたた――」 なんか足軽と小頭が言い合ってた所に一人の女の子がやってきた。しかもその子は驚いたことになんとスク水だった。しかも今どきの学校のなんの色気もない短パン風のスク水ではない。もっと古い時代のハイレグ感があ…
早速円盤の近くまでたどり着いた私はスキャンを実行する。すると……だ。なんかスキャンでエラーが出た。 「あれ?」 こんなことは初めてだ。それならば……と私は更に近づこうとする。すると更におかしなことがおきた。 「あれれ? 行けない?」 どういうことだ…
流石にあの円盤まで合流しないんなんてやらないけど……いかにもなにかありそうな……それだけ雄大にそこにある。あの円盤のサイズから観たら、G-01も小型といえるくらいだろう。あれなら数十メートル大のロボットも数十体……いやもっと積めそうだ。てか積んであ…
「それでは私達はこちらから行きますね」 「皆さんのことは自分が守りますから安心してください」 そんな風に言ってくるミレナパウスさんと勇者。どこもかしこもG-01が通れるような場所があるわけじゃない。まあけど、内部を行けなければ外部を行けばいいだ…
「そんな貪るような事……」 妹に弁明するように野々野足軽は考えて言葉を重ねようとしてた。なにせこれで兄としても、そして人間としてもその尊厳が損なわれかけてるんだ。流石に妹にこれからもゴミを観るような目で見られるのは困る。 (いやある意味……) そ…
「これって……ハンカ――」 野々野足軽が上流から流れてきたその布をとった。手を伸ばしてまで取ることはなかったかもしれないが……薄汚れてる……とかじゃなくとてもきれいだったから、そこに忌避感はなかったんだ。 その流れてきた物を手に取った野々野足軽。す…
「ねえ、何かやってよ」 「は?」 いきなりそんな事を言い出した小頭。限界集落のこの場所にも電波はあるが、ずっとスマホを弄るのも飽きたのか、野々野小頭はそんなことを言ってきた。今は田んぼの傍にあった川にきてた。やっぱり水が重要なのか、綺麗な川…
ミレナパウスさんとポニ子の組み合わせでかなり安心できるということがわかった。カウンターというか反射なら今のしょぼいミレナパウスさんの動きでもどうにかなる。 というか別に動く必要なんてない。ただだ攻撃を待ってればいいんだから、そこまで身体能力…
田舎の道を歩く。左は山、右は田んぼ、そんな道が続く。田んぼの中では都会では見れない虫が色々とうごめいてる。そこらにあった棒を拾って田んぼの端っこの部分にさしてみる。そしてぐりぐりして泥がぶわーと広がった。それをとめて、かきまぜた泥が再び沈…
「来たれ清衣、不浄から、不運から、不幸から、我はただ幸福を望む。転衣ポニ子!!」 うん? なんか途中まではとても格好いい詠唱だった。その詠唱に合わせてポニ子アーマーの中のミレナパウスさんがキラキラしだした。けどそれを観てて、おもった。だって…
ミーンミンミン、ミーンミンミン、ミーンミンミン――ダッ 「ちょっとお兄ちゃんはもっと夏を満喫してなよ」 「いやいや、もう十分夏を感じたし? やっぱりゆっくりとかき氷堪能したいし」 野々野足軽と野々野小頭は縁側の風通り、そして扇風機の風、それに都…
まあポニ子の謎なところは相変わらずである。だからそこまで気にしないでいいか……ということで、次の行動を見守る。ポニ子アーマーはミレナパウスさんの魔力をポニ子がエネルギーとして直接得ることで復活した。 でも問題はここからだ。だって結局ポニ子アー…
「おばあちゃんインターネットとかするんだ」 「年寄だからって甘く見ないでよ。ねー」 「ねー」 おばあちゃんもおじいちゃんももう還暦も過ぎたような頃合いである。それなのにインターネットを参考に豪華なかき氷を作ってくれた。どうやら祖母は普段から小…
「ポニポニ!」 元気な声を出して、中のミレナパウスさんにもわかるようにポニ子はマッスルポーズをとる。それだけ元気になってる……というアピールなんだろう。実際かなりほっそり……というかアーマーだからミレナパウスさんを覆ってるポニ子の透明な体の部分…
「まずは私がポニ子ちゃんを回復します!」 そう言ってミレナパウスさんはポニ子の為に魔法を発動した。やっぱりだけど、ポニ子のやつはそれなりのダメージをおってたらしい。まあかなり頑張ってミレナパウスさんを守ってたからね。てかポニ子アーマーの特性…
