uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 16

「もしかたらいいことがあるかもしれません」 そんな事をいうアイ。そしてそれと同時に、硬く閉ざされてた通路の扉が開く。まあ別にわざわざシステムを掌握して開く必要があったのか? と言われたら疑問符が残る。だって別に……ね。 そんな事をしなくてもG-01…

ある日、超能力に目覚めた件 484P

「これは……」 チャンスかもしれない。そんな風に思った。一体どうやってこの状況を収集したらいいのか……それをずっと自身の部屋の中から見てた野々野足軽は考えてたのだ。 自分が姿を現すわけにはいかない。それは絶対だった。それこそ野々野足軽だって年頃…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 15

『なにしてるんですか?』 私は何やらこの船の端末を操作してるアイにそういったよ。ミレナパウスさんなんかはとても興味深そうに周囲を見回してる。まああの世界からみたらいっきに文明レベルがね。 跳ね上がった感じがあるだろうし、見るものが全て新鮮に…

ある日、超能力に目覚めた件 483P

ふと……現れた野々野足軽が視線を向けた気がした。それは小さな野々野小頭に……ではなくて、今の野々野小頭に……だ。一瞬ビクッとしたけど―― (気のせい?) ――そんな風に野々野小頭が思うほどに彼は……兄である野々野足軽は反応することはなかった。まるでたま…

ある日、超能力に目覚めた件 482P

「ねえ! 誰かぁ! 誰かいないの? 草案? それにチャドさん! ミカンさん!! なんなのよこれ……」 野々野小頭も桶狭間忠国と同じように暗闇にいた。靄をかき分けて、野々野小頭は走る。けど、どこにもいけない。 「はあはあ……なんで……」 野々野小頭的にはか…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 14

「これは……」 私達は船体が積み重なった塔へと侵入した。そこはやっぱりだけど乱雑で、色んな船が重なってる。そして特徴的な事にとっても先進的な船から、旧時代の水に浮くような……そんな船も同じようにあるってことだ。中は十分に広かった。G-01でも進むの…

ある日、超能力に目覚めた件 481P

ギギィィ―― フロントライトが直接目に飛び込んできて、桶狭間忠国の視界は真っ白になる。ものすごいピンチ。トラックが異様に大きく見えて、その音しか聞こえない。恐怖がせりあがってくるような感覚を感じながらも、桶狭間忠国は「ああ……」と思ってた。 な…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 13

目玉たちが動揺してる。きっと最上位の指揮系統が乱れてるんだろう。今この瞬間の混乱を見過ごすわけにはいかない。そのまま光学迷彩を施したまま、移動してポニ子を吸った部分を持ってる目玉を捕まえる。そして近距離から頭のバルカンを撃ち放ってそいつを…

ある日、超能力に目覚めた件 480P

「くっ……視界が……皆さん気を付けてください!!」 桶狭間忠国がそんな風に声をあげる。やっぱり戦いなれてるからなのか、桶狭間忠国の反応は早い。黒い靄がこの駅構内を覆いつくすほどに広がって一気にライトの明かりとかも見えなくなる程に真っ暗闇に包まれ…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 12

「むむむ……」 大きい奴に、小さい奴が加わってこっちの出力を上回ろうとしてくる。実際はエネルギー的にはG-01にはまだまだ余裕はある。けど……これ以上込めたらこっちの銃が壊れてしまう。だからここらが限界なんだけど……それなら…… 「サブウエポン展開!」 …

ある日、超能力に目覚めた件 479P

「なんで……あれって実体がないんじゃないの?」 そんな風に野々野小頭は、いや彼女だけじゃなく、それを見てた人たちは思ってた筈だ。だってそういう作品は沢山見て来たし、そんな状況というシチュエーションの作品というのは世に溢れてるといっていい。 だ…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 11

「むむ……やるね」 私は拮抗する互いのビームを見てそうつぶやく。まあそこには余裕って奴があるわけだけど、やっぱり世界の外には今のG-01にも及びうる存在ってのはいるものだ。寧ろ『世界』という内側の方が安心できるというか……そんな感じはあると私は思っ…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 10

G-01でロックオンの表示が出る。さっきまでの実弾とは違って、今はこの銃に膨大なエネルギーが注ぎ込まれてた。何か特別な接続が必要……とかそんなのは一切ない。さっきまでと見た目は何一つ変わってない。ただカートリッジはこれをやるときに自動的に外れて…

ある日、超能力に目覚めた件 478P

悪魔のような女性から出てる靄はきっとただの靄じゃない。いや寧ろ…… (あれが本体なんじゃない?) とか野々野小頭は思ってた。だってそもそもがあんな悪魔のような見た目の女性が生まれてたとしたら、それこそ色々と話題になっておかしくない。あの人の見…

ある日、超能力に目覚めた件 477P

「かはっ――」 アンゴラ氏の一撃によって、悪魔のような女性にいいのがもろに入ったみたいだ。それはきっと油断があったんだろう。悪魔のような女性だってアンゴラ氏の『力』は警戒してたはずだ。 でもきっとアンゴラ氏が動けるなんて思ってなかったんだろう…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 9

「くっやられた!」 どうやらこいつは自身のゲソを仲間へと託してたみたいだ。まあゲソというか先端だけだけど。そこにきっとポニ子を収納してるんだろう。確かにこいつの目玉の部分に入ってたら嫌だな……とかは思ってたよ? でもまさかそんなところに……だっ…

ある日、超能力に目覚めた件 476P

「行ける! やれえええ!!」 「やっちまえーーーーー!!」 そんなコメントがたくさん流れてる。なにせさっきまでとは違う光景を東海道馬脚が構えてるカメラがとらえてるからだ。そこには二人の人間に翻弄される悪魔のような女性が映ってる。 桶狭間忠国が…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 8

「ポニ子……ポニ子!!」 私は衝撃映像を見てしまった。何が起きたのか……一瞬頭が理解するのを拒否してたよ。そのせいでほんの数秒、数コンマ私は止まってしまった。けどすぐにハッとしたよ。 だってポニ子を吸ったあの目玉にゲソがついたような敵が逃げ出し…

ある日、超能力に目覚めた件 475P

みんなの行動は何一つ、無駄じゃなかった。みんなが一生懸命頑張って、だからこそ、繋がる命がある。みんながその熱を感じてた。その場にいるみんなだ。草陰草案が放った癒しの……いやその時はただ夢中で放った力。それらがこの場にいるみんなの中に染みてい…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 7

勇者もアイも強い。だからある程度は大丈夫だろうと思えるけど、問題はポニ子だね。実際ポニ子ってよくわかんないからね。まあけど強いって事はきっとない。ポニ子はどっちかというとサポートって感じだしね。 まあけどあのぷにぷにした体なら、こいつらの攻…

ある日、超能力に目覚めた件 474P

(お願いだ……早く) そんな風にアンゴラ氏は思ってた。もう片目はほぼ見えない。真っ暗というよりも、腫れあがった瞼の上のこぶの性で視界不良に陥ってた。それに左手はプランプランと不自然に揺れてる。 息は荒く、服もボロボロで破れた服の隙間から見える…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 6

攻撃が始まった。個体を集団にして、それを部隊として運用してくる謎の生命体? 一応奴らをG-01のデータベースで検索してみたけど、その記録はなかった。同じような形の生命体はあったんだけど、それは特定の世界で見れて、それも体長50センチくらいの個体で…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 5

「気持ちわる……」 思わずそんな風に声を出してしまう。なにせでっかい目玉に揺らめく触手。目玉の所はなんか機械的なんだけど、触手のうねうねしてる部分? 先端はそれこそ機械の様な爪だけど、うねうねしてる部分はとても生身っぽい。 だってなんか細かい毛…

ある日、超能力に目覚めた件 473P

(俺のせいだ……俺の……) 大の字に倒れ伏した桶狭間忠国を見て、後悔と懺悔をしてるのはアンゴラ氏だ。けどそれもそのはずだろう。だって本当なら二人で戦う筈だった。けど、結局戦ってたのは桶狭間忠国ただ一人だけ。 (彼が一瞬ためらったのはきっと彼女を…

ある日、超能力に目覚めた件 472P

(行ける。このまま――) ふと桶狭間忠国の拳が止まる。それは戸惑い。桶狭間忠国の拳は悪魔のような女性の目の前で止まってた。そしてそれを許すほどに悪魔は優しくない。 ズシュ―― 「桶狭間さん!」 その声は野々野小頭だ。このメンバーなら野々野小頭しか…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 4

「こうやって見ると……とてもその……なにやら違いがありますね」 そんな風にいったのは勇者だ。私たちはいつまでも眺めてても仕方ないってことで、船の残骸へと近づいていった。そして勇者のあの言葉である。『船』といっても、この場所に積み上げられた残骸と…

ある日、超能力に目覚めた件 471P

そもそもが……だ。 「そもそもなんで、あの人真正面から戦えてるんだろう?」 そんな風に草陰草案はいった。それはそうだろう。あまりにもあたり前みたいに桶狭間忠国が悪魔のような女性と戦ってるから忘れてしまってるが、本当なら彼女に近づくのさえできな…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 3

メタリファーの重なり……それによって開けた時空間へと私は進む。そして気づくと、何やらだった。そこはむせ返るようなにおいが……いや、私には関係ないけど。だって私は快適なコクピットにいるからね。 見た目的に凄い場所に出てた。そこはまるで船の墓場。そ…

ある日、超能力に目覚めた件 470P

「はっはっはっ……」 激しく太鼓のように心臓がなってる。アンゴラ氏はしりもちをついたまま、桶狭間忠国と悪魔のような女性の戦闘を眺めてる。そしてさらにその後ろでそんなアンゴラ氏を見てる視線が幾千も……この場にいる草陰草案達だけじゃない。その背中を…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 2

「こいつ!」 「挨拶にでも来たのかしらね?」 「こんな所まで……でも今度は私も!!」 そんな風に外にいる勇者とアイとミレナパウスさんがそんな反応をしてる。やっぱりいきなりのメタリファーの出現を警戒するなっていうのが無理だよね。だってかなり激しく…