「おうおう、ようきたようきた。足軽も小頭も半年ぶりじゃな」 そんなことを言って迎えてくれる野々野足軽の父祖。その人はかなりやせてるが、小麦色に焼けて体の割には元気そうだ。きっとさっきまで畑仕事をしてたんだろうというのが伺い知れる。暑いからさ…
ミーンミンミン、ミーンミンミン、ミーンミンミン 「あつ……」 野々野足軽一家は田舎に来てた。九州の長崎の方だ。そこに父方の祖父たちがいるのだ。だから夏休みに一年に一回父方か母方の田舎へと帰省する。それはローテーションで野々野一家の中では回って…
「私の魔法で……」 「でもその魔力をここで消費するのは」 ミレナパウスさんはどうやら決定打に魔法を見込んでるみたいだ。まあけどそれはそうだろうね。だってミレナパウスさんが研鑽を続けてきたのは「魔法」だもんね。それならばその研鑽を続けた技術に希…
「あの人は……」 野々野小頭はついにそのことに触れてきた。実際気にならないわけはないだろうからな。なにせ一歩間違えば小頭はあの男に犯されてしててもおかしくなかった。いや、実際本当ならそうなってただろう。もしもこの家じゃなく、別の家に入ってたら…
ミレナパウスさんはよくやってる。大体ポニ子アーマーだよりではあるけど、とりあえずポニ子アーマーがあれば、私達がハラハラと介護する必要はなさそうだ。 「そっか、わざわざ内側から存在を置き換えるよりも、ああいう外装を用意したほうが、ある意味で簡…
「う……ん」 (お兄ちゃん?) 小頭はかすむ視界の中で、兄の姿を見た……まるで恐ろしい存在の様な……怒気を放った足軽。そんなのは初めてで……それは…… 「はっ!!」 野々野小頭は目を開けた。大きく鼓動が波を打ってる。まるでさっきまで全速力で走ってたみた…
「えーい! ていやあああああああああああああああああああああ!」 わざわざそんな風に声を上げて、目一杯戦ってるミレナパウスさん。かなり大胆に戦ってるミレナパウスさんは、自身の被弾には目が言ってないみたいだ。まあ目玉の攻撃ならどうやらポニ子の…
「ふう……」 まるで一仕事やり終わったように息を吐く野々野足軽。けど実際はその通りで野々野足軽は一仕事を終えてる。自宅に侵入してきた暴漢を退治したんだ。 ある意味でそれは大仕事だったと言える。なにせ暴漢を倒すなんて普通ならとても大変なことで、…
「これなら……」 ミレナパウスさんは自身にダメージがないことを悟って震えが止まったようだ。きっとポニ子は自身でその有用性を証明するためにさっきの攻撃をワザと受けたんだろう。 ダメージがないのなら、怖がる必要なんてない……それをミレナパウスさんに…
「ミレナパウス、行きます!」 おあつらえ向きに通路の奥からニョロニョロと目玉が追加でやってきくれた。それに向かって彼女は突っ込む……かと思ったけど―― 「うう……」 ――となんか怯えてる。まあミレナパウスさんは聖女で近接戦はあまり経験はなさそうだった…
実際それは野々野足軽がデートを終えて戻って来る30分前くらいである。家族になにかあったら、ちゃんと知らせが来るようにしてた野々野足軽だが、今回それがなかったのはそれは今日が平賀式部とのデートだったからだ。 確かに野々野足軽はデートをちょっと失…
ダダダダダ――と母と娘は急いで階段を下りる。小頭は恐怖で足元がおぼついてないが、なんとか母親が体を支えておりてる。 「急いで! 早く外――ひっ!?」 母親は玄関を目指してた。てか、階段を下りたらもうすぐに玄関だ。だからこそ外に出て助けを呼ぼうと思…
「これは……快適ですね」 そんな風にポニ子アーマーを評価するミレナパウスさん。ここに至るまで、実際懐疑的だったんだね。結構勇者の活躍を見てたはずだけど、まあけど見てるだけと自分がやることは違うしね。 同じように動けるかはわかんない。もしもポニ…
「ごくり……」 そんな喉の音が野々野足軽には聞こえるようだった。いや、実際は『観る』ということは、追体験のようなものだ。だからその犯罪者の思いも野々野足軽にはわかった。奴はリビングでまずは盗めるものを探してた。 そして夫婦の寝室とかそれぞれの…
「お願いしますポニさん」 ミレナパウスさんがそんなことをいってる。ポニ子にさん付けって……ちょっとおかしい。だってポニ子は呆けてる顔してるからね。まあ何を考えてるかわかんない顔ってことだ。 ポニ子は「任せろ!」というように胸を「ポニポニ」と叩